今日も3-Bは平和です。「ケイト・ダイヤモンド。…ダイヤモンドは欠席か?」
「はいはい!!居まーす!!」
「遅刻だな」
「はぁ〜、マジかぁ〜」
バタバタと教室に駆け込んできたのは、クラス一の陽キャと言われるケイト・ダイヤモンドだ。
その手には鞄と箒が握られている。普段はルーズながらも乱れてはいない制服とばっちり決めてるヘアセットも、今日ばかりは所々手が抜かれているのが見てとれた。
うちのクラスは正直言って緩いと思う。
朝の出欠確認時、名前を呼ばれるまでに教室に居れば遅刻にならない。チャイムが鳴っていたとしても、だ。シュラウドはタブレットで授業を受ける、なんてのが許されてるくらいだし、おれも出来ればリモートで授業受けたいんだけど?
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