骨まで愛して※Attention※
一部グロい表現があります
どんな感じのグロさかは、第二形態で彼が持っている盾(で良いのかな?)のお姉さんの傷痕をイメージして大丈夫なら大丈夫なぐらい
姿はエンサガで登場した紀元スタイル
手に、首筋に、頬に、額に、唇に。
この身体の至るところに余すことなく口づけを落とす恋人に、マメだなぁとクジンシーは少しズレて感想を胸に抱いた。
「ノエル、キス好きだね」
「君に触れていると、安らぎを感じるんだ」
「ふーん」
気の抜けた返事をするクジンシーだったが、仮面に触れられ「そこはダメ」と相手を制止する。
「やめときなよ。
知ってるだろ、この下がどうなっているか」
「ああ、だからこそ見たい」
「……どうしても?不気味だよ?」
「判断するのは俺だ」
「……悪趣味」
仕方ないなぁ……と外す。
そこには、一部骨が見える程の抉れた傷痕があった。
あまりの痛ましさとおぞましさに目を反らす者が大多数であろうその部分をマジマジと見つめ、視線を恋人の瞳に向けて尋ねるノエル。
「触れても?」
「外させて、今さら遠慮すんの?」
タイミング違くね?と苦笑しながらクジンシーはノエルの手を取り、導き触らせる。
許しを得たのでその骨を、皮膚を、境目をゆっくりと指で丁寧になぞるノエル。
「感覚はまだあるのか?」
「皮膚の所はね。
骨の所は直接ではないけど、振動は伝わる」
「そうか」
肌の色が変色した傷痕に口づけ、舌でなめる。
「怖くないの?」
「全てをさらけ出してくれている恋人の姿に、何故恐れる必要が?」
「良い趣味してるね」
「君は?」
「ん?」
「俺の感覚が怖くないのか?」
「こんな懐の広い恋人、何で怖がんなきゃいけないわけ?」
ノエルの首に腕を回し、唇を尖らすクジンシー。
意図を理解し、傷痕から唇にキスを落とすノエル。
「ノエルは好きだよ、優しいから。
俺が唯一恐れるのは、ダンターグの拳骨だけさ」
「それは、君の中で一番強い男はダンターグだということか?」
「違うって、そーいうのじゃないよ。
普通に痛いのが嫌いなだけ」
焼きもちかよ~とニヤニヤ笑うクジンシーに、再び口づけて黙らせるノエルであった。