貴方と共に歩めたらそれだけで幸せだったのに「アマミネくんはさ、僕がいなくなったら探してくれる?」
「…………は?」
レッスン後の更衣室にて。
鋭心先輩はこの後仕事がある為先に切り上げており、ここには俺と百々人先輩しかいないがー突然何を言い出すのかと思えば。
脱いだTシャツを鞄に仕舞い百々人先輩の様子を伺うも、特に思い詰めているような感じではなさそうで。なんで突然そういう事を言い出すのか、全く理解が追いつかなかった。
「すいません、意味が分からないんですけど」
「あー……………うん、ごめん。そうだよね。今のは忘れて」
じゃあね、お疲れ様。そう言って着替えを終わらせた百々人先輩は更衣室から出ていった。
それから何日か経ったが、百々人先輩は1度も事務所に姿を現さなくなった。
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