「任務の帰りとはいえ、樹と2人だけで飯行くの久しぶりだな」
「そうですね……寮の方は大丈夫でしょうか」
「大丈夫だと思うぞ。光牙さんがピザ頼むって言ってたし」
「それは……私も帰る訳にはいかないですね」
「あはは。でも本当はピザ好きなんだろ?」
「好きじゃないです」
「あれは好きって言って良いと思うんだけど……まぁいいや、何頼む?」
「そうですね……青斗は今日は飲むんですか?」
「そうだな、明日は休みだし。樹もどうだ?」
「ふふ、そうですね。飲みすぎない程度に頂きましょうか」
「よし、じゃああとは……」
「なんか、こうしてると昔思い出すなー」
「あぁ……幹部になる前のことですか」
「あの時は、樹が誘いに乗ってくれたの驚いたんだよな」
「あれは、同じ組織にいる相手がどんな人なのか探っておくべきだと思いまして」
「そんなこと考えてたのか?でも、嬉しかったな。初めてのことばっかりで不安だったから、仲間と一緒に飯行けたの。俺も樹のこと知れたし」
「まぁ、青斗は話すことや見て分かることがほぼ全てだったので、あまり探る必要も無かったですけどね」
「それ、褒めてるか?」
「褒めてますよ。それに気づいた時は驚いたんですから……青斗は、変わらないですね」
「そうか?樹は、だいぶ話しやすくなったよな」
「それは、誰かさんのせいでしょうね」
「そうだなぁ、みんな沢山話しかけてくるし」
「……それはそうですが、自分のことを棚に上げるのはどうかと思いますけど」
「え?俺もか?」
「さぁ、どうでしょうね」
「えぇ〜なんだそれ……あ、注文してたの来たな」
「じゃあ、樹」
「はい」
「今日もお疲れ様ってことで」
「「乾杯」」