タイムリミットと砂時計 僕の人生はいつだって、終わりと共にあった。
一生懸命作ったロボットは壊れた。物であり、まだ拙い子供が作ったのだから耐久性が低いのは当たり前だ。どんなに思い入れがあるものでも、壊れてしまえば直すこともできず、小さい頃はよく泣いていた。
人間関係も壊れた。僕に興味を持って話しかけてくれた子も、やりたいことを正直に話せば離れていった。あの子は自分たちとは違うから。その視線は僕を突き刺し続けて、やがて人と関わることを諦めた。孤独な仲間だった瑞希も、僕が一年早く生まれてしまった以上卒業して別れなければいけない日がくる。 後に瑞希と再会して時には、あの頃のふたりぼっちの関係はとっくに終わりを告げていた。
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