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    Ayaka_LMV

    @Ayaka_LMV

    朔夜のお茶会サブマスター、オーレリアのSS供養

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    ハーメルンとアラジンでBLやったらどうなるかなと思って書いてみたもの。

    君の物()になるよ 経緯は省くが、アラジンはハーメルンと賭けをした。負けた方は勝った方の望むものを与えることになっている。そしてアラジンはその賭けに負けた。
    「ではハーメルンくん。君の望むものはなんだい?遠慮することはないさ!金ならいくらでもあるからね!」
    そう言いながら札束を取り出したアラジン。見慣れた光景だ。ハーメルンは少し考えて答えた。
    「そうですね…それでは一晩、私のものになっていただきましょう。とりあえずは今夜の宿を所望します。私に似合う美しい部屋に案内してください。」
    これまたハーメルンらしい答えにアラジンは笑顔を作った。
    「いいとも。それでは1日、君の物(財布)になるとしよう。好きに使うといい!」

    そうしてやってきたのはライブラリで1番の高級ホテル。部屋はもちろんスイートだ。入浴を済ませた2人はワインを傾ける。
    「どうだいこの部屋は?君のお眼鏡にはかなったかな?」
    「及第点というところでしょう。ゴテゴテと飾り立てるしか能がない、という訳ではないようですし。醜くはありませんね。」
    年代物のワインが数本空になり、互いにそこそこ酔いが回ってきた頃。
    「で、ハーメルンくん。君は僕に何を望むんだい?まさか、ホテルが本題じゃあないだろう?」
    アラジンの問に、ハーメルンは薄笑いを浮かべた。珍しい表情だなとアラジンは思った。
    (仏頂面でも、美しいものを見つけた時の嬉しそうな顔とも違う…か…)
    そうですね…とハーメルンはゆっくり立ち上がる。
    「それではアラジンさん。私の望みを叶えていただきましょう。」
    ハーメルンは優雅な足取りでアラジンの傍に近寄ると、覆い被さるように屈む。
    「私が欲しいのは、貴方自身です。」
    ハーメルンの爪先まで整えられた指が、アラジンの頬をなぞった。アラジンは笑みを崩さず、グラスを置いた。
    「良いとも。」
    アラジンの返事に、おや、と意外そうに首を傾げるハーメルン。
    「そう驚くことでもないだろう?口約束とはいえ、契約だからね。僕は約束は守るとも。」
    こうしてアラジンは、その日、ハーメルンの物になることを受け入れた。
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