海遊記沿いエピローグ「此方とヨンジは瓦礫の撤去。レイジュは科学等の薬品処理。イチジとニジは自室待機……総帥殿から研究の要請があるかもしれないので備えるように。今日の予定は以上。質問、異議等あれば此方に」
手元のボードを見ながらフェムは言う。今は朝食の時間、円卓に座した彼女以外のヴィンスモーク家の面々は、食事をしながら彼女の指示を聞いていた。
ジェルマ王国は現在、復興の最中である。艦はいくつか減ったし、居住区以外では瓦礫が残っている場所も多い。だから彼らもその力を貸している。本来ならばそんなもの兵士どもにさせておけば良いと放っておくところなのだが、国王である彼らの父親から命じたので従うほかあるまい。そのジャッジは現在、シーザー・クラウンと意気投合しNEO MADSなるものを結成し研究に勤しんでいるのだった。
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