兄さんとの初めての•••僕はこれから、兄さんと初めてのセックスをする。血の繋がった兄弟が恋人同士になるなんて、正しくないと頭で理解してるつもりだ。でも、どんなに正しくなくても、僕は兄さんを恋人として心から愛してる。兄さんも僕を恋人として愛してくれて、2人だけで過ごす時はよく兄さんからキスをせがんでくる。兄さんにキスされると僕の口腔を舌で舐め回され、僕の舌を吸われると、それだけで僕の身体の力が抜け、ふわふわした幸せな気持ちになる。
「ん••••••」
ちゅくちゅくと唾液を交換し合いながら、兄さんは僕のパジャマのズボンの中に手を突っ込んで下着越しに性器を揉みしだいた。布地ごしでも分かるくらい勃起していて恥ずかしいけど、兄さんの手の動きに合わせて腰を動かしてしまう。
「あ••••••あっ」
ぐちゃりと濡れた音が聞こえてきて、兄さんとのキスの合間に喘ぎ声を漏らす。
いつの間にか下着ごと脱がされていたようで下半身は何も身に着けていない状態だ。
「可愛いなァ弟くん♪」
「やっ••••••」
耳元で囁かれてゾクッとする。そのまま耳の穴まで舌を入れられて、ぴちゃぴちゃという水音がダイレクトに響いて堪らない。
「ああ••••••!」
乳首をぎゅっと摘ままれてビクンと背筋が仰け反った。そんなところ触られたって何とも思わなかったのに、兄さんの手で愛撫されると頭がおかしくなりそうなほど感じてしまう。指先でぐりぐり押し潰されたり引っ張られたりしているうちに、じんわりとした快感が生まれて僕の身体の奥深くに蓄積されていく。もっと刺激が欲しくなって、自然と胸を突き出すような格好になってしまう。
「ここ好き?じゃあこれは?」
「あん!そっちもだめぇ••••••!」
両方の乳首を同時に爪で弾かれればひとたまりもない。僕はあっという間に射精してしまった。
「もうイッちまったのかよ?堪え性がねェなァ♪」
くすくす笑いながら、兄さんはベッドサイドテーブルの引き出しからローションを取り出した。それを手に取り人肌程度の温度になるまで温めてから、僕の尻穴へと塗りたくっていく。
「ひゃう!?つめたい••••••!!」
突然の冷たさにびっくりして思わず変な声が出てしまった。だってまだ心の整理が出来てないんだよ••••••。
「ごめんな?すぐあったかくするからさ」
「ううん、大丈夫だよ」
謝る必要なんて全然無いのに、兄さんは申し訳なさそうにしている。こういうところが優しいんだよ。
「痛かったら言えよ?ゆっくり解していくから」
「分かった••••••」
こくりと素直に肯けば頭を優しく撫でてくれる。その手が心地良くて目を細めた。
「入れるぞ」
宣言通りゆっくりと兄さんのモノが侵入してくる。初めて受け入れたそれは熱くて大きくて苦しくて仕方がないけれど、兄さんと1つになれているという事実だけで幸せだった。
「全部入ったぜ••••••動くからな」
「うん••••••」
抽挿が始まり、だんだんと息遣いが激しくなっていく。最初は苦しかった行為にも慣れてきて、兄さんと繋がっているという充足感に満たされる。
「あー••••••いいわこれ。癖になりそうだぜ」
「ほんと?嬉しい••••••」
ぎゅっと抱きしめられると、密着したことで更に奥へ突き刺さる。お腹の中が苦しいけど、それ以上に兄さんと一緒になれているという幸福感の方が勝っていた。
「俺のこと好きだろ?言ってみ?なァ」
「好きぃ••••••!愛してるっ••••••!」
快楽に流されるように告白すれば、兄さんの律動はさらに激しくなった。ぱんっぱんっという肉を打つ音と共に結合部から漏れ出た粘液が飛び散る。
「ああっイく、また出ちゃう••••••」
「おう出せ出せ♪好きなだけ出して良いんだぜェ♪」
そう言うと同時に一際強く穿たれ、僕は再び精を放った。
「~~~ッ!!!」
「くっ••••••出る••••••ッ」
それと同時に熱い奔流が胎内を満たしていく感覚を覚えた。
荒い呼吸を繰り返しながら兄さんの顔を見上げる。
「愛してるよ••••••ずっと一緒にいようね」
「ああ、もちろんだ」
どちらからともなく唇を重ね合う。
このまま時が止まればいいのにと思いながら、僕は意識を手放した。