君の物()になるよ 経緯は省くが、アラジンはハーメルンと賭けをした。負けた方は勝った方の望むものを与えることになっている。そしてアラジンはその賭けに負けた。
「ではハーメルンくん。君の望むものはなんだい?遠慮することはないさ!金ならいくらでもあるからね!」
そう言いながら札束を取り出したアラジン。見慣れた光景だ。ハーメルンは少し考えて答えた。
「そうですね…それでは一晩、私のものになっていただきましょう。とりあえずは今夜の宿を所望します。私に似合う美しい部屋に案内してください。」
これまたハーメルンらしい答えにアラジンは笑顔を作った。
「いいとも。それでは1日、君の物(財布)になるとしよう。好きに使うといい!」
そうしてやってきたのはライブラリで1番の高級ホテル。部屋はもちろんスイートだ。入浴を済ませた2人はワインを傾ける。
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