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    ※暁月6.0前提。
    「花の香り」つづき。
    エルピスでやばい薬飲まされた光。いかがわしいですが、健全です。
    こいつら、いつになったらヴェーネスに会って大事な話をするのかって?ちょっとこちらへ………カイロス発動。

    ※この小説はご都合・捏造を含みます。雰囲気で楽しめる方が読んでください。

    ヒカセンの容姿設定はエメよりいくらか背が低い。としか考えていません。

    #エメ光
    emeLight
    #FF14
    #エメトセルク
    emetoselk
    #エメトセルク大好き
    iLoveEmmetserk.
    #暁月のフィナーレ
    dawnMoonFinale

    エメトセルク、大好き!3 ~あぶないティータイム「ヒュトロ、ダエウス! 大変!」
    アナグノリシス天測園のベンチでお茶を飲んでいる彼を見つけ、走り寄ります。ヒュトロダエウスは「ん?」と穏やかな顔と、どこまでも見透かすような朝紫色の目を見せました。
    「エメ、トセルクが、おかしい!」
    ヒュトロダエウスはえっと短く声を漏らした後、ぶるぶると身を震わせ始めました。
    「ふ、フフフ……詳しく、教えて……」
    お腹を押さえながらベンチの席を勧めてくれたので、飛び込むように座り、私は話を始めました。

     ヘルメスと観察者の連絡のために天測園を歩き回っていたら、ある棟の前にエメトセルクがいたのです。ドアを背にひとりで顔を顰め腕を組んで立っていました。何をしているのかと近づいていくと彼は私に気づき、目を見開いて
    「お前は駄目だ!」と怒鳴って背中をドアにぶつけました。私が首を傾げて足を止めると、顔を手で覆います。
    「私に近づくな。今は、とにかく。いいな」
    「わかった……」
    私はエメトセルクの気迫に呑まれて頷くことしかできず、睨まれながら遠ざかりました。

    「うーん、なるほど」
    ヒュトロダエウスはニヤニヤと歪めた口元を手で隠すようにしながら、神妙そうな目を作っています。
    「まずまずの具合かな」
    「また、何か知ってるの?」
    ヒュトロダエウスのふんわりした笑顔は何かを隠すのが上手です。
     ヒュトロダエウスの心を覗き見てみたくなりますが、それは悪いことです。それに、人間の心はよほど強い感情がないと聴こえません。
    「メーティオン、エメトセルクから何か感じた?」
    私はうーんと声を漏らして思い出してみましたが、何もわかりませんでした。エメトセルクに制されて近づかなかったから。首を横に振ると、ヒュトロダエウスはそっかと呟き、紅茶を口にします。
    「まあ、なるようになるさ。そう時間はかからないから、何かわかったらキミにも教えてあげるよ」
    ヒュトロダエウスは楽しそうな笑みを湛えたままです。私は渋々、ヘルメスの元に戻ることにしました。


    ◆◇


     観察の手伝いを済ませて依頼者の女性観察者の元へ戻ると、ありがとうと微笑に迎えられた。
    「君は素晴らしい使い魔ね。摂食ができるなら、お茶でも飲んでいって」
    少し照れ臭い気がしながら、出された紅茶とクッキーをいただくことにした。淹れたて、焼き立てのように爽やかさのある紅茶と香ばしいクッキーの香り。ティーカップに添えられたミルクからはバニラのような芳醇な香りがする。ミルクティーにして口に運ぶと、頭まで香りに包まれるように安らぎ、まったりとした喉越しがした。観察者に食べる様子をじっと見られて、クッキーをいくつか摘まんで紅茶を飲み干し、「ご馳走様でした」と足早にその場を後にした。


    ◆◇


    「エメトセルク、大変だよ」
    アナグノリシス天測園の宿舎で休憩に紅茶を飲んでいると、ヒュトロダエウスが遠慮もノックもなく入ってきた。
    「それが本当なら、もっと緊張感のあるように言え」
    「というか、本当に私に話すべきことか?」と、紅い水面に視線を落として続けた。
    「もちろん。大変なんだ」
    繰り返されても、やはり切迫感はない。ヒュトロダエウスは私の傍に立った。
    「彼女がね、サイインヤクを飲んでしまったようなんだ」
    紅茶を啜って聞き流す。が、
    「……なんだって?」
    「だから、彼女が催淫薬を」
    カップがずるりと滑る。
    「わあ!」
    ヒュトロダエウスが咄嗟に受け止め、惨事を回避した。ソーサーに落ち着いたカップの中に、湧いてくる不愉快な感情を注ぐように睨む。
    「どういうことだ、急に」
    「それがね……」とヒュトロダエウスは観察者から聞いたと話し始めた。

     ノトスの感嘆内を歩いていると、異土の庭の女性観察者から声をかけられた。異土の庭といえば、創造魔法ではなく生物の自然交配による優良種の育成を研究している場所だ。
    「ヒュトロダエウス、あの子を見ました?」
    彼女は暇さえあればエルピス内をあちこち回って観察の手伝いをしているようで、一躍話題の優秀な使い魔となっている。
    「いや、見ていないよ」
    「そう……」
    観察者の声色は若干曇っている。
    「……何かあったのかい?」
    観察者は苦笑いを浮かべ、頭を掻いた。
    「いやあ、あんまり出来の良い使い魔だから、つい、出来心で、創造生物用の薬を飲ませちゃったの」
    「それは、あまりよろしくないね」
    「そうよね。ごめんなさい。でもあまりに人に似ているし、体はどうなっているのかなって、気になったら止まらなくて……」
    好奇心が留まらなかったと興奮気味に話す観察者に、ヒュトロダエウスは僅かに眉を下げた。
    「それで……何の薬を? 昏睡薬とかかい?」
    「実は、催淫薬を」
    「ええっ?」
    ヒュトロダエウスが大きな声を上げたので、観察者は慌てて手を振った。
    「いやあ、あれが一番香りもあるし、そういうのにどんな反応を示すのかも興味が湧いてしまって!」

     エメトセルクは拳を握り、眉間を震わせて聞いていた。
    「効果自体は1、2時間ほどでさっぱり消えるそうだよ」
    「……創造生物用の、それの、効果の強さは……」
    歯がぎりぎりと鳴るように言葉を絞り出している。
    「劣勢遺伝子同士を交配するのに使う繁殖用だと言っていたから、それはそれは……」
    「なんてものを……!」
    ごくりと息を飲んだエメトセルクは、喉が焼けたかのように呻き、テーブルを叩いて茶器を揺らした。彼は遠くを見るように辺りを窺い、「そこか」と呟くと飛び出していった。
    「うん、キミには悪いけど、嘘は言ってないよ」
    悪戯っぽく笑むと、ヒュトロダエウスは残されたカップを片付けておこうと拾い上げた。


    ◆◇


     彼女は観察者の前で、2本の太い角が特徴的な牛のような猛獣と対峙しているところだった。彼女が強靭な爪や尾を避け、ちらりと目が合った。戦闘する彼女の目は輝いていて、どこか妖艶にも見えてしまった。
     体の衝動を戦闘で発散しているつもりか……?
     平常なら放っておくところだが、今、男の前にいるのは看過できない。
     両手呪具を取り出して2、3発魔法を放つと猛牛は地に響く音を立てて倒れた。
     彼女はこちらを見てから観察者へ近づいていく。思わず指を鳴らし、レース布のようなエーテルロープで彼女の胴を捕まえた。端は自分が握っている。彼女は驚いてこちらを見た。赤らんだ顔と汗に艶めく首。観察者の方は気分の良さそうに労いを済ませて去っていった。それを見送り、彼女はこちらに走ってくる。
    「待て、止まれ」
    己に慄き、気を遮断するように声にした。彼女は不思議そうな顔で昂った息をしている。緩やかな風に呼吸音が混じる。
    「……お前、体は……調子はどうだ」
    「え? 別になんとも……」
    「本当か? 変なところは?」
    彼女はローブの袖を捲ったり裾をはためかせたり。
    「暑いけど、特には」
     鈍感なだけか?
     彼女は自分のローブの胸部を両手で掴んだ。何をするかと思えば、パタパタと風を入れている。
     エメトセルクは肩を落として大きく息を吐き、握ったロープの端を振ると彼女の腕にもレースを巻いた。
     驚いてエメトセルクから自分の体に視線を下ろす。剥がそうと試みても、レースの柔らかい感触とは裏腹にしっかりと拘束されている。
    「なに、これ?」
    と問う間にフードを深く被された。
    「お前の宿舎に飛ぶ。目を閉じろ」
    頭の上から声がして、身を縮めて従った。

     訳のわからないまま、地面が薄い赤みのあるタイルに変わる。
    「……1時間半はここにいろ。何か、変なことがあればすぐに言え」
    「ええ?」
    フードを被ったままの顔を仰向けると、真直ぐこちらを見ていた黄金の太陽のような瞳が逸らされた。
    「説明してくれないとわからないよ」
    「こっちだって……」
    エメトセルクがロープを振ると、レースが波立って空気に溶けるように消えた。エメトセルクはドアの片側を開き、分厚いそれを背に立つ。
    「お前は来るな。近づいたら閉める」
    不満の息を漏らすとエメトセルクも息を吐いた。
    「観察者から何か飲まされてから、何もないな?」
    「飲まされた? ……ああ、紅茶とクッキーをいただいたけど、別に」
    その様子に嘘がなく、エメトセルクは、はあと緩い息を漏らした。不安が和らいで擽られるような変な心地がして、気恥ずかしくなった。
    「強力な催淫薬だと聞いたが……使い魔もどきには幸いにして効果がなかったか?」
    嗤いを漏らすと彼女はきょとんと首を傾げた。
    「なんて?」
    「強力な、催淫薬、媚薬、性欲の増強、やらないと気が済まない……」
    「待って待って!」
    彼女が腕を振って駆け寄ってきた。咄嗟にドアを盾のように閉めた。
    「そんな薬……嘘……」
    向こうから弱々しく、くぐもった声がする。声が通るだけの隙間を開けた。
    「ここは創造生物の実験場。探求心のためなら、使い魔の一匹に少々実験的な薬を盛るくらい、あるんだろう」
    彼女はどんな顔をしているだろう。悲しんでいるか、怒っているか、案外、楽しんでいるか。
    「話によれば、お前の出来が良すぎるために興味をもたれたそうだ。良かったじゃないか。消えかけのうっすら使い魔もどきだったのに」
    「そう……それは、エメトセルクのおかげだね」
    皮肉はなく、覇気もない声だった。

     今、自分の中に強力な催淫薬が……ぞっとする。今のところ、それらしい感覚はない。いったいどんな効果が出るのか、考えたくもない。
     そうか。わたしがおかしくなるとわかって、エメトセルクはわざわざ捕まえにきてくれたんだ……。
     誰かに迷惑をかけないように。
     あの時点でエメトセルクに迷惑をかける可能性もあったのでは。そう考えると体が発火したように熱くなった。自分の身を抱いてドアから一歩退いた。
     離れなきゃ。
     後ろを振り向き、ベンチの隅に掛けて膝を抱えた。寝てやり過ごした方がいいのかもしれないけれど、傍でエメトセルクが監視していると思うとベッドに入る気になれなかった。
     テーブルの上にある、クリスタルを長方体に成形したようなランプの淡い灯りを眺めた。

    「お前は駄目だ!」
    ドアの向こうでエメトセルクが声を荒げている。こちらに向かって言ったようではないけれど、その怒気に胸が締めつけられた。
    「エメトセルク、もう、わかった。時間まで出ないから大丈夫」
    ゆっくりとドアが開いた。エメトセルクは私を一瞥して顔を逸らした。
     気まずい。わたしが、このまま、そのうちいやらしい状態になるなんて。
    「だから、見張ってなくていいよ。大人しくしてるから」
    「エメトセルクに、面倒をかけたくない」と呟くと、胸が苦しくなった。
    「会って最初から、面倒は被ってる」
    ぎゅうと苦しくなる。
    「ごめん」
    伝わるかわからない呻きのようになり、膝に頭を埋めた。
     あなたが優しいから、面倒だと言われながら構ってもらえることを喜んでしまう。エーテル不足で抱えられたことも、花を貰ったことも、思い出すと甘い心地がして、苦しい。
    「大丈夫か……?」
    苦しいと言ったら、彼は手を差し伸べてくるんだろうな。
    「大丈夫! だから」
    咄嗟の元気を装うのに精一杯で、声が弱くなる前に言葉が切れた。何か言えば言うほど彼に縋るようで厭になってきた。
     額を膝に擦り、熱くなる目の奥を鎮めようと深呼吸する。ぎゅっと膝を抱いて早く時間が過ぎるよう念じた。
     ドアが軋む音がした。


    ◆◇


     彼女はベンチの隅で小さくなっている。呼吸で肩が上下して、辛そうな様子に見える。
     今の彼女を、体の中のエーテルを視る訳にはいかない。裸を暴いて舐めるようで、できるはすがない。
     近づく訳にもいかない。身体の異常から、近寄った者に欲求をぶつけかねない。誰も近づかせない。
     こいつは、私のことを。
     メーティオンが何度も、歌うようにその心を語ってきた。いい加減うるさいと追い払っても、彼女の方は頬を染めて、困ったように眉を下げながらも笑んでいた。困るなら止めろ。
     だから、こいつが本意でないのに他の男を誑かしてしまうことは、あってはならない。平気でいられる女だとは思えない。思いたくない、のかもしれないが。

     声をかけて、もしその返答に異常な甘い響きがあったら。調子を窺って、その瞳に蜜のたまったような潤みがあったら。そう考えると迂闊に言葉をかけることも、見ることもできなくなった。ただただ、いつ箍が外れてしまうかと恐々としながら、冷たいドアに背を預けて時間が経つのを待った。


    ◆◇


     エメトセルクは何十回目に懐中時計を確認した。きっちり1時間半。深く溜め息をつき、物音のしない部屋を見遣れば彼女が蹲ったままだった。
    「おい、もう大丈夫だ」
    身じろいで顔が上がったかと思えば横に垂れ、首が折れそうなほど曲がった。
    「おい」
    彼女の顔が顰められ、首に手を当ててうっすらと目が開いた。瞼は赤く、睫毛が濡れている。エメトセルクはぎくりと背筋が凍り、目を逸らした。
     はあと溜め息がつかれる。
    「ほんとに、大丈夫かな」
    少し呆けた声。
    「異常は、あるのか?」
    少し考える間が空く。
    「ううん、たぶん、無い」
    「目が、赤いようだが」
    彼女が鼻を啜り、こちらに近づく靴音がする。洗面台の蛇口が捻られた。ざぶざぶと顔を洗う音がする。
    「これじゃあ……だめだな……」
    小さな呟きが聞こえた。胸騒ぎがして彼女の姿を見てしまう。鏡に向かって、水を垂らし眉を下げた彼女の横顔があった。咄嗟にドアを握る。
    「うん、エメトセルクはもう行って。また仕事の時までには、きっと落ち着くから」
    「お前を放っておけるか」
    彼女は洗面台の上にある手を握りしめた。
    「薬はもう切れてるはずでしょ? そういう異常はないし、大丈夫だから」
    こちらを睨んでいるであろうエメトセルクにそう言い切ると、硬いものがごつと頬に当たり、押しつけられた。
    「いたい……」
    それがずらされ、肩と頭が大きな手に抱かれていると気づく。
    「大丈夫と言うなら、その顔はなんだ。誤魔化してないでちゃんと話せ」
    ローブ越しの体温と頭上からの近い声。言葉を探す間に耳から鼓動が流れてくる。心が締めつけられて溶けていく。
    「こんなにエメトセルクに迷惑をかけて、平気なはずがないよ。一時間半も気遣ってもらって。いつまでも、わたしがおかしくなってないか心配されるのも、つらい」
    心臓がどくどくと高鳴る。これが薬のせいなら、そのうち治るものなのに。
    「迷惑は迷惑だが……どうでもよければ放っておく。お前だって、ここで誰でもいいとなるのは避けたかっただろ?」
    「うん……」
    「万が一には……と……」
    エメトセルクの声が淀んで消えていく。手はわたしをしっかりと掴まえた。
    「万が一って……」
    聞こうとして飲み込んだ。強力な催淫薬が起こす万が一。誰でもいいから、求めることになったら。
    「わたしを閉じ込めてくれるつもりだったんだね」
    エメトセルクはピクと体を震わせた。
    「……そのつもりなら、最初からそうした……」
    ぎゅっと頭に頬が寄せられ、離れた。包まれた体温が冷めていく。顔を上げるとエメトセルクは厭きれたような目に眉を寄せ、口端を上げた。
    「そういう手もあったな」


    ◆◇


     アナグノリシス天測園で3人が話し込んでいました。ヒュトロダエウスがこちらに手を振ってきたので、喜んで駆け寄りました。エメトセルクは私に構わずヒュトロダエウスに詰め寄っています。
    「ちっとも顔を見せなかったが、あれがどんな物かくらいは調べたんだろうな?」
    「フフフ……キミの適切な対処を邪魔しちゃいけないと思って。……イデア登録内容を調べてみたら、効果時間は、即効性のきっちり2時間。最初に反応がなければ無効と考えていいね。そして人には全く効果無し。キミにも効果はなかったようだし、不幸中の幸いかな」
    「それを聞いていれば……」
    エメトセルクはがくりと項垂れました。
    「え? 時間のことは伝えたはずだけど、何かあった?」
    エメトセルクと彼女は一緒に首を横に振りました。
    「わっ……」
    なんだか擽られるような感じがして、声を上げてしまいました。彼女とエメトセルクがぴくりと身を震わせて私を見ました。
     この感じは……。
     彼女が私の前にしゃがみ、両頬を包みました。
     言わないで。
     彼女に頷きました。
     エメトセルクは恨めしそうな目をヒュトロダエウスに戻しました。
    「誤飲対策は?」
    「無し。人に使うものでもないし、体に害の残るものでもないから、飲んだらしかるべき行いで発散するか、時間経過を待つのみ。あくまで、創造生物用だしね」
    エメトセルクは深い溜め息をついています。彼女は私の頬を離しました。
     2人の心から、波長の同じ旋律が重なるように聴こえます。
    「素敵……!」
    喜びに小さく呟くと、彼女はシーと人差し指を唇につけました。私も真似て笑います。
     素敵な気持ち。こんな2人が、いつまでも幸せに心を奏でてくれたらいいな。



    ――――
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