お祝い独り占め!「みんな!沢山のお祝いの言葉ありがとう!こんな遅くまで配信観に来てくれて嬉しかったよ!そろそろ配信終わります!おやすみ!」
配信終了ボタンを押し、配信がちゃんと終わってるのをしっかり確認する。
「配信切り忘れてないよな?よし、大丈夫!まだ慣れないな〜配信」
ココロはこういうの得意で、というかココロから勧められてメンバーで時々配信をしようという話になり、こうして時々配信をしているのだが、いまだに戸惑ってしまう。
今日は3月31日。あ、日付がもう変わってるから4月1日。そう、俺の誕生日だ。なので先程まで誕生日カウントダウン配信を行っていた。
スマショが鳴り、確認するとTheシャッフルのメンバーや友達からたくさんのお祝いメッセージが届いていた。一年に一回、自分が主役になれる日。この日ばかりは子供みたいに嬉しくなってしまう。
早速返信しようと文字を打っていたら手元からスマショが急に消える。
「わっ、ちょっと!何するんだよジョージ!てかノックしろよ!」
「ちゃんとノックしたっつーの。俺様をほっぽいてスマショいじってるから気付かなかったんじゃねぇーの?」
「ほっぽいてって…配信するってちゃんと言っただろ?てか返せよ。返信したいんだけど」
ジョージはそのまま俺のスマショを椅子の上に放り投げた。
「ダメでーす。さっき沢山祝ってもらっただろうが。ここから先は俺の番でーす」
そう言って腕を掴まれて、寝室へと向かう。
ジョージって勝手だし意外と独占欲強いよな、ほんと。