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    【冬彰】R18/彰人と冬弥が高校時代に出会っていない世界線の冬彰(会話文)

    こちらの作品は完成後も全体公開で投稿する予定です。
    普段はフォロワー限定公開で投稿しています。

    #冬彰
    touaki

    過去に未完成の状態で投稿していた作品です。
    まだ未完成ですが、少しだけ書き直しました。

    ❏設定❏

    ・彰人と冬弥が成人を迎えている
    ・二人は高校時代に出会わずに別の道を歩んでいる
    ・彰人がエッチなお仕事をしている
    ・とある事情から、冬弥が彰人に性的なサービスをしてもらうために彰人を家に呼ぶことになる
    ・彰人は音楽に出会わずに音楽とは無関係の道に進んでいて、冬弥は彰人と出会わなかったことでクラシックの道に戻ってプロになっている

    ❏本文❏

    〜冬弥サイド〜

    モブ「冬弥くん、お疲れ様――今日の演奏もすごく良かったよ」
    冬弥「……○○さん、ありがとうございます」
    モブ「それにしても、お父さんはよく許してくれたよね。海外からのオファーを全て断って、日本で活動を続けるなんて選択肢。君のお父さんの性格じゃ、絶対に許してくれそうにないと思っていたよ」
    冬弥「学生時代は、父に反抗していましたから……二度と同じことが起きないように、少しは俺の希望も聞き入れるようにしたのではないでしょうか」
    モブ「そうかもしれないね……そういえば、お父さんは、君の恋愛に関しては口出しをしてこないのかい」
    冬弥「……いえ、顔を合わせるたびに、そろそろ相手を見つけて結婚しろと言われています」
    モブ「うん、そんなことだろうと思ったよ……実は、お父さんから君が恋愛事にも関心を持つように、裏からサポートしてやってほしいって頼まれたんだよね」
    冬弥「……」
    モブ「俺は君のお父さんには信頼されてるみたいだから、今までもこうして君の面倒を見てきたわけだけど、さすがに君に一切悟られずにそんなことができるほど器用でもないからね。だから、直接伝えることにしたわけだけど、お父さんには内緒にしておいてもらえるかな」
    冬弥「はい、俺も○○さんにはお世話になっていますので……○○さんの立場が悪くなるようなことは絶対にしないと約束します」
    モブ「ありがとう、冬弥くん……そういうわけだから、君の恋愛事情を少しだけ聞かせてもらってもいいかな」
    冬弥「分かりました……それが、○○さんのお仕事ですからね」
    モブ「よしてくれよ……俺は君の世話係だけど、君とは対等の関係を築きたいと本気で思っているんだ。立場上、友達にはなれないかもしれないけど、君がなんでも話せる相手くらいにはなれたらいいなと思っているんだよ。だから、そんな悲しいことは言わないでほしい」
    冬弥「すみません……」
    モブ「話しにくいことかもしれないけど、学校の先輩に話すように、気軽に話してくれないかな」
    冬弥「学校の、先輩……」

    冬弥:ふと、司の顔が脳裏をよぎる

    冬弥(司先輩が幼い頃から追いかけていた夢を叶えたことは知っているが、忙しさにかまけて今頃どうしているのかは分からない……学生時代に親しくしていた知人と最後に会ったのも、一体いつのことだったのかは思い出せない……)

    冬弥:段々と表情を曇らせていきながらも、こくんとわずかに頷く

    冬弥「分かり、ました……」

    〜場面転換〜

    モブ「……なるほどね。これまでの人生で恋愛に興味を持ったことは一度もなく、女性と交際をした経験もない、と」
    冬弥「はい」
    モブ「それは、お父さんの教育方針が影響していると思うかい」
    冬弥「分かりません……」
    モブ「おっと、そんなに暗い顔をしないでくれよ……こんなことを言ってはいけない立場だということは分かっているけど、君がお父さんへの反抗を諦めて仕方なくクラシックの道に戻ったからといって、君の人生がお父さんに雁字搦めにされているというわけではないんだ。今まではそう思って生きてきたと思うけど、またいつだってお父さんに反抗していいし、クラシックだって、辞めたければ今すぐにでも辞めたらいい」
    冬弥「○○さん……そんなことを言ってしまって、大丈夫なんですか」
    モブ「あはは、冬弥くんが黙ってくれていれば大丈夫さ。俺が言いたいのは……恋愛だって、無理にしなくてもいいってことだよ」
    冬弥「ですが……俺が父さんの意志を無視すれば、父さんは必ず気がつくと思います……今までも、俺の気持ちを優先してくれたことがきっかけになって、○○さんの立場が危うくなったことが何度もあったじゃないですか。俺は、俺のせいで○○さんの立場が悪くなるのは絶対に嫌です。なので、恋愛に挑戦してみようと思います……」
    モブ「そう言ってくれるのは、嬉しいけど……」
    モブ(冬弥くんは、真面目すぎるんだよな……俺への責任感で恋愛をしようとしても上手くいくわけがないのに……この真面目さをどうにかできればいいんだけど……あ、そうだ……)
    モブ「じゃあ、ひとまず女性と出会わなければいけないよね……というわけで、ここに電話してみてよ」
    冬弥「……? この電話番号は?」
    モブ「かけてみれば分かるよ」
    モブ(冬弥くんのお父さんにバレたら、今度こそクビかもしれないけどね)

    〜彰人サイド〜

    モブ「彰人、また指名が入ったのか」
    彰人「今回は、指名じゃねえよ……なんつーか、恋愛相談みたいな、よく分からねえ内容の電話だった」
    モブ「はあ? なんだよ、それ……」
    彰人「そんなの、オレが聞きたいっての……役所の相談窓口じゃねえんだから、話が長くなるなら直接会って金をもらってからじゃねえと、こっちも商売なんでって言ったら、だったら今から会って話がしたい、だってさ」
    モブ「話がしたい、って……ここが性的なサービスをする店だってこと、ちゃんと理解してんのか、そいつ……」
    彰人「さあな……でも、話を聞くだけで金をもらえるならそっちのほうがいいだろ。つーか、オレばっかりヤバい客を引くの、なんでだろうな」
    モブ「この前は本番なしのサービスで無理やりヤられそうになったんだっけ、マジで気をつけろよ」
    彰人「それは、お前が出勤しなかった日に強引に押し付けてきたお前の常連だろうが……少しは悪いと思えよな、お前も……」
    モブ「思ってるって。そうじゃなきゃ、せっかくのお得意様を出禁にしてもらうわけないだろ」
    彰人「はいはい……そんじゃ、行ってくる」

    彰人:同僚と軽口を交えながら、待機所を出る

    ~冬弥が住む屋敷の前~

    彰人「な、なんだよ、この豪邸は……本当にこの住所であってんのか……」

    彰人:想定外の事態にためらいながらも、恐る恐るといった様子でインターフォンを押す

    使用人『はい』
    彰人「――――…………!」

    彰人:インターフォンから電子音が鳴り響くも、すぐに先ほどの電話の主ではないことに気がつくと、家を訪問した理由を口にすることができずに黙り込む

    使用人『……恐れ入りますが、どちら様でいらっしゃいますか』
    彰人「あ、えっと、東雲と申します……間違っていたらすみません……ここは、青柳冬弥さんのご自宅でしょうか」
    使用人『……失礼いたしました。東雲様でいらっしゃいますね。わたくし、青柳家にお仕えしております、使用人の〇〇と申します』
    彰人(使用人!?)
    使用人『冬弥様より、あらかじめお話は伺っております』
    彰人「……」
    彰人(お話、ね……まあ、あの恋愛相談みたいな電話の内容からすると、オレの仕事を理解してる感じは全くしなかったしな……性的なサービスを受けるために呼んだ……なんて、言ってるはず、は……って、――――…………!?)

    彰人:目の前にあったゲートが自動で開き、ギョッと驚いた表情を浮かべながら後ずさりをする

    彰人「……」
    使用人『お待たせいたしました。どうぞ、中へお入りくださいませ』
    彰人「……」
    彰人(こんな仕事をしてりゃ、金持ちな客なんて願ったり叶ったりなんだろうけどよ……)
    彰人「……」
    彰人(異次元すぎて、普通に帰りてえ……)

    彰人:ゲートを通り抜けて玄関に入ると、改めて使用人の出迎えを受ける

    使用人「これより、冬弥様のお部屋までご案内申し上げます。恐れ入りますが、こちらへお進みくださいませ」
    彰人「あの、随分と広いお屋敷ですけど……もしかして、お二人で暮らしている、なんてことは……」
    使用人「いいえ、当家にはわたくしのほかにも数名の使用人がおります。冬弥様が成人を迎えられた際に、お父様からこのお屋敷を贈られたと伺っております。お一人で全てを管理なさるのは大変ですので、現在はわたくしどもがお手伝いさせていただいております」
    彰人「はあ……」
    彰人(一体、どんなヤツなんだろうな……すげえ不安になってきた……)

    彰人:冬弥の自室の前に辿り着くと、案内をしてくれた使用人に一礼してからドアをノックする

    彰人「あの、東雲です……さっき、電話で話をした……中に入っても大丈夫、です、か……って、うお!?」

    彰人:入室の許可を得ようとした瞬間にドアが開き、驚いたように目を見開く

    冬弥「わざわざお越しいただき、ありがとうございます」

    冬弥:来客を迎え入れようとドアを開くも、彰人の顔を見た瞬間に驚いたように目を見開く

    彰人(ま、まさか、こんな金持ちが自分でドアを開けてくれるとは思わなかったから、オレも驚いちまったが……こいつは、一体何に驚いてるんだよ……)
    彰人「あ、その……さっきは……」
    冬弥「あの……失礼ですが、お一人でお越しになったのでしょうか」
    彰人「は? そりゃ、まあ……オレ一人ですけど……」
    冬弥「そう、ですか……すみません、てっきり女性の方が来ると思っていましたので……」
    彰人「……は?」

    ~間~

    彰人「……なるほど、な。その世話係の男とやらに紹介されて女と話ができる店に電話をかけてみたら、その電話に出たのがオレで、こうなった、と……」
    冬弥「……」
    彰人「多分、番号違いだろ……うちの店、女性キャストと男性キャストがいて、男女で店が分かれてんだよ。だから、電話番号も男女で違うってわけ」
    冬弥「そう、でしたか……すみません、男性の声で今から向かうとおっしゃった時は、不思議に思ったのですが……東雲さんは受付の方か何かで、女性がいらっしゃるものとばかり……」
    彰人「……ったく、仕方ねえな、今からオレが女を手配してやろうか」
    彰人(すでにタメ口で喋ってるけど、もうオレの客じゃなくなったんだし、敬語じゃなくていいよな……店のイメージとか、そんなもん知ったこっちゃねえし……)
    冬弥「あの、よければ話し相手になってもらえませんか」
    彰人「……は?」
    冬弥「恐らく、私とは同年代ですよね……もしそうでしたら、少しお話をお聞きいただければと思いまして」
    彰人「それは、分かんねえけど……」
    冬弥「実は、父に結婚を勧められているんです……先ほどお話した世話係の〇〇さんが女性と話せるお店を紹介してくれたのも、それが理由で……もちろん、料金はお支払いしますので、相談に乗っていただけませんか」
    彰人(結婚、ね……なるほどな……その世話係の男とやらは、クソ真面目そうなこいつが好きでもない女と結婚できるなんて、最初から思ってなかったんだろうな。だから、荒療治だろうがなんだろうが、性的なサービスを提供してるうちの店で適当な女と経験を積ませれば、あるいは……って感じの考えだったのかもしれねえ……)
    彰人「いいけど、同年代なら敬語はなしな」
    冬弥「え? ですが、それは……」
    彰人「あのな、キャストのオレがタメ口で喋ってて、客のお前が敬語なんておかしいだろ」
    彰人(オレが敬語を使えばいいだけの話だが、なんだか腹を割って話す必要がありそうだしな……)
    冬弥「それも、そうだな……では、同年代らしくタメ口で喋らせてもらう」
    彰人「お、おう……」
    彰人(本当に同年代かは、まだ分からねえけどな……)
    彰人「そんじゃ、名前も呼び捨てでいいから、彰人って呼べよ」
    冬弥「分かった」
    彰人「それで……冬弥は、どうしたいんだ」
    冬弥「結婚のことか」
    彰人「ああ」
    冬弥「分からない……」
    彰人「分からない、って……お前のことだろ」
    冬弥「父親に過剰な英才教育を受けていたことが関係しているのかは分からないが、俺は音楽以外の物事にはあまり興味が持てないんだ。もちろん、女性や恋愛事にも。だからと言って、完全に興味がないと断言することもできない。分からないとしか、言えないんだ……」
    彰人「なるほど、な……だとしたら、分からないことを無理に考えようとしても仕方ねえし、別の質問をしてみるが……オレが働いてる店が性的なサービスをする店だってことは知ってたか」
    冬弥「え?」
    彰人「やっぱり、知らなかったんだな……」
    冬弥「そう、だったのか……そんなこと、○○さんは一言も……」
    彰人「お前が今すぐ恋愛に興味を持つことは無理でも、せめてそういう経験だけでも積んでいけば、少しは恋愛に興味を持てるようになるかもしれないと思ったんじゃないか」
    冬弥「……」
    彰人「つーか、経験がないって勝手に決めつけちまってたけど、実際はどうなんだよ」
    彰人(恋愛経験がないってだけで、意外とそういう経験だけはあるっていう可能性も……)
    冬弥「もちろん、そのような経験は皆無だ……恋愛経験がないのだから、当然だろう」
    彰人「ま、まあ、そうだよな……」
    冬弥「では、なにかしなければまずいのか」
    彰人「は?」
    冬弥「そういう店なのだろう」
    彰人「いや、別にまずいわけじゃねえけど……」
    冬弥「……けど?」
    彰人「親父にあーだこーだ言われてるのが原因で、うちの店まで電話してきたんだろ。だとしたら、オレと話すだけで終わったら、なんの解決にもならないかもしれねえ……そういう意味では、なにもしないのはまずいかもな」
    冬弥「確かに、そうだな……」
    彰人「……つっても、今すぐどうこうしろっていう話でもねえんだろ」
    冬弥「ああ」
    彰人「だったら、今はとりあえず話だけでもしてみるっていうのはどうだ。お前のことや、オレのことなんかを、とりとめなく話すんだよ。お前、友達いなさそうだしな。そういう普通のことを沢山経験していけば、お前もいつかは恋愛ができるようになるって」
    冬弥「――――…………」
    彰人「……? どうした?」
    冬弥「いや……もしかすると、恋愛感情というものは、相手への興味から始まるものなのだろうかと思ってな」
    彰人「まあ、そういう場合もあるんじゃねえか……」
    彰人(……多分、な。高校を卒業してすぐにこの道に進んじまったせいで、まともな恋愛なんかしたことねえんだよな、オレ……そう考えると、こいつは相談する相手を完全に間違えてるな……)
    冬弥「だとしたら、オレは彰人に恋をしたということになるのだろうか」
    彰人「…………はい?」
    冬弥「彰人が俺達の話をしようと言った時に、俺は彰人に興味を持った。彰人は俺と違って恋愛をしたことがあるのだろうか、とか……なぜこの仕事をしているのだろうか、とか……色々と聞きたくなってしまって、ふとそう思ったんだ」
    彰人「それは、単なる興味であって、別に恋愛感情ではないと思うぞ……」
    冬弥「そうなのか」
    彰人「いや、お前じゃねえから分かんねえよ。でも、多分……」
    冬弥「だとしたら、恋愛感情の可能性もある……ということだな」
    彰人「……」
    彰人(待て待て待て待て、話がどんどん変な方向に向かってないか……親父に結婚しろって言われたからって、なぜかオレを呼ぶことになったのは世話係の一件があったからだとしても……そこから、なにをどう間違えたら、オレに恋愛感情を抱いたかもしれないなんて話に展開するんだよ……こいつが道を踏み外さないように、オレが軌道修正してやらねえと……)
    彰人「冬弥、親父に言われたことを忘れたのか。結婚しろって言われたんだろ。もしも、それが恋愛感情だったとしても、だ……男のオレが相手じゃ、結婚は無理だろ」
    冬弥「……」

    冬弥:少し考え込むように視線を俯けたかと思うと、どこか寂しそうな微笑みを浮かべる
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