朝ラー主駿長く、長く、果てがないかのようにも思える冒険だった。
「やっと終わった...結局何時間くらいプレイしてたんだろ」
「セーブスロットも100個目か...100時間以上よくやったもんだぜ」
リビングの掘りごたつの周りに散乱するクッションやマットレス。
連休だからってことで駿を家に呼んで途中まで遊んでいたRPGの残りを片付けようと勤しんでいたら、やめ時が分からなくなり空は白み始めてこんな時間だ。
ルフェルはすでに寝落ちてクッションの山の中に埋もれて翼の一部が呼吸に合わせて揺れているだけ。
朝の静かな室内にエンディングムービーの荘厳な音楽が流れ、名作RPGに尽力した人々の名が豆粒くらいの大きさで流れていく。
「昼夜逆転しちゃうけど、さすがに寝たほうがいいよね」
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