無題最近、妙な手紙が届くようになった。
「愛してるよ。」
「今日も可愛いね。」
差出人の名前は書かれておらず、一言だけの簡潔な手紙。
けどその一言に、底知れない狂気をかんじる。
ストーカー?それともまさか知り合い?
全てが謎に包まれたまま、月日は過ぎていく。
しかし手紙は全く途絶える気配は無く、より気味の悪い文面に変わっていくばかり。
「もっと君の顔が見たいよ。」
「君は誰にも渡さないから。」
そんな内容の手紙が何通も届くうちに、おれの精神は徐々に追い詰められていった。
そして友人のアイクに相談することにきめたんだ。
「ルカ、話ってなに?」
「実はさ、最近家に変な手紙が届くんだよ。」
電話口でそう告げると、アイクは驚いたようにいった。
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