短冊最早定例となりつつあるコユキの試食会に本日もお呼ばれし、なんとか完食して(バレないように胃薬も飲み)カウンターに突っ伏していたが、サラサラシャラシャラと軽い音が聞こえ気になって目を向けた。
折り紙の飾りと短冊が生った笹。
およそ【吸血鬼を退治するハンターの溜り場】に似つかわしくないそれ。和洋折衷にもほどがある。
いやまぁ、存在のポンチさに置いては自分も似たようなモノかもしれないが。
「あれ、どしたん?」
お父さんが、集客の一環で置いたんです。
皆さんも書いてましたよ。おじさんもどうですか?短冊もまだありますので!
勢い良く差し出された短冊とペンを思わず受け取ってしまった。
何故かわくわくしながらコチラを伺うお嬢ちゃんには悪いが、そんなに急に言われても願いなど出ない。
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