恋のはじまり学生?🍯×オーナー?🦈
見かけたのは偶然。入ったカフェで仕事してる君を見つけた。一緒にいた友達の話なんて全然頭に入ってこなくて、君だけを見つめてた。
2回目の出会いは寝坊して、急いでるところに人にぶつかっちゃって、落ちた荷物を拾いながら謝って見上げたら君だった。とても不機嫌そうな顔をしながら手を貸してくれた、優しい。「気をつけろよ」なんて言って去ろうとする背中に「あの!!」って声をかけた。
「お礼をしたいので連絡先教えて貰えませんか?!」
男同士、そんなの知るか。俺は君に恋しちゃった。勢いよく言ったからちょっと引かれながらもゲットした連絡先には【柴 大寿】の文字。大寿くん、大寿くんかぁ、いい名前だなぁ。
どうにか振り向いて貰いたい。俺を好きになって、大寿くん。
それからというもの色んな理由をつけて大寿くんと会った。最初は落としてもらった物のお礼から、それからチケットを貰ったからって映画や水族館、遊園地も行ったね。大寿くんは嫌々ながら着いてきてくれるし、水族館は好きだったみたい。だから何度もいろんなところに誘った。
「お前、友達いねぇのか」
「いるよ!?なんで!?」
「水族館だの、映画だの...誘うからよぉ」
「それはっ」
「なんだ?」
「大寿くん、のことも、友達だから...」
「...はっそうかよ」
「うん...」
言えない、本当ならもっと先に進みたい。告白して、恋人って、キスだって、エロい事も...もっぱらおかずは大寿くん、君なんだから。
「三ツ谷」
「..なぁに、たい」
ちゅ
「...じゅくん?」
「なんだその顔、こういう事シてぇんだろ?」
「な、なっ!?」
「こちとら気づいて準備してやってんだわ」
「準備!?」
準備ってなに!?気づかれてたの!?え!?キスされた!?驚きで頭の中は大寿くんでいっぱい。目の前で大寿くんは余裕そうに笑ってる。
関係の無い2人にはもう戻れない。
「ガキはガキらしく、がっつけばいいだろ」
「ガキ...」
「キスも出来ないんじゃガキだろ?」
「なっ...!」
「楽しみにしてるぞ、三ツ谷」