きみと私に降る砂はきみと私に降る砂は
「ねぇ、若造。次の休業日は面を貸せ。これは絶対だ」
「…………は?」
何を考えているか分からない目の前の享楽主義者の言葉に、盛大な?マークと共に、ロナルドは思わずこてんと首を傾げた。
それを真似っこする様に、二人との間に座っていた愛しき丸もまた、こてん、と可愛らしく小首を傾げている。
可愛いは正義。丸は正義。
目の前で首を傾げている二人の様子に、思わず顔がにやけかけて、ドラルクはそれを誤魔化す様に、ごほんと軽く咳払いをした。
「少々買いたい物があるのでね。荷物持ち代りに付き合え。因みに、拒否権は有りませんので」
真面目な顔できっぱりと言い放つドラルク。普段と違い、有無を言わせない様なその雰囲気に、一体どうしたのかと思わず隣に座る丸と顔を見合わせた。
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