やきもち カクリヨで協力を得られ、ソロモンとの契約に応じた継承メギド達は、いったんアジトに居室を用意することになった。
「カイム、ちょうどよかった」
書類の整理をしていた青年が振り返る。
「我が君、おいでとは気づかず失礼しました」
優雅な仕草で一礼する青年にチユエンがうへえと肩をすくめる。
「そっちの礼儀作法ってのにはまだ慣れねえんだよな」
「そぅお?なかなか美しい動きじゃない?」
「クネクネしてるクソ蛇には似合いかもな。あ、でも足の長さが足りないか?」
「ガサツな猿に言われたくはないし、アタシの抜群のプロポーションに文句ある?」
「何だとぉ!」
「あ、あの……チユエン、ヴリトラ」
睨み合う二人をソロモンが交互に見やる。
「我が君を前に醜い言い争いはやめていただきたいものですね
2238