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    なんかメモに残ってた短編集。CPだったり違うかったり、なんでもあり。

    短編集【しおあく♀】

    「ちょっといいか」
    「?何」
    「…今月、俺のカードから百万近く落ちているのはこれなんでかな」
    「……課金シマシタ」
    「ひゃひゃ百万円もどーやって課金したんだよ、?!」
    「…ちょっと服とかも、一式買ったカモ」
    「…………はぁ」
    「…でもてめー好きに使っていいっつったじゃん」
    「限度ッッッッ限度があるでしょ普通はね!?」
    「………」
    「…使うなとは言わないけどさ、次から課金とかする前報告するとか、いくらしたとか、買い物もさ、」
    「エ、めんどくさいからヤダ…」
    「やややだじゃないよ!!じゃあせめて働けよ!!手伝いもしないし君めちゃくちゃニートでヒモじゃん!!ちょっとは言うこと聞けよぉ!!」
    「ウルウルさッ、はぁ、へえへえ、ワカッタワカッタ…………はぁ」
    「…え、わ、わかったの?」
    「おん、明日から仕事探すから文句言うなよ」
    「ぉ、おぅ………」

    3日後

    「ちょっといいか」
    「なんすか」
    「最近どう、仕事、いい感じなの?」
    「おう、ゼッコーチョー!って感じ、仕事って簡単なんだな」
    「ヘェ、で、どんな仕事してんの」
    (見つめる先にまぁまぁな札束)
    「え?普通だけど」
    「どんな仕事してんのか聞いてんだって」
    「えー?んー、まぁ登録制のやつ、指名されたらいくんだよ、で、まぁ色々と」
    「…ざっくりわかりやすくまとめると」
    「男と[自主規制]する仕事」
    「ばーーーか!!!ばかじゃん!!!!え!!!ばかぢゃん!!!?!?ほんとにばかだろ!?すぐやめろよ!!その!仕事!」
    「はぁ???てめーが仕事しろつったんじゃねーか」
    「普通の!!!普通の仕事!!しろって!!!」
    「普通じゃねぇか!!」
    「基準ッッッッお前の基準おかしぃって!!…いやもうこれは俺がおかしいんだわ、アクトが普通に働くわけねぇもんな」
    「disってんのか????」
    「…わかったわかった、俺が悪かったからさ、ちょっともうその仕事辞めろよ、」
    「何でだよ、やだよ、すげー金入るし」
    「………もう辞めたら課金でもなんでも好きにしたらいいから」
    「マジ?いえーい✌️」
    「…………はぁ」

    そして無限ループへ、


    ***


    【研究者と兄と能力者の話】

    アユト「最近俺の弟達の様子が変だと思わないか?」
    シオ「それ思ってた所だよ、末っ子は感情的になる事が多いし、アイツはなんか違う感じで憎たらしくなってる」
    アユト「…なんだか昔に戻ってきてるようだ」
    シオ「あんたの能力が落ちてきてると?」
    アユト「……」
    シオ「はは、歳だね」
    アユト「…なんとかならんか」
    シオ「そんな真面な顔するなよ、真面目な話は苦手なんだ」
    アユト「……」
    シオ「……はぁ、性格が戻って何かまずい事があるの?」
    アユト「…もし、このまま二人の性格が戻ってしまって、感情を制御できずに暴走したら、俺はきっと止められない」
    シオ「……これだから操る系の能力者は嫌いなんだよな、能力が強い分自分自身がコントロール出来なくなって暴走する、特に末っ子の方だ」
    アユト「……」
    シオ「それにあんたは元々能力者じゃない、どんなに優れた能力を使えても結局本気で暴走した能力者には勝てない」
    アユト「……前は子供だったからまだ抑えれた、でもアイツらはもうオトナなんだ」
    シオ「……で、結局あんたは俺にどうして欲しい訳?頼みがあるからこんな下らない話を聞かされたんだろ」
    アユト「……あんたは能力者の能力を奪って使える様になる兵器の研究中らしいな」
    シオ「あのお喋り阿呆め……はぁ、まだ実験段階だよ、それに完全に使えるようになるかもわからない」
    アユト「…もし完全に使える様になれば」
    シオ「……まさかそれで俺に弟達の制御をしろって?本気で言ってるの?」
    アユト「……頼む」
    シオ「……まだ承認した訳じゃないけど、仮にしたとして、そしたらあんたは勿論犠牲になるって事だけど、それでも頼むって言うの」
    アユト「あぁ」
    シオ「……例え死んでも?」
    アユト「あぁ」
    シオ「…………………わからないなぁ、血の繋がってない兄弟の為にそこまでするの、……まぁ、考えといてやるよ



    ………俺もあんたの能力には少し興味があるからね」


    ***


    【悪夢】

    最近同じ夢をよく見る。遠い昔の記憶の夢。
    昔の父親と母親の夢。
    父親は酔うと母親を暴力を振るう。俺と兄は別の部屋に逃げ込む。そんな日常。
    父親は酔ってない時は普通の父親だった。母親の事が大好きで、家族みんなで仲良く出来ていた。ただ、酔うとアレは別人になる。
    母親と離婚してから、父親の酒癖は悪化した。ずっと酒瓶をぐいぐい飲み干して、酔い潰れている。離婚前は母親に暴力を振るっていた。その代わりが俺になった。

    毎日。母親の名前を呼びながら俺を殴る。動けなくなった俺をひん剥いてそのまま犯される事もあった。無抵抗な俺を犯しながら、ソレは、母親の名前を呼んで、泣いていた。

    可哀想な人だな。

    そう思っていたら、可哀想な目でみるなとブチ切れて、首を絞められた。そのまま失神。



    朝。目覚めが悪い。
    繰り返し、同じ夢を見る。
    たまに母親がでてきて、貴方だけ置いていって憎んでいる?などと聞いてくる。
    ううん、憎んでないよ。そういうと母親は俺を抱きしめて泣くのだ。

    離婚。父親は最後まで拒んでいたが、母親に裁判を起こすと言われ、泣く泣く離婚届にサインをした。兄は母親、俺は父親の方に親権がわけられた。兄弟どちらかが残る。そんな条件付きで離婚は成立した。

    そのせいで俺が辛い思いをしていると気にしているのか、ごめんなさい、ごめんなさい。と、何度も謝りながら涙を流す母親。
    俺は本当に母親を憎んでいないし、幸せに暮らしてるならソレで良いと思っている。母親だって被害者だ。父親の愛が歪すぎた、ソレを知らないで結婚しただけ。

    可哀想な人だな。そう思った。



    悪夢。それは突然くるもので、

    「依頼されたんダ、アンタを連れ戻せって。
    その為にはどんな事シてもイイって。」
    「………………」
    「カワイソウなヤツだナぁ。お前のせいで、幸せな夫婦は殺されチャッタね」
    「………………………」
    「カワイソウダネぇ、お前のせいで、幸せな兄弟は狂っちマッタね」
    「…………………………………」
    「……可哀想な奴だネ。お前を連れ戻せって依頼してきた奴、アンタの…」
    「…ぐす……うぅ……」
    「あれアレ、泣いてンノカ?ヨシヨシ、可哀想だなぁ。カワイソウに。かわいそう。」
    「ううぅ………」
    「可哀想な坊やはおウチに帰りマショうね。おウチで、可哀想なオトーさんが、待ってるヨ☆」
    「………」





    「…ニ…」
    「…アニキ!」

    朝?。目覚めが悪い。目の前にはアクトが俺を覗き込んでいる。

    「スゴイうなされてタゾ?顔色も悪いシ、 
     今日はゆっくりしてロよ」
    ぇ…ぁ…すまない………どこか行くのか?
    「エ、あぁ、ソウ。チョットな」
    ……?
    _ガチャッ
    「オーい!アクトクゥーん!!マダデスか
     ー??????準備遅すぎデワ????」
    …っ
    「オー、すぐ行くッテ………んじゃ、アニキ何
     カあったら連絡シロよ」
    …ぇ……は……?
    「………んジャ、カワイソウなオニーさん。
     弟借りてクね…………☆」


    ……これは、また、悪夢……………?


    ***


    【アクトが死んだ日】

    アクトが死んだのだ。あぁそう事故だ。いつものようにパトロンとして仕事をしてもらっていたら突然機械が暴走した。そして奴はそのままあっさりと死んだのさ。馬鹿な奴。

    葬式の後、お兄さんにしこたま怒鳴りつけられた。当たり前さ、俺が殺したようなものだ。だから反論もせず謝った。お兄さんは黙り込んで何処かへ行ってしまった。末っ子は特に何も言わなかったけど、きっと俺を恨んでいるんだろうな。そんな眼をしていた。

    家に着いたらアクトがいた。そうだよ、俺のクローンが作ったニセモノだ。
    気でも使ったのか紅茶を出してくれた。奴はこんなオシャレなもの出さない。この前だってコーヒーと言って泥水を渡してきた位だ。
    出された紅茶を飲みもせずニセモノにぶっかけてやった。無表情で微動だにしない。本当に奴の顔をしたガラクタじゃないか。
    突き飛ばした。何もしてこない。殴ってやった。無反応。腕を引きちぎってやった。喚きもしない。ニセモノ。ガラクタ。

    気付いたら動かなくなっていた。機能が停止したらしい。ほとんど原型がなくなって、ただのガラクタだ。
    趣味が悪い。こんな物に執着しているのか俺のクローンは。そんな事を思っていたら背後から肩を掴まれて勢いよく後ろに突き飛ばされた。机の角で頭をぶつけた。痛いなぁ。
    突き飛ばしたのは俺のクローン。ガラクタを見つめてぶつぶつ何か呟いている。
    それをぼーっと見つめていたら急にこちらに視線を向けて「殺してやる」って。

    目を覚ますと散らかった部屋のど真ん中。
    身体中が痛くて動けないがどうやら死に損なったらしい。
    殺してやるなんて言っといて、殺す度胸もなかったのだ。流石俺だね、ヘタレなんだよ。

    しばらくしてシュガーちゃんが帰ってきたので、介抱やら手当てやらしてもらって、しばらく寝込んだってわけ。
    俺のクローンはと言うと、行方不明。
    奴の部屋にいたロボット達は、全部破壊されてガラクタの墓場状態らしい。

    んなことはどうでもいいけど。
    薬を飲んで完全復活した俺はラボにこもった。クローンを作ることにした。俺のじゃないよ。奴、アクトのクローン。ガラクタでもニセモノでもない。ホンモノのアクト。
    幸い奴のDNAデータなんて腐るほどある。血液だって、冷凍保存してるものが何本だってある。髪だって歯だって爪だって同じ瞳だってある。なんだってある。
    あぁ普段から保存しておいてよかった。
    これだけあれば"ホンモノ"が出来る。
    俺は天才だから。作り出せる。
    流石俺だね。



    天気がいい朝だ。雲ひとつない。
    窓を開けて近くの椅子に腰掛ける。窓の外をぼーっと眺めてみる。なんだか今日は気分がいいなぁ。
    ふと、サイドテーブルにコーヒーがコトリと置かれる。
    「気が利いているな」
    笑みを浮かべて一口啜ると同時に吐き出す。
    「っ、お前っ!これ!!泥水だろッッ」
    「ふははっハー、テメーがぼーっとしてるカラダロ」
    ゲラゲラ指を指して笑いながらそう言う。
    本当に憎たらしい奴だ。

    「ちゃんとしたの入れてこいよ!せっかく気分が良かったのに最悪だ」
    「テメーで入れてこいヨ、パシリじゃねーんだよこちとら!」
    「雇ってやってるのになんだその口の聞き方は!!」
    「ウルセーよ!引きこもりがヨ!」
    「なんだとこのっ…!」

    いつものやりとり。何も変わらない。
    アイツが俺を煽って俺が仕返しをして。

    なんだって変わってない。

    いつも通りさ。






    なのに何でこんなに違和感があるんだろうか

    -end…?-


    ***


    【研究者が狂った日】(未完)

    アクトが死んだ。シオさんのラボでの事故らしい。誰が悪いわけでもない。事故だから。
    でも抑えられなくて怒鳴り散らしてしまった。シオさんをだ。彼が一番辛いのは分かっていたのに。おさまらない気持ちを吐き捨て切った頃、シオさんは何も言わずに頭を下げて謝罪してきた。あの時の彼の顔は、よく見えなかった。


    数日後、色々終わってぼーっとしていた。
    脱力。何もする気が起きない。会社からの連絡も出る気がしなくて。まだ、現実を受け入れられない。まだ、生きてる気がしていた。
    線香の煙を浴びながらぼーっと何もせず過ごしていたら、チャイムが鳴った。
    アルトかコハクか、誰かが線香をあげにきたのか、とりあえず扉を開く。と、同時に勢いよく玄関に入り込んできたのはシオさんだった。
    いや、正確に言えばクローンの方。紫色の瞳を泳がせながらぺたりと座り込んでしまった。


    落ち着くのを待って理由を聞く。
    「アクトが殺された」
    そう言いながら涙を落とす。アクトと言うのは彼が作ったロボットの事だろう。
    「狂っている。アイツは狂ってるんだよ」


    ***


    【こんあゆ?】

    残業させられまくって3日振りに家に帰ってくるアユト
    「ただいm「おっかえりー!ご飯にする?お風呂にする?それともお・れ?」
    「…ねる」
    「え、やだちょっと積極的すぎない?まぁいいけど」「何いってんだよ寝るんだよ寝かせてくれ3日寝てないんだぞつかなんでいるんだよどうやって入った」
    「ドアガチャガチャやったらあいたから」(クソボロアパート)
    「ドア壊してんじゃねぇ…修理費………」(ばたり)
    「わお!ほんとに限界だったか…本当に早死にしそうな生き方してるよなこの人間…」
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