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    1_raru3

    ブレワシリーズ書いてます。
    感想はマシュマロに。貰えたら私がめちゃくちゃ喜びます。→ https://marshmallow-qa.com/1_raru3

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    派生ルツ企画様への投稿作品。
    私の投稿シリーズ、ブレイク・ワールドのCP乱立世界線。(アナザー世界線と言っておきます)
    ブレワ設定については過去投稿の設定集参考にしてください。
    私が恋愛絡みの作品を書いたことがないので類×司ではなく類+司のノリですが許してください。
    あと、今回司の衣装に1着のみ冬弥くんの衣装お借りしています。
    このような拙い文章で宜しければ、よろしくお願いします。

    コスチューム・パニック!「「戦闘用の衣装の変更?」」
     とある日の昼下がり。司と類が2人で台本の作成を行なっていると、突然KAITOから呼び出された。何があったかとセカイに行ってみると、ああでもないこうでもないと話し合っているKAITOとMEIKOに迎えられた。というか2人のすぐそばに転移された。どうしたのかと声をかけると、
    「「2人とも、戦闘する時の衣装を変えることに興味はないかい?(かしら?)」」
    と声をかけられたのである。
    「えぇと…まずはどのような経緯からこのようなことになったんだい?」
     類は唐突な提案に困惑しながらもとりあえずと経緯を聞く。KAITOはは、として苦笑しながら答えた。
    「あぁ、制作が楽しすぎて大事なところを伝え忘れていたよ。というのもね…」
     KAITOの説明によるとこうだ。
     ここ最近、妙に穢れたちが霧散した後にも想いの残滓が残っていることにバーチャルシンガーたちは気が付いたらしい。調べたところによると害もなく、集めると何か形作ることができるであろうことが判明した。そこで、KAITOは相対の祠で、司が新たな力と共に別の衣装を作り出した事を思い出した。戦う為の力も、あの衣装も想いの力によって出来たことには変わりないので、穢れの残滓からも同じことができると考えたのだった。そこで、主にKAITOとMEIKOが主導して“形”を作っていくことになり、それがいくつか完成したので試して貰いたい、とのことだった。
     説明を聞いた司はもちろん乗り気であった。
    「穢れがあるわけでも、オレたちに悪影響があるわけでも無いのだろう?それならば、やってみてもいいと思うのだが。…それにしても、どのような衣装になるんだ?」
    「2人の記憶にある衣装から形作られたり、他にもあなたたちに“似合う”衣装が形作られるはずよ。あぁあと…司くん、新たな力の元になったものは覚えているかしら?」
     唐突な質問に驚きながらも、司は自信満々に答える。
    「ん?あぁ、覚えているぞ!元になったのはオレの大きな感情や想いから、だろう?」
    「えぇ、そうよ。そしてこの…仮に想衣(そうい)、と言おうかしら。この想衣も想いの力で作られたもの。自分の、大きな想いから作られたものじゃないから、あの時の司くんみたいな大きな変化はないでしょうけど…多少の能力の変化とかがある可能性があるわね」
     その言葉に強い興味を示したのは類の方であった。
    「なるほど…おしゃれをしながらでも戦略の幅が広がる可能性がある、ということだろうしね…」
     その言葉にKAITOは、気休め程度かもしれないけどね、と返した。司はさらに目を輝かせる。
    「新たな戦略にもなるということは最高ではないか!それに、類の様々な衣装を見ることができるのだろう…?類のいろんな姿、オレは見てみたいと思うぞ…?」
    「フフ、それは僕もだよ。司くんの衣装はどのようなものなのだろうねぇ」
     何を隠そうこの2人、恋仲である。2人の想像は途中から自分の衣装ではなく相手の衣装の方へと向いていた。一方KAITOはそんな2人を微笑ましそうに見つめ、MEIKOは早く着てもらおうとうずうずしていた。
    「さーて、2人ともうずうずしているみたいだし、早速着てもらいましょうか!この光に触れてみて!」
     そう言うとMEIKOは、周囲に転がっていた光を一粒司達に差し出す。2人が光に触れると、2人の体は光に包まれた。
     光が落ち着くと、2人の姿が変わっていた。司は黒と赤をベースとしたタキシード風の衣装に、類は同じく黒と赤をベースとした背広風の衣装に頭には顔の描かれた帽子を被せていた。司の旗は黒とオレンジをベースとして赤い星と黄色の王冠の柄が描かれたものに変化されていた。また類の銃剣はいつもの姿と比べると機械的な見た目となり、刃を出現させるとオレンジの刃に帽子に描かれた顔が現れていた。
    「ほぅ…なかなか良いではないか!それに、武器の見た目も変わるのか…類もかっこいいな!帽子もよく似合っている。このような服になると雰囲気も変わるものだな…」
    「フフ、司くんだって大人っぽくって格好いいよ。体のラインに合わせているからしなやかで綺麗なシルエットになっている。君の努力が見えて素晴らしいよ。さて、これは…モチーフは「ポテトゴースト」やこのショーで使った「potatoになっていく」かな?」
    「うん、そうだろうね。ステッキが似合うフォーマルな服装からそう捉えてもいいと思う。ハロウィンショーでの出来事は2人にとっても印象的な出来事であったはずだしね」
     剣の方ではデザインはどうなのかと司が旗槍から剣へと持ち帰ると、司の手には杖が握られていた。調べてみると繋ぎ目のようなものを発見する。そこから分離させると、剣の刃が現れた。
    「なるほど、仕込み杖か!紳士的だな…」
     目を輝かせる司とそれを眺める類に、ご機嫌なMEIKOが別の光を持ってきた。
    「さぁて!次の想衣、いっちゃう?」
    「メイコの方が楽しんでいるじゃないか…2人とも、大丈夫かい?」
     テンションが上がってだんだん奔放になってきたMEIKOに頭を抱えながら、KAITOは2人の意思を聞く。2人は頷き、光に触れた。
     次の想衣は、司のものは記憶にあるものであった。神山高校文化祭の2-Aの演目、「ロミオ・ザバトルロイヤル」での最強剣のロミオの衣装であった。一方の類の衣装は全く見覚えも無く演目に近しいモチーフも思い至らない衣装であった。白の衣服に紫のマント、合わせて紫のリボンがついた白のシルクハットをかぶせた怪盗風の衣装を着ていた。
    「おぉ、最強剣のロミオの衣装ではないか!不思議といつも以上に剣が手に馴染む!類の衣装は…怪盗か?よく似合っているな!ふむ…類を主役に置いて怪盗をテーマにしたショーをするのもいいかもしれんな…」
     考え込み始めた司に、類はくすくす笑う。手に持った銃剣はシンプルなデザインで、白の銃身に帽子と同じリボンと宝石が飾られていた。司の剣は実際に演劇で使用した剣を実剣にしたものであった。旗へと持ち変えると、腹のデザインもシンプルで、紺の旗に剣と黄色のリボンの絵が描かれていた。が、司は首をかしげる。
    「…む?剣の時は驚くほどに手に馴染んだのに、旗はあまり馴染まない…これではこの旗ではまともに戦えんぞ」
    「もしかして、それは君が「最強剣のロミオ」だからではないかい?剣を武器とするキャラクターの姿と力を借りているから、剣以外では実力を発揮できないとか…」
     分析を続ける類の言葉に、KAITOは同意した。
    「その考えで合っていると思うよ。これが想衣による性質の違い、というわけだね」
    「それにしても文化祭、か…たしかに、暁山と知り合ったのが文化祭だったな」
    「なるほど、出会いの記憶というわけだね。さて、次の衣装は何かな?」
    「あら、類くんもノリノリになってきたわね!次はこれよっ!」
     差し出された光に触れる。次の衣装は2人ともタキシードであった。類の衣装は黒のスーツに胸元には青薔薇が飾られていた。司のタキシードはベージュに近い黄色で、ベストやタキシードの茶色がアクセントになっている。胸元には黄色の薔薇が飾られていた。
     類の銃身にには青薔薇が絡み付き、中心には大きな青薔薇が咲き誇っている。剣モード時は緑と青のオーラが現れていた。司の剣もシンプルながらも柄には黄薔薇が咲いていた。旗へと持ち替えると、青の旗には黄薔薇とベルが描かれていた。
    「薔薇にタキシード、そしてベルか…これは間違いなく結婚式の時の記憶かな。僕としては青柳くんや東雲くんとちゃんと知り合えた点で思い出深い出来事だから。けれど…司くんは?」
    「ふむ、恐らくオレも結婚式の時のだろうな。たしかにオレにとってはアルバイトに参加できなかった苦い経験だが、これがきっかけで類が言った通り類と冬弥たちが知り合うことができたからな。それに、オレも改めて体調管理を見直そうと考えられた。こういう点では、オレにとってもいい経験だ」
    「悪い経験も、いい経験、ねぇ…司くんはそう考えるのね。さて、次が最後になるけれど…準備はいいかしら?」
     差し出された光へと触れる。司の衣装は鳳邸のショーで司が演じた将校の服装だった。対する類もその衣装は大臣の部下の服装をしていた。
    「お、これは鳳邸でのショーの衣装だな」
    「そうだね。これが選ばれた理由は解りやすいな。あのショーは僕にとって最高の思い出となるものだったから」
    「そう言ってもらえるのはとても嬉しい。オレも、あのショーでは大切な人の記憶の一部分に触れることができて、とても嬉しかったぞ」
    「〜〜〜っ!なんでそんなこと軽々しく言えるのかなぁ!」
     司の爆弾告白につい類の顔は赤くなる。気を紛らわせようと類は自分の武器へと目を向けた。銃身には歯車を組み合わせたような飾りが付き、より機械的な見た目となっていた。司が手に持つ側は白く、銃と剣を中心として四隅には歯車と樹が描かれていた。剣は司がショーで使った、レイピア程ではない細身の剣を実剣としたものだった。
    「ふむ、世界観からか機械的な見た目なのだな。オレ演じた将校も類演じた大臣の部下も町側の人間だったしな」
    「武器のデザインも凝っているねぇ。…おや?バングルが光っているようだけれど?…っうわっ!」
     2人のバングルが急に光り出した。2人は反射的にバングルが付いていない方で目を隠す。光が収まり、2人が目を開けると、2人の衣装は変わっていた。
     司の衣装は歯車などの機械的な意匠の施された黒い軍服に黒手袋、頭にはこれまた機械的なゴーグルのついた帽子を被せられていた。類の衣装は白シャツに黒ベスト、袖口や幅広のズボンの裾にはフリルが施された衣装であり、腰には様々な器材が付けられたベルトをしていた。頭には鍔の広い帽子を被せられ、一目で「私は錬金術師だ」と言わんばかりの見た目をしていた。
    「眩しかった…ってうぉっ!?服が変わっているぞ!?」
    「これは驚いた。これはどういうものなんだい?」
     驚く司と興味津々の類に、KAITOは自らの考えを話す。
    「恐らくだけれど、その想衣は二重に性質が篭っていたのかもしれないね。司くんの衣装を元に、本来のショーの衣装の方を白、今着ている方を黒と呼ぼうか。白と黒は同じ記憶から生まれた想衣ではあるから、こうしてひとつの光から生まれた。さっきは強制的に切り替えられたけれど、次からはバングルを通して変えることができるんじゃないかな。あと、これは戦っていないからわからないけれど、多分白と黒で得意な行為が違うんじゃないかな?」
     なるほど、と類はつぶやく。この衣装と武器の鑑賞会を4人でやっていると、空からバリンという音が聞こえた。汚れのカケラが襲来した合図だ。空から2体の大きな個体のカケラが降ってきた。
    「おっと、穢れの襲来か!せっかくだ、この衣装で戦ってみないか、類?」
    「おや、面白い提案だね、司くん。やってみようではないか!」
     司と類が1体に武器を向ける。KAITOとMEIKOも武器を召喚する。
    「メイコ、僕達が1体引き受けよう」
    「オッケー!2人とも、もう1体の方頑張って!」
     司が剣をかたてにカケラへと突っ込んでいく。切り掛かると、司は何か違和感を感じた。
    (む、いつもより手応えが無い…?剣絡みはロミオだとすると、武器攻撃絡みか…?では…!)
    「『撃ち抜け、雷撃!』」
     司は至近距離でいつもは使わない攻撃魔法を撃ち出す。ぐらついたカケラを見て今度は明らかな手応えを感じた。
    「類、黒は魔法攻撃や能力攻撃が強化されるぞ!」
    「ふむ…それならば。『ゾンビロボット、足止めを』。そして『闇の槍よ、貫け』」
     数体のゾンビロボが地中から現れ、足に絡みつく。動きが止まった隙を狙って、類の魔術の槍が貫いた。
    「あら、早速ちゃんと想衣の力を使いこなしているわね。わたし達の出番はなかったかしら?」
    「そんなことは無いと思うよ、メイコ。僕達がもう1体を相手して倒しているから2人は想衣の実践とカケラの討伐に集中できているんだから」
    「それもそうね!ふふっ、頑張れ〜!」
     KAITOとMEIKOは担当した1体をさっさと片付けると、2人の動きを見守ることにした。もちろん、何かがあった時のために武器は手に持って。
     後方支援を類に任せ、司は白へと服を変える。すぐに剣を振り抜き、カケラを一閃した。黒の時とは違い、カケラに大きなダメージを与えた。目の前のカケラはKAITO達がすぐに倒せたカケラの片割れ。いくら2人が戦いに慣れているとはいえ一瞬で倒した相手の相方は、既に司と類の敵では無い。2人はお互い得意なスタイルで一気に相手を追い詰めていった。
    「これで決めよう!『切り裂け、水刃』!」
    「だぁァァァッ!」
     類の出した水の刃と司の一閃は的確にカケラを切り裂き、カケラはどろりと溶けていった。司達の勝利だ。
    「お疲れ様だ!いつもと感覚が違っていたが、意外となんとかなったな!」
    「お疲れ様だよ。実際に戦ってみるといつものとの違いがわかりやすいねぇ」
     戦ってみての感想を話し合う2人にKAITO達が近寄ってきた。
    「お疲れ様だよ。初めての試みだったけれど、どうだった?」
    「お疲れ様〜!カッコよかったわよ!」
     武器を納めて、服装も私服へと戻る。類はメモ帳に判明した限りの想衣ごとの特徴をまとめていた。
    「さて、僕としてはもっと別の想衣の能力を試してみたいんだ。司くん、模擬戦頼めるかな?」
     ちらりと司を見る。司もにやりとして応えた。
    「あぁ、オレも試してみたいと思っていたところだ!…すまない、カイト、メイコ。向こうのほうに行くが、構わないだろうか?」
    「大丈夫だよ。楽しんでもらえてよかった。僕達のことはかまわないから、行ってらっしゃい」
    「楽しんでね〜!また新しいのが出来たら教えるから!」
     司と類は平地がある方へと歩いていった。KAITOは穏やかに笑い、MEIKOは笑顔で手を振って見送った。
    「さて、カイト。私としてはお試しもしつついちゃつくとも思うのだけれど、カイトはどう思う?」
    「うーん。ノーコメント、と言っておこうかな。詮索のしすぎもよくないしね」
    「ふふっ、それもそっか。さーてとりあえず、私達は私達らしく次のショーの準備でもしましょっか?」
     離れていく司の高笑いをBGMに、2人はショーテントへと歩いていった。















    おまけ

    想衣についてと元衣装について

    想衣
    お察しの通り元ネタはFGOの霊衣。最初は霊衣のように見た目だけ変わって能力変化無しの予定だったけど能力変化のイメージが湧いてしまったら設定ついてた。
    でも、想衣は今回限りのネタの予定です。何故なら想衣とその能力に応じて戦法を変えるなんて器用な真似はできないからです。自分で作っといてごめんなさい。

    最初の衣装
    元衣装
    司:ザ・フォーマルスター
    類:マスターテールコート
    能力変動
    固有能力のみ強化。

    2番目の衣装
    元衣装
    司:「オレが主役だ!」特訓前イラスト衣装
    類:プレパス2021年4月衣装 Phantom thief
    能力変動
    司:旗槍時攻撃力低下、片手剣時攻撃力増加。また、魔法攻撃弱化
    類:銃モード時攻撃力増加、剣モード時攻撃力微減。魔法攻撃微弱化。

    3番目の衣装
    元衣装
    司:ウエディングイベント冬弥の衣装「トラウム・シンガータキシード」アナザー1
    類:同イベント「ブラウ・ロゼタキシード」
    能力変動
    司:攻撃属性に風属性付与
    類:攻撃属性に木属性付与

    4番目の衣装
    元衣装
    司&類
    イベント「Revival my dream」より
    白:司特訓前イラストの衣装
    黒:各々の特訓後イラストの衣装
    能力変動
    白:武器攻撃強化、魔法・能力攻撃弱化
    黒:魔法・能力攻撃強化、武器攻撃弱化
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