僕の教師人生で唯一失敗したことがあるとしたら、
1人の生徒を1人の悪魔として愛してしまったことだ。
「ガルゥくん凄いじゃん、今回も魔歴満点!」
「そりゃあ大好きなダリの教科だからな!」
テストの採点が終わり魔開の師団室に行くと恥じらいもなく大好きと言う返答が帰ってくる。
この子は本当に好きなのかその場のノリなのか軽率に好きとか言ってくるから困る。
こっちは本当に愛しているのに心を乱してくるから
でもしかしそこは大人だ、顔には出さないようにしている、はず、
僕の心を乱すその原因は悪びれもせずふんぞり返っている。
「でも他の教科あんまり良くないみたいだけど?」
「うっ、そこ言い出したらキリがないだろ!?」
ちょっとむっとして弱点をついてやった
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