「・・・。」
「・・・。」
手にはスコップ。目の前には花壇。足元には、何とも言えない色のうねうね植物。
時刻は朝6時、朝の日課である花壇の手入れの時間。場所は、人間が生活するには少々不便な―――不便で済むのか?―――建物が、車が、道が、何もかもが大きな町の花壇前。そこに、吾妻庵とレスターは立っていた。
例の事件で運良くレスターを救出し、元居た時代に帰らず残ることにした吾妻庵は、詩里流雨、

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