乙棘お清めセッ久編「大丈夫?ゆっくり掻き出すから。力を抜いて。」
全裸のままベッドに力無く横たわった狗巻くんは小さくコクリと頷いた。
僕は狗巻くんの左脚を持ち上げて大きく開かせ、自分の体をその間に割り込ませた。狗巻くんの体はそれだけでビクッと震えた。
「本当に大丈夫?無理…しなくていいんだよ?」
理性的な自分を装って口ではそう言ったけど、狗巻くんの中に入ってる僕のものではない異物を、今すぐ無理矢理にでも完全に排除したくて仕方なかった。だけど、自分の中で渦巻く怒りや虚しさを傷付いた狗巻くんにぶつけて、余計に怯えさせてしまっては元も子もない。
これは僕たちが"生まれ変わる"ための神聖な儀式。
今後も僕たちが恋人として関係を続けていくためには、ここでのプロセスを間違えるわけにはいかない。細心の注意を払って、慎重に進めなくては。
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