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    ひなた

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    ひなた

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    呪術廻戦 五条悟×乙骨憂太(CP)まとめ①

    #五乙
    fiveB

    蒼薔薇【1.バカな大人に引っ掛かった子供】

    高専を卒業して補助監督になったばかりの先輩が呪霊に殺されてた。

    僕が到着した頃には人間の形を到底保てて無いまま微かな残穢で先輩だったことを確認して任務は終わった。

    鉄の匂いと悪臭、見慣れていたはずだったのに知り合いだと変わるものらしい、泣くことが出来ない、だって僕は冷めた人間だから。

    呪術師とは思えない優しく人だった。
    言葉足らずだったけど、コーヒーを淹れてくれたり見守ってくれてた無口だけど一緒に居ると暖かい先輩だった。

    ────────────────

    久しぶりのブランコは乗ると、小さい頃は足がギリギリで着くくらいで、
    あんなにも楽しそうに乗っていたのに、今は足が余ってしまっている。
    あの時から心は日に日に濁っている。

    「不思議だな」

    今じゃ僕は呪術師として人を救って呪霊を祓っている。
    たまに怒られるけど、

    【お前が早く来なかったから娘が死んだ】

    【私より旦那を助けて欲しかった】

    【何であいつまで助けたんだ】

    今さら言われても無理な話やら押し付けて僕に呪詛を吐いてくる。
    そんな生活の疲れから僕は気づいた。どれほど寂しがり屋だったか

    五条先生と初めて会った時、死のうとしていた、だって死んだら独りでは無いから里香ちゃんが待っててくれてると信じているから

    あんなにも解呪だのなんだの宣言してたくせに今は寂しいなんて、身勝手にも程がある。どしゃ降りの雨の中、ブランコを漕ぐ姿はきっと薄気味悪いものなんだろ自分のことのくせに

    「憂太?」

    『え、』

    雨の中一際目立つその人は五条先生だった。
    いっそ知らないふりをして行ってくれれば良いのにビニール傘をさしながらこっちに来る。

    「高専に一緒に戻ろう」

    『戻れません』

    「どうして?」

    これ以上誰かと関わるのが怖い、だけど呪術師と言うのは死が1番近い職業矛盾してる。

    分かってるから言いたくない、先生に無理に慰めの言葉なんて必要無い。

    「なら僕も此処に居るよ」

    そう言って非呪術師が居るかもしれないのにビニール傘を一瞬で圧縮してゴミ箱に捨てた。

    『なんで』 

    「憂太を見捨てて帰ったら教師失格でしょ?」

    『だからって傘を...』

    「無理やり一緒に高専に帰ることだって出来るよ、だけどそれじゃあ駄目なんでしょ。」

    『ですね』

    何女関係?上機嫌でそんなことを聞いてくる先生、あぁそうだこう言う人だった、誰に対してもこんな感じだ。きっと適当に流してくれるはず

    ────────────────

    なんとなく気づいてた。憂太はこの世界に合ってないなと

    『ずっと寂しいんです』

    こっちが悲しくなる程、残酷な声で冷めた声で言った。その目には一体何が移されているのだろうか
    だけど現実は残酷、君に教えてあげる。

    「これからどんどん仲間は死んでいくよ、確実に死なない人間なんて居ないし、ある日突然大切な人が死んだり、呪詛師になる。」

    だからこの子には知ってもらわなくちゃいけない、どれほどこの世界が今の君に不条理なものか

    『夏油傑ですか』

    「やっぱり知ってたんだね」

    学長か硝子ら辺に教えてもらったんだろう、遅かれ早かれいつかは知られると思っていた。
    なのに優しいこの子はそこまで気にして無いのに罪悪感を滲ませた顔になる

    「別に怒ってないよ、あのね憂太はまだ十数年しか生きていない、これから色んな人に会うんだ。」

    死んで欲しいくらい嫌いな人間に、
    一生をかけて守りたくなる人にも

    『...はい』

    「その人達をもし殺すことになったら憂太はどうするの?」

    酷なことを聞いてることも理解してる、まだ学生の子にどれほどのことを言ってるかなんて分かっている。

    「あのね人はね変われないんだよ」

    何が?と言う顔をしている、無垢な子供に教えると言うのは中々嫌な役らしい。

    「どれほど性格が悪くても変われる人なんて一握りだし、むしろ人に裏切られてそいつを呪い続けるのが普通なんだよ、
    同じように憂太にとって大切な人が自殺やら呪詛師になるやら、それが生易しいだけの説得で変わるなんて思わない方が良いよ、そしたらこの世界の犯罪者なんて居ないし、呪霊も居ない、
    この世界は少年少女のために作られた都合の良い話じゃないから」

    現に"俺"は無理だった。
    いいや違うか、諦めたんだ。

    傑のこと全てが分かるなんて都合の良いことは言わないけど、
    彼を追い詰めた一人に絶対に"俺"は含まれていた。

    「でもね代わりの人間は代用できるんだよ、本当に人間って酷いよね~」

    記憶喪失にでもなれば新しい親友を作る可能性もあるし、
    万に一度の可能性で好きな女でも出来たとしても呆気なく忘れて捨てるなんてこともあり得る。

    「だからね大切な人が居るんならちゃんと我が儘言っときなよ」

    僕みたいになんないようにね。 

    『なら先生も言ってください』

    先程まで顔を下げていた子供は真っ直ぐに僕を見てくる。

    『僕も我が儘言います。だから先生も嘘つかないで利用なりしてくださいよ』

    「生徒を利用する程のクズには成り下がって無いから」 

    そんなに僕酷い人間だと思われてるのかと少し動揺してしまう。 

    『先生は寂しいですか?』

    「いいや僕には可愛い生徒とか信頼する先輩、後輩が居るから」

    『...そうですか』

    何一つ解決しないまま僕達は高専に向かった。
    僕達が生きる限り必ず死は近くにあるし、

    終わることなんて知らない絶望と苦しみも抱えて
    少しの希望と大切な人達のために今日も僕達は呪いを祓う。
    死ぬその日まで。


    ────────────────



    『なら先生も言ってください』

    『僕も我が儘言います。だから先生も嘘つかないで利用なりしてくださいよ』

    生徒に言われた言葉を解釈するのに1日かかるなんて思ってもみなかった。

    たった一言で救われた気分になるのはきっと君を利用しているから

    「これが天然記念物本命童貞...」

    「硝子???」

    君が死ぬまで利用してやるからね


    【その後】

    今日は久しぶりに高専に戻ってきた。五条先生などがよくやっている。護衛役を初めてした。
    緊張と疲れでこのまま廊下で寝そう、でも中々ご飯は美味しかった毒入りだったけど。

    『え、五条先生?』 

    あんな分かりやすく毒を盛る呪詛師もイカれてるなと考えながら部屋に行くとドアの前でぽつんと体育座りをしながら廊下に五条先生が居た。

    『せんせーい』

    どれほど声をかけても返事が無く、そろそろ家入先生を呼ぼうと離れた時

    「行かないで」

    数年前に先生とこんな感じの雰囲気で話してたっけ。今思うとあの頃の自分は純白とでも言えるのだろう、

    『何でですか?』

    聞きながら先生をずるずると部屋に入れる

    「嘘ついたの」

    『どんなですか?』

    子供に優しく諭すように怖がらないように頭を撫でながら話し掛ける  

    「あの時、憂太があんなこと言ってたから死んじゃうと思ったから寂しくないって嘘ついたの」

    『死にそうだったんですか?』

    「瀕死の小鹿みたいだった」

    中々の言われようで少し複雑な気持ちになる。

    『先生あの時言いましたよね、人は代用できるんだよって』

    「うん」

    僕を抱き締めながらあの時のように話す。

    『なら僕が代わりになってあげるから先生も代わりになってください』

    待ってましたと言わんばかりの顔で僕を見つめてくる。きっとそんな気は無かっただろうに 

    「良いの?」

    僕より年上なのに子供に見えてくる

    『きっと戻れませんよ』

    歪な形になる。先生と生徒なんてものじゃ言い表すことさえ出来なくなる程の

    「憂太は僕の物になってくれる?」 

    『はい』   

    嬉しいだろうに困った顔をしてくる、そんなことしなくて良いのに

    『だから先生も僕の物になってください』

    「うん、うん、なるよ憂太の物に」

    きっとこんな関係バレたら周りの人は僕達を異様な目で見るんだろう、でもそんなの百も承知だ。

    五条先生の計画通りだったことは気づけなかったけど


     
    【2.猫の日】

    「今日は2月2十2日って猫の日なんだってー」

    『猫ですか...』

    「てか憂太なんでさっき猫に取り囲まれてたけど、何したらああなるの?」

    『実は...』

    高専の近くの公園で2徹で疲れて一休みしてた所に、うとうとしていた僕は知らない間に猫に取り囲まれて、威嚇されていた所を動画を撮られながらも五条先生に助けられた。
    後で動画を消すように脅すことを決めた。
    前に学長が買っておいた来客用のお菓子を食べてる五条先生をとりあえず撮っておいた。
    今になって脅す材料となって良かったと一安心している。
    一つでも悟の弱みを握っておけと言ってくれたパンダくん本当にありがとう。
    話は変わって元々はよく動物と戯れていたし、動物には嫌われては無いなと言う自信もあった。 だけど高専に入ってからは猫に威嚇され、犬には猛ダッシュで逃げられるわ、めちゃくちゃ怖がられるようになってしまった。
    それに高専にはパンダくんは居るけど猫とか犬とか見かけないし、

    「憂太が考えてること当てよっか?高専にも猫は居るよ」

    『よく分かりましたね。』

    そんなに顔に出やすいのかな、と思い呪詛師と戦うことが心配になった。

    「まあ僕達がイレギュラーだからね、もちろん猫にも一定の呪力はあるけど、僕達って呪力多すぎるでしょ、だから生存本能で僕達に見つかる前に逃げるんだよ」 

    つまりは動物に嫌われてるようなものか...中々デメリットもあるんだな。

    『じゃあみんなで動物園にでも行ったら』

    「狂ったように動物達が乱心してパニックになるよ!」 

    じゃあ今度にでも行ってみる?なんて言うが苦笑いしか出来ない

    『それは駄目ですよ』

    「だよねー」

    『五条先生がいっそのこと猫になってくれれば良いんですけどね』

    なんて適当に言ったらポンッと音がして五条先生が消えた。 

    『任務にでも行ったのかな』

    知らない間に瞬間移動みたいなのしたのかなーと思ったら、
    先生の服だけが落ちていた。え?え!?
    落ち着いて状況を整理しよう。うん、そうしなくちゃ

    五条先生=服着てない 

    服着てない=裸

    裸=職務質問 

    職務質問=逮捕

    A.逮捕

    あぁ確かに! 

    『いやダメだろ!?』

    動揺して大声を出したお陰でみんなが来てくれた。

    「どうしたんだ憂太!?」

    『ぱ、パンダくん!五条先生が捕まっちゃう!』

    五条先生の服を持った。
    それで察したようにみんなはどうでも良さそうになった。

    「...いや悟のためにもなるし良いだろ」

    なんのためにもならないよ!?

    『パンダくんむしろ先生の人生終わっちゃうよ!?』

    「元々変態コスプレ包帯目隠し野郎なんだから職務質問慣れてるだろうし大丈夫だろ」

    『真希さん?職務質問で終わんないよ!?きっと捕まるよ!担任が捕まるよ!?』

    週一で職質受けてるとは聞いてるけどさ!?

    「すじこ!」

    『棘くん「解散!」じゃないよ!先生探さないと!』

    なんとなく薄々気づいてたけど先生って凄く尊敬されて無いのでは...?
    さっきまで居た伏黒くんはもう居ないし、
    とりあえず先生を探さなくては明日の朝にニュースに五条先生が容疑者として出る前に、そう思って探そうとした時

    「にゃー」

    五条先生は猫になってた。
    呪力量と目の色が五条先生だ。
    うん。

    『わあぁぁぁー!!!』

    「しゃー!!!」

    驚きすぎて五条先生が呪力を放出、
    周りの建物(半径2十メートルの物)を壊したせいで、先生は猫の姿で正座してる僕の足の上で、学長に説教された。

    ────────────────
    【小話】

    そんな猫事件が終わった後

    「憂太」

    『え』

    先生が裸で僕の部屋に居る。
    扉を閉めてまた開けると。
    やっぱり先生が裸で僕の部屋に居る。

    「僕の裸に興味あるの、憂太ってそっち系?」

    『それよりなんで裸なんですか!?』

    知らない間に人間に戻っていたと、場所が違えば先生捕まっていたなと現実逃避した。

    「憂太の服貸して?あともうこんな時間だし帰るのめんどくさいな」

    『別に貸しますよ、僕の部屋に泊まります?』

    「...憂太ってチョロいね」

    『お帰りください』 

    「すみませんでした。」

    ────────────────
    本当に心配になってくる。こんな下心見え見えの男に泊まらせるとか流石に少し引いた。 

    「憂太」

    寝ている"ふり"をしている彼に前泊めてもらった時のように可愛くチュッと音をさせながら肌が見える所にキスをする。
    あーあー顔がこんなに赤いのにバレてないと思ってるんだ。
    どこまでもチョロくて可愛い生徒に僕はある意味絆されてるな、なんて思いながら一通り満足したら、憂太を抱き枕にして寝た。
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    DONE生まれた時から親戚付き合いがあってはちゃめちゃ可愛いがられていた設定の現パロ。人気俳優×普通のDK。

    以下注意。
    ・捏造しかありません。
    ・乙パパ視点。
    ・ママと妹ちゃんとパパの同僚という名のもぶがめちゃ出歯ります、しゃべります。
    ・五乙と言いながら五さんも乙くんも直接的には出てきません。サトノレおにーさんとちびゆたくんのエピのが多いかも。
    ・意図的に過去作と二重写しにしているところがあります。
    とんとん拍子も困りものもう少し、猶予期間を下さい。


    ◆◆


    「横暴すぎるだろくそ姉貴ぃ……」

    待ちに待った昼休み。
    わくわくと胸を踊らせながら、弁当箱の蓋を開いた。玉子焼きにウインナー、ハンバーグにぴりっとアクセントのあるきんぴらごぼう。そして、彩りにプチトマトとレタス。これぞお弁当!なおかずが、ところ狭しとぎゅうぎゅうに詰められていた。
    配置のバランスの悪さと、焦げてしまっているおかずの多さにくすりと口元を綻ばせる。タコもどきにすらなっていないタコさんウインナーが、堪らなく愛おしい。
    妻の指導の元、おたおたと覚束ない手つきで奮闘していた後ろ姿を思い出し、食べてもいないのに頬が落ちてしまう。

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