ニ人の休日鳥の声、朝食を作る音と匂い、一定のリズムを刻む時計の音。
大好きな恋人に声をかけられ目が覚める。
「おはよう、ミスタ」
一気に目が覚めたミスタは大好きな恋人にハグと頬にキスをする。
「おはよう、ヴォックス」
二人は食卓に行き、朝食を済ませる。
今日はお互い仕事や配信がないためゆったりできる日だ。
ヴォックスはソファに座り、コーヒーを飲みながら本を読んでいた。
ミスタはヴォックスの足と足の間に座り、テレビを見ている。
しばらく見ていたが飽きてしまい、ヴォックスの隣に座る。
隣に座ったミスタはヴォックスの手をこじ開け、恋人繋ぎをする。ヴォックスもミスタのやりたいことに気づいたのか握られた手を握り返す。
握り返された手を見てミスタはニヤニヤが止まらなかった。
「そんなに私の手が好きなのかい?」
見上げると本を閉じてミスタを見ていた。
「だってヴォックスの手大きいし、何より大好きなヴォックスに握り返されるとか照れるじゃん」
と恥ずかしそうに話す。
そんな彼を見てヴォックスは可愛いなと彼の頭を撫でた。
「時にはこんなゆったりした日もいいかも」
とヴォックスの胸に顔を埋める。
ヴォックスの心臓の音を聞いていると眠気が襲ってきた。身を任せて目を瞑ると背中を叩かれた。
「一日が始まったばかりだ。寝たら私との時間が短くなってしまうよ。昼食でも食べて散歩に行くかい?」
ミスタは、
「うん、行く!」と元気よく返事をした。
その後、二人は昼食を済ませ仲良くお散歩に出かけたとさ。
おしまい。