Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    みるみる

    @mirumiru_jp

    3P同軸リバ大好きさん太郎

    ☆quiet follow Send AirSkeb request
    POIPOI 11

    みるみる

    ☆quiet follow

    ※じゅぴ三人ラブラブ前提です
    翔太の制服見たいよ~~~ていうメモ書きを永遠にこねくり回しているので、もう供養しますというSSです。(誤字あると思います。気になるようでしたらそっと教えてください)

    制服が見たい話「翔太……、北斗……見てるか?」
     なにこれ……。
     久しぶりの3人揃って仕事がない平日。僕たちは学生らしく丸一日を学校で過ごせているレアな日。その昼休み、グループLINKに冬馬君から送られてきた動画。学校の教室と思しき背景に椅子が一つ。そこには両膝に膝に手をついて項垂れている冬馬君。息を吐いてからこちらを向いておずおずと僕たちの名前を呼ぶ。構図からしてカメラマンは別にいるようだ。遠くで昼休みらしい声が聞こえるが……だがそのセリフはあまりにも……
    「天ヶ瀬、それじゃあ寝取られモノの冒頭だぜ?」
    「んだそれ?」
     画面外にいるらしき人の声に冬馬君が横を向いて首を傾げる。ここでやっと、友達同士のふざけている動画だと確信を得た。……それしかありえないんだけど、ほら、冬馬君って顔はいいからさ。万が一ね、万が一。
     撮影者と思しき手のひらが現れ、ヒラヒラと動く。
    「あ〜伊集院さん、御手洗くん、これが天ヶ瀬冬馬の昼休みです、ご存じでしょうがご覧の通りピュアなやつなんです」
     撮影者がため息をつきながらこちらに語りかける。冬馬君は先程ツッコミを入れた男子に耳打ちをされ、短い声を上げながら顔を赤らめている。寝取られの意味を教えてもらったようだ。彼らの言う通り、冬馬君はどこか大人びている面もありつつ、興味のないことにはとことん無知だったりする。
     というか冬馬君のAVの趣味はコスプレ和姦だから「寝取られ」なんてワード、掠りもしないんだろうな、万一見かけてもパジャマのお姉さんに主導権を握られるとか思ってそうだなあ。
     動画の中では撮影者がまるでインタビュアーのようにかしこまって、照れて黙り込んでしまった冬馬君に問いかけている。
    「天ヶ瀬さん、この動画の目的をお願いします」
    「あー、そうだった。えっと、翔太」
     名指しで呼ばれてぎくりとする。画面の中の冬馬君は目を伏せて一呼吸したあと、前を見据えて目線をレンズにしっかり合わせる。
    「制服、見せて」
    「だそうです。我々の一員が御手洗くんの制服ってどんなの?と聞いたのですが、天ヶ瀬は知らないそうで、プライバシーなどもございますし差し支えなければ」
    「おい、本当にこれ送るのか? あ、ちょっと待て」
     冬馬君がカメラに近づいてきたところであっさりと動画は終わってしまった。

     僕だって冬馬君の制服を見たことがない。いや、家に行った時にクローゼットに掛かっているブレザーは見たことがある。でも実際に着て動いている姿は初めてだ。なるべく身元を明かす真似はするな、制服で仕事場に行くなという黒ちゃんに言われたことを僕たちは律儀に守っているからだ。癖というか習慣というか、事務所が変わった今でも続けている。忙しくて学校から仕事へ直行なんて日も上着だけでも脱いで鞄にしまっている。
     ライブの衣装や舞台や映画やドラマの衣装、私服に寝巻きに水着。この間なんか三人とも高校生の役で同じ形のブレザーを羽織っていた。
     さまざまな姿は散々見てきたというのに
    「そうか、本物は見たことなかったか」
     なんだか新鮮な気持ちになって、食べかけていた昼食のパンを袋に戻し鞄にしまう。お腹はまだ空いているが、それよりも優先すべきことができた。
     さもトイレに行くかのように自然な動きで教室を出て、駆け出した。なるべく人気のないルートを選んで誰もいない場所へ。特別な授業でしか使わない教室ばかりが並ぶ、最上階の廊下の隅で、1番明るい角度を探して立つ。眼鏡を外してポケットにしまい、前髪を整えて、あっ、ヘアバンドは鞄の中だ。額が見えるように前髪を抑えながら右手を添える。左手を掲げてそのまま一枚。うん、ばっちり。
    『仕方ないなあ、冬馬君がそこまで言うなら見せてあげるよ☆』

     送った画像とメッセージにはすぐに既読マークがついた。先程の友達が見張っているのだろうか、それとも冬馬君が握りしめているのだろうか。
     ……冬馬君が見ているのならどちらでもいい。自然とにやけてしまうのでしばらく教室に帰れないなと思いながら眼鏡をかける。
     ゆっくり階段を降りているとスマホが震えた。
    『俺は何を送ったらいいかな?残念ながら高校のときの制服は実家にあるんだ』
     北斗君だ。手元にあったら着る気満々だったようだ。
    今度3人で制服デートしようよ、そんな文言を送りたくなったが、今はまだ冬馬君の友達も見ているだろう。堪えて当たり障りのないスタンプを送信……って冬馬君返事は? 北斗君のメッセージにもすぐ既読マークはついているから見ているはずなのだ。結局そのまま昼休みが終わってしまった。
     冬馬君が学校で楽しそうにしてる姿なんて、一生見る機会がないと思ってた。だから本当に嬉しくて、どうしてこんなな嬉しいんだろう?冬馬君の親になった気分、なんて自問自答しながら午後の授業は上の空で過ごしてしまった。珍しく登校できたのに勿体無いことをしてしまったな。……いつもだって大抵寝てるから関係ないんだけど。

     下駄箱の混み合いが無くなった頃に帰ろうと、自席でぼんやり時間を潰しているとポケットの中のスマホが震えた。
     しかも先程のグループ欄ではなく僕個人宛て。
    『似合ってるぜ』
     それだけ。時間が経ってるにも関わらず律儀に感想を述べるのが冬馬君の良いところだが……普通の制服に似合うも何もないでしょ、と頓珍漢な感想に笑みをこぼしてしまう。
     学生服のような衣装はこれまで何回も着てきた。学ランもブレザーも、なんならセーラー服だって。でもそれはアイドル御手洗翔太の衣装であって、今着てるのは。褒めてくれたのは。
    「……今度持って行こ」
     今頃北斗君にも返事をしていることだろう。冬馬君のことだ、実家に寄った際に取ってこいとでも返しているだろう。そうでないとグループ欄に送った意味がない。僕たち二人の名前を呼んだということは北斗君のも見たいってことだから。僕も見たいし。
     LINKを操作し北斗君の欄を開き、
    『こんど冬馬君に動画送っちゃお』
    と入力。何の動画、とは書かない。僕と北斗君は冬馬君のことに関しては以心伝心なのだ。きっと北斗君も動画の冒頭で同じことを思っている。
     案の定すぐさま『OK☆』と返ってくる。さすが北斗君。冬馬君、本物の寝取られってやつを見せてあげるからね、と動画の構成を妄想しながら立ち上がる。そろそろ帰ろう。思っていたより嬉しいみたいで、自然にクルリとターンしてしまう。って、これ新曲の振りじゃん。教室に誰もいなくてよかった……。

     後日、僕たちが頑張って作った寝取られ風動画を冬馬君に送信した。血相を変えて北斗君の家に飛び込んできた冬馬君は本当に面白かった!動画の完成度が高すぎて本当に僕が誘拐されちゃったと思ったみたい。……だから寝取られ風なんだってば!と北斗君と笑って、そのあと三人で参考にした動画を見ました。おわり
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    👀👀👀👀💞💞💞💞💞👏👏👏👏👏☺☺☺☺☺💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works