蒼薔薇【1.バカな大人に引っ掛かった子供】
高専を卒業して補助監督になったばかりの先輩が呪霊に殺されてた。
僕が到着した頃には人間の形を到底保てて無いまま微かな残穢で先輩だったことを確認して任務は終わった。
鉄の匂いと悪臭、見慣れていたはずだったのに知り合いだと変わるものらしい、泣くことが出来ない、だって僕は冷めた人間だから。
呪術師とは思えない優しく人だった。
言葉足らずだったけど、コーヒーを淹れてくれたり見守ってくれてた無口だけど一緒に居ると暖かい先輩だった。
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久しぶりのブランコは乗ると、小さい頃は足がギリギリで着くくらいで、
あんなにも楽しそうに乗っていたのに、今は足が余ってしまっている。
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