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    kurif_pianica

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    kurif_pianica

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    2024年6月30日のジュンブライベントにてあけぼの(@0nobeka)さんのゲスト本に飛び入り参加させて頂く事になりました〜!!
    汚喘ぎ有り、♡喘ぎ有りのほぼえちちしかしてない作品です〜!!
    宜しくお願い致します!!

    えっちな♡紋にご用心!?朝目覚めると、不思議な紋が自分の腹に広がっていた。

    「なんだこれ……?」

    寝乱れて合わせ目が緩んだ寝間着を自分で広げて紋を指でなぞる。その瞬間、指の動きに合わせてびりり、とした感覚が鋭く背筋を走った。

    「ひゃぁあ……‼」

    思いの外部屋に響いてしまった声は甲高い。この感覚は知っている。

    脳裏に浮かぶのは美しい藍の瞳。熱い体温が重なって、自らの中心に楔が打たれるあの感覚。これは間違いない。快楽だ。

    「国広……?」

    隣で寝ていた長義が突如発した国広の声に気付いて目が覚める。身を起こして横を見れば、愛おしい恋刀が顔を真っ赤にして自分を見つめていた。

    「どうした?」

    「ほんっ、ほんかぁ……どうしよ、おれ……‼」

    「うん?」

    顔まですっぽりと上掛けに身を包んでいた国広が、ゆっくりと上掛けを横へとずらしていく。長義の視線も国広の動作に合わせて動いていった。はだけた寝間着の浴衣が目の前に現れる。その寝間着の間、国広の逞しい腹筋の上に見覚えのない紋が浮かび上がっていた。

    「お前、どうしたんだ⁉ それ‼」

    「わからない……。わからないんだ……。朝起きたらもう腹にあって……」

    泣きそうな顔で国広が言う。国広の身体に何が起こっているのか調べる為にも長義はその腹の紋へと手を伸ばした。見たことない紋だ。政府でいくつか呪術の類は見てきたが、そのどれでもない。第一、付喪神である刀剣男士に呪術の類をかけるのは難しい。まして本丸内だ。本丸の結界が張られたこの場所で、寝ていたとはいえ刀剣男士の腹に紋を刻むなど通常なら出来はしない。

    「あっ、あぁあん‼」

    長義が腹に指を滑らせれば、国広の口から艶やかな声が響く。夜を思わせるその声は自身の腰をずくりと重くするものだ。思わず出てしまった甲高い声に、恥ずかしそうに赤面した国広が両手で口を押えている。明らかにこれは紋の影響だった。

    「感じているのか、国広……?」

    潤んだ瞳で長義を見つめる国広がこくこくと頷く。朝の声も紋に触れたことで出てしまったものだろう。とりあえず紋には触れないようにして全体を観察する。ハートのような不思議な紋を文机にあったメモに書き写して長義は立ち上がった。

    「主に事情を説明してくるからお前はここから動くな!」

    長義もまだ寝間着のままで身支度など整えられていない。だがそれらを整える時間も惜しい。長義はメモを持って部屋を飛び出す。再びすっぽりと上掛けに身を包んだ国広はその背中を見送ってから頭まで布団の中に潜り込んだ。



    「紋が出る感染症……?」

    「最近刀剣男士の間では流行っている感染症があるらしいんだ。まだ詳しくは解明されていないんだが、感染すると体のどこかに紋が出てその後症状が現れるらしい。現れる症状は男士ごとに変わっていて法則もないから実態を解明するのが難しいそうだ」

    「それは……どうやったら治るんだ? 感染するとなると、同じ本丸に居る俺たちも危ないんじゃないのか?」

    「なんでも三日間でその症状は治まるらしい。三日間その症状が出続けて、常にそれを解消すれば三日で収まる。今判明している感染例ではずっと空腹が続いて食事を食べ続けるというものがあったらしい。三日間その男士は食べ続けて症状が治まったそうだ。

    今のところ一度感染してしまえば抗体が出来るのか、二度と感染することはない。審神者を始めとする人間に感染したという報告はないが……うちには百振り以上刀剣男士がいるからな。このまま本丸に居たら他の男士に感染するのは時間の問題だろう。感染爆発を防ぐために出来れば山姥切国広をどこかに三日間隔離できると良いんだが……」

    うーむ、と主が悩む。国広がどこからか貰ってきてしまった感染症が三日で終わるとわかり、長義は一先ず胸を撫で下ろす。はぁ、とため息をついてから主へと一つ提案をした。

    「幸いなことにここに来るまで俺は他の男士に接触していない。俺は国広と同室でもう感染している可能性は高いだろう。隔離するなら俺も国広も隔離した方が良い。……俺の神域であれば今すぐ完全に隔離出来るが、どうだろうか?」

    「本当かい⁉ それは助かるな」

    解決策が見つかりそうだと主は嬉しそうに顔を輝かせる。本丸の部屋から出ないといっても完璧に感染を防ぐのは難しいだろう。他の男士に感染するのは時間の問題で多数の感染者が出れば出陣などの任務に支障が出る。今感染している二振りだけを確実に隔離出来れば本丸内での感染爆発は防げるだろう。

    「すぐにでも移動してもらい隔離期間としよう。二振りとも症状が出て収まるまでに三日はかかるだろうから、とりあえず一週間は隔離期間として二振りの当番はなしとする。体調次第ではもう少し延長しても構わない。連絡は個人端末から僕に直接送ってくれれば良い。これでどうだろうか?」

    「問題ないよ」

    「全部頼んでしまってすまないね。必要なものがあれば用意するから何でも言ってほしい。山姥切国広を頼んだよ」

    「任せてくれ」

    長義は主に一礼して部屋を後にする。速足で向かうのは愛しい恋刀の元だ。自分の身体に何が起こっているのか現状を把握できていない国広は不安だろう。早く状況を説明してやりたかった。何よりこの症状を収めるには症状を三日間解消し続ける必要がある。国広の身体に起こった症状を解消させるため、長義は急ぎ自室へと戻った。





    「ん……」

    いつの間にか眠ってしまっていたようだ。すっぽりと顔まで覆っている上掛けのせいか身体が熱い。両手で勢いよく布団を跳ね除けると見慣れない天井が視界に入ってきた。

    「ここ……どこ……?」

    「目が覚めたかな?」

    美しい、藍の瞳が視界いっぱいに広がって長義が自分を見降ろしているのだと気付く。ニコニコと機嫌の良さそうな笑みを浮かべて長義は国広を見つめていた。

    「ほんか……?」

    「これは俺の神域。部屋に戻ったらお前はよく眠っていたからね。そのまま連れてきたんだ」

    「どうして……」

    「その腹に浮かんだ紋を解消するためにね」

    長義は主に聞いた話をそのまま国広に話して聞かせた。国広は自分の腹にある紋を見て一つため息をつくと納得したのか頷いて、申し訳なさそうに長義を見た。

    「すまない。きっと昨日万屋に行ったときに病を貰ってきてしまったのだろう……。本科にも迷惑をかける」

    「俺は全然構わないよ。むしろ嬉しいくらいだ」

    「え? ……ひゃぁああん!」

    長義が国広の腹にある紋へ指を滑らせる。びりりとした快感が背筋を走り抜け、国広の足が跳ねた。触れられた紋が熱い。体温がどんどん上がっていく感覚がする。もっと触れられたい。触ってほしい。気持ち良くなりたい。気持ちいいのがもっと欲しい。

    とろん、と快楽に染まった国広の瞳が熱い視線を長義の指へと向けていた。

    「国広にある紋は快楽をもたらすものらしい。さながら淫紋といったところかな」

    「あっ、あぁ……」

    「この紋を消すには快楽を与え続ける必要があるようだね」

    長義の指が国広の肌に触れるか触れないかのところで往復する。その動きだけで与えられる快感が想像できるのか、色を帯びた声が漏れ出てきた。意地の悪い笑みを浮かべて長義が国広に問いかけた。

    「さあ、お前はこれからどうしてほしい?」

    「欲しい。本科が欲しい。……俺を、めちゃくちゃにして」

    「良く出来ました」

    見下ろしていた長義の顔が目の前いっぱいに広がって、唇が重なり合う。ここには二振り以外誰もいない。遠慮など必要なかった。

    国広は縋りつくように長義の背に両手を回して合わされた唇にかぶりつく。ふわふわと熱に浮かされた頭ではもう何も考えることは出来ない。ただ、愛し合いたい。気持ち良くなりたかった。

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    えっちな♡紋にご用心!?朝目覚めると、不思議な紋が自分の腹に広がっていた。

    「なんだこれ……?」

    寝乱れて合わせ目が緩んだ寝間着を自分で広げて紋を指でなぞる。その瞬間、指の動きに合わせてびりり、とした感覚が鋭く背筋を走った。

    「ひゃぁあ……‼」

    思いの外部屋に響いてしまった声は甲高い。この感覚は知っている。

    脳裏に浮かぶのは美しい藍の瞳。熱い体温が重なって、自らの中心に楔が打たれるあの感覚。これは間違いない。快楽だ。

    「国広……?」

    隣で寝ていた長義が突如発した国広の声に気付いて目が覚める。身を起こして横を見れば、愛おしい恋刀が顔を真っ赤にして自分を見つめていた。

    「どうした?」

    「ほんっ、ほんかぁ……どうしよ、おれ……‼」

    「うん?」

    顔まですっぽりと上掛けに身を包んでいた国広が、ゆっくりと上掛けを横へとずらしていく。長義の視線も国広の動作に合わせて動いていった。はだけた寝間着の浴衣が目の前に現れる。その寝間着の間、国広の逞しい腹筋の上に見覚えのない紋が浮かび上がっていた。
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