エイトはドサリとベッドに寝転がった。
「ふー、今日は疲れたなぁ」
生徒のダンスの練習を手伝い、貴族へ招待状を配り歩き、スイーツ店でスイーツ休憩をして、帰ってからダンスの練習。
我ながらよく働いたものだ。
ふと窓の外を見ると月が見えた。夜空の高いところで輝く満月。
「あ……そう言えば、アイツ……」
疲労感ですっかり頭から抜け落ちてたけど、エドモンドが「今日は書類仕事ばかりだ。夜になってからでも遅くない」と言っていたのを思い出した。
という事は、今も仕事をしているんだろうか?
エドモンドと別れたのは夜の7時くらい。あの後、俺は屋敷に帰って夕食を食べて、こうやってゴロゴロしているけど、エドモンドは違う。騎士団の本部にいるはずだ。昼間は俺と同じかそれ以上に働いていたのに。
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