微睡む油断目が覚めて、うつ伏せのまま時計を確認するとちょうど10時半になろうとしていた。このぐらいの時間に目を覚ますと休日らしいなと寝惚けながらにロージーは思う。
体を横にして隣に手を伸ばす。が、昨夜まではそこにあったはずのぬくもりはなく、その手はそのまま冷たいシーツへと落ちた。
きっと先に起きたのだろうと思い体を起こし、椅子に掛けてあった上着に手を伸ばし、袖が大幅に余るのを気にせずに羽織る。
寝室を出て、欠伸をしながら廊下を進みリビングの扉を開く。と、そこに探していた人物が真っ先に目に入った。
「あ、起きた。おはようロージー」
「ん…はよ…」
まだ完全に覚醒しきってないロージーは朝日のような笑顔の同居人、キオに抱き付く。
1130