サキュバスオメガバパロビマヨダ4-1(追加9/6)ぴき、と音がしたのは己のこめかみから。
ビーマは自他ともに認める行動力のありすぎる男である。
己の感情を理解し、すべきことを捉えたなら後は早かった。
ガタン。
ベッドから下りる。
「え、」
ほどけてシーツの海にたゆたうストールを拾い上げ、広げる。
薄い布地であったが幅がそれなりにあるそれをこれ幸いと呆気にとられているドゥリーヨダナの上半身へ巻きつけた。
手頃なところできゅむっと結べば、あっという間にサキュバスの拘束巻きのできあがりである。
「は?」
巨大な芋虫のようになったそれを抱えあげる。
今度はプリンセスホールド崩れのヘッドロックではなく、肩に担ぎあげるお米様抱っこスタイルだ。
「ちょ、おい、なんだ!? なにしとるんだ貴様!?」
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