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    M_mendako

    @M_mendako

    C家長男受け

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    M_mendako

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    途中までですが尻叩き用(すけべシーンはまだです)いずれ本にしたい。
    クラペロ、クラカタ、カタペロの🔞乱.交話になる予定だけどどうだろ~~~

    長男と10男が〇〇になっちゃった話(クラッカー視点)


    「いや〜いつもいつもすいませんねェ〜、何せ巨人薬の製造は時間も費用もウンと掛かるもので……♪」
    「くっくっく、構わん。お前に託したその薬が、ママの夢の架け橋になるんだからなァ。資金は惜しまねェさ、ペロリン♪」

    隣でキャンディ製のアタッシュケースを開くペロス兄と、机を挟んだ向こう側で厭らしく両手を擦り合わせるシーザー・クラウン。見事なまでの「上下関係」をつまみに、おれは質素なティーカップに注がれた外界の茶を口にしながら二人の会話をただただ傍観していた。

    万国とパンクハザードを挟む中間地点。ドレスローザからそう遠くない距離に巨人薬の製造を一任されているシーザー・クラウンの第二研究所がある。
    パンクハザード程では無いが充分過ぎる程研究設備の整ったそこにシーザーは定期的に現れる。そう、ママからの研究費用を受け取る為だ。
    視察や監視も兼ね、ここへは毎回大臣クラスの人間が赴く事になっていた。順番的に今回はおれがその担当だったのだが、出港前日にペロス兄が急遽「同行」する事が決まった。何でも「大事な用がある」そうで。
    まぁ、おれ一人では退屈だったしペロス兄が一緒なら色々と安心だ。お茶請けに出された焼き菓子を口へ放り込み「もう少しバターが多い方が好みだな」なんて考えているとパッと両手を離したシーザーが動く。

    「シュロロロロ……♪ ご期待に添えられる様、頑張らせて頂きますぅ……♪」
    「あぁ、期待しているぞ。ペロリン♪」

    お、話が終わった。そそくさとアタッシュケースを手元へと引き寄せるシーザーを前に、おれの隣に座るペロス兄は組んでいた足を入れ替えた。

    「ところで「例の件」だが……準備は出来ているかね?」
    「は、はいぃ!勿論!直ぐに準備致しますぅ!」

    そう言うとシーザーは腰を低くしたまま立ち上がり、研究費と共に部屋から姿を消した。広いホールの中心に二人取り残され、気味の悪い薬品の音とそれらを管理する機械の音がより一層ホール内に響き渡る。それらを眺めながらおれはソファの背もたれにドカッと身体を預けた。

    「そういやペロス兄、例の件ってなんだ?」

    巨人薬の製造とは別に、ペロス兄が個人的に頼んでいた案件なんだろうか。
    深い意味は無く、ただ何となく聞いてみた。

    「クラッカー、お前「笑気麻酔」って知ってるか?」
    「しょうき……なんだって?」

    聞いた事も無い単語だ。思わず聞き返したおれにペロス兄は「くっくっく」といつもみたいに笑い返す。何となく恥ずかしくなり思わずムスッとするとペロス兄はおれの頭にポンと置き、そして優しく撫で始めた。ぐぅ、毎度の事だが悪い気はしないな……その、別の意味では恥ずかしいのだが。

    「笑気麻酔。「笑気」っていう気体があってな、そいつには不安や恐怖を取り除くリラックス効果がある。実に有用的な麻酔の一種だ、ペロリン♪」
    「麻酔……へぇ、そんなモンがあるのか」
    「あぁ、鼻からの吸引で対象者への負担も少なくて済む」

    そう言葉を続けるペロス兄を前に、おれは顎に手を当て「なるほど」と思った。そうか、だからガスガスの実の能力者であるシーザーに……

    って、ん? ちょっと待て。
    今、おれの中で「嫌な」方程式が出来ちまったんだが……
    よしよしと頭を撫で続けるペロス兄の目を見る。

    「ん? どうした?」
    「ペロス兄、そ、その……も、もしかして……もしかして、だけどよ……その笑気麻酔? ってやつ……今からおれに、使う訳……無ェよな……?」

    恐る恐る訪ねたおれの言葉に、頭を撫でていたペロス兄の手がピタッと止まった。

    「ペ、ペロス兄……?」

    怖い。ペロス兄が笑ってる。いや、いつも笑ってるが、それとは明らかに違う……お、おい、まさかペロス兄が今回同行した理由って……!?

    「……クラッカー」
    「ひッ!?」

    俺の両肩をガッチリと掴んだペロス兄は口角を更に上げ満面の笑みでこう答えた。

    「今日は、ここで、お前の『予防接種』をするぞ♡ ペロリン♪」
    「やっぱそうなるよなァーーーッ!!?」

    大声で叫んだおれは直様ソファから抜け出すと、そのままホールを出て廊下へと走り出した。この研究所はそう広くない。だから逃げ切れるとも思ってないがーー!



    バタン!


    「ハァ、ハァ……」

    とりあえず逃げ込んだ部屋で呼吸を整える。
    ペロス兄の気配は遠い。居場所なんてすぐにバレちまうだろうが、すぐに追って来ないこの状況が今は逆に怖過ぎた。逃げたって、何も状況は変わらねェってのに……!

    なんでペロス兄があんな「顔」をしていたのか。理由は分かってる。先日シャトー内で行われた予防接種の会場からおれが逃げ出し、その際に城の一部を「崩壊」させてしまったからだ(丁度年度末という事もあり、予想外の出費にペロス兄が頭を抱えていたと後で聞かされた)
    「今度はちゃんと!ちゃんと打つから!」と期限を先延ばしにして貰い(修繕費は俺のポケットマネーから一部工面した)一時は落ち着いたと思っていたが……!

    「ッ、……」

    おれだって、ちゃんと注射を打たねェといけない事位分かってる……!
    だが、だが!怖い物は怖い!痛い物は痛い!!頭では分かっていても身体がそれを拒否しちまう……

    ため息をつき、扉に背中を預けたままズルズルと下へとしゃがみ込んだ。
    ハァ……将星クラッカー、何とも情けねェ姿だ。

    ……分かってる、分かってるんだ。このままじゃいつまで経ってもダメな事位。ペロス兄は「おれの為に」色々と準備してくれたんだ。
    笑気麻酔を用意したのは、おれの不安を取り除く為。
    場所をここにしたのは、これ以上おれが万国内で恥をかかない様にする為。
    (シャトーを崩壊させない様にする為、も恐らく入ってるだろうが……)
    とにかく、おれがここで注射を拒否するって事は、ペロス兄の優しさも同時に拒否するって事だ。

    「……それだけは、したくねェ」

    顔を伏せたままポツリと呟く。すると。

    「何がしたくねェんだ? ペロリン」
    「ッ!?」

    (い、いつの間に……ッ……!?)

    気配を消したままこ近付いていたのか……!驚いたおれは思わずドアの前から間合いを取った。
    しかしペロス兄は部屋の中へ入って来ない。ドアの向こうでおれの返事をただただ待つその様子に、顔の横を嫌な汗が伝った。

    「ペ、ペロス兄ッ……!そ、その……ッ……悪い意味じゃねェ……ッ!い、いきなりだったからよォ!ちょっと、お、おれにもその、心の準備、ってもんが……ッ……!」

    聞かれた言葉がマズかった。「注射なんてしたくねェ」と勘違いされては、また前回と同じ……いや、もう何十年も同じ事の繰り返しになってしまう。おれの精一杯の弁解にドアの向こうのペロス兄はいつものトーンで口を開いた。

    「分かってる、お前は昔からそうだが人より「ちょっぴり怖がり」なだけだもんなァ。時間さえ掛ければちゃあんと出来る子だって分かってるさ、ペロリン♪」
    「うっ……」
    「まぁ、出港は明日の朝だからなァ。お前の言う通り、準備に使う時間はたっぷりある。私だって注射が苦手なお前に、いきなり打つなんて真似しねェさ」
    「ほ、本当か……?」
    「あぁ、本当だとも。確かに私は予防接種をするとは言ったが「今すぐ」なんて言ってねェぞ?とんだ早とちりさんだな、クラッカー♪」
    「ゔぅッ……」

    万国では逃げ回る俺を追い掛ける組と、優しく諭して注射を打たせようとする組の二つがある。ペロス兄は昔から後者の方だ。優しく諭す、と言ってもおれが逃げ隠れそうな場所にいつも先回りしているんだが……(ある意味「追い掛けられている」のと同じ。それに昔は良く腰を抜かしたもんだ)
    ドアの向こうから聞こえてくる優しい声掛けに、反射的に逃げ出してしまった事を恥ずかしく思った。

    「くっくっく、さっきの慌てっぷりといい……お前のその真っ直ぐで素直な部分は大好きだぜ?まァ、シャトーをブッ壊されるのだけは勘弁だがな、ペロリン♪」
    「ゔゔぅッ……!」

    刺さる。グサグサ刺さる。シャトーの壁を壊した事、まだ根に持って……いや、ペロス兄はそういうタイプじゃねェよな……

    「ハァ……」

    俺はとうとう観念して、先程間合いを取った扉へと近付いた。

    「ペ、ペロス兄……ッ……」
    「……」

    おれが何を言おうとしているのか、ペロス兄にはもう丸分かりだ。返事の代わりに閉ざされたままだった扉のドアノブが向こう側から動き、そして静かに開く。ゆっくりと部屋の中へ入って来たペロス兄に、おれは黙ったまま正面から抱き着いた。

    「くくく、どうした? 今日は随分と甘えん坊じゃねェか♪」
    「……」

    こんな事、万国じゃ絶対にしない。この場所なら許されるだろうと、そう思ったおれの意図を汲んだペロス兄は先程と同じ様に頭を撫でてくれた。

    「分かってる癖によ……」
    「くく……なんの事だかなァ?」

    あー、この長男には敵わない。ちゃんとおれが自分の口で言うのを待ってやがる……だからこそ、こうやって甘えちまう。

    「……ほ、本当に……痛く、ならねェか……? その、笑気麻酔、ってもんは……」
    「怖ェなら一緒に吸ってやろうか?」
    「なッ……!?」
    「それでお前が安心するなら別にいいぜ、ペロリン♪」

    驚いて顔を上げたおれにペロス兄は目を細めて笑う。痛いのは怖い、だがペロス兄が一緒なら……

    「ペロス兄、お、おれ……ッ、今回はちゃんと……ッ……!」
    「あー!何処に行ったかと思えばこんな所にッ!!困りますよ!この部屋に立ち入っちゃ…………あ」
    「あ」

    突如聞こえて来た声にペロス兄と共に振り向く。
    「ちゃんと注射を打つ」と宣言しようとした瞬間扉の向こう側から現れたシーザーは、部屋の真ん中で抱き合うおれ達二人の姿に言葉を失っていた。おれ自身も同時に固まってしまい口をパクパクさせていたが、一人平然とした様子のペロス兄がおれの頭を撫で続けながらシーザーに口を開く。

    「ん?どうかしたか?」
    「え、あ、あぁ、あー、いや、その……お楽しみ中の所大変申し訳無いのですが、この部屋にはその、危険な薬品がありましてね……出来れば向こうのホールでお待ち頂きたいのですがぁ……シュロロロロロ……」
    「なッ……!?」

    お、お楽しみ中だと……!? い、いや、これ、絶対何か勘違いされたよな!?

    「ち、違う!シーザー!こ、これは……ッ!」

    一刻も早く「勘違い」である事を証明したかったおれは、半ば強引にペロス兄の腕の中から抜け出した。が、勢い余って後ろへと下がり過ぎてしまい、そのままモニターの操作盤へと後ろ手を付いてしまった。

    「ポチッ」

    「……あ?」

    次の瞬間、ガシャン!というけたたましい音と共に機械のエラー音が部屋中に鳴り響く。

    「!?!?」
    「あああああああ!!マ、マズい!!」

    暴走する機械を止めようと、一目散にシーザーがこちらへと走って来る。しかしシーザーがパネルへと到達する前に壁に貼られていた何本ものガス管の蓋が、プシュー!という音を立て次々と開いていった。

    「ん゙ぅッ……!?」

    咄嗟に口を塞いだが間に合わなかった。ガス管に充満していた得体の知れないピンク色の煙を吸ってしまい、膝から床に崩れ落ちる。

    な、何だこれ……! か、身体が……熱ちィ……ッ……!

    「シーザー!こりゃ一体なんだ、ペロリンっ!……ゲホッ、ゲホッ……!」

    (ペ、ペロス兄……ッ……)

    燃える様な身体の熱さと薄れ行く意識の中で最後に見たのは、口を塞ぎながらおれを抱き抱えるペロス兄の姿だった。












    (ペロスペロー視点)


    さて、どうしたもんか。
    客間として用意された部屋で手製のロッキングチェアに掛けながら思考する。真横に居るのは未だ眠ったままのクラッカー。「命に別状は無い」と聞かされているものの事態が事態だ。目覚めた時の説明はしてやれるが、問題は「そこから先どうするか」だ。
    甘酸っぱいチェリーフレーバーが効いたキャンディを口の中で転がし続ける事数分。「ゔ、ん……」という声と共に弟の眉間に皺が寄ったので、私はロッキングチェアから立ち上がりその顔を覗き込んだ。

    「おはようクラッカー。気分はどうだ、ペロリン」

    ゆっくりと目を開けたクラッカーに声を掛ける。まだ完全に覚醒していない瞳が天井を映し、そして私の顔へと移動した。

    「……ペロス……に、い…………ぺ、ペロス兄ッ!?」

    うーん、やはり寝起きには「毒」だったか。
    私の姿を見た瞬間、クラッカーはガバッ!と勢い良く起き上がった。瞬時に身体を起こし頭同士がぶつかるのを回避した私は、わなわなと震える弟を前に再びロッキングチェアに腰を下ろした。

    「なッ、な……んて「格好」してやがるんだッ!? そ、そうだ……!おれ、あの変なガス吸っちまったから、変な「幻覚」を見てーー」
    「クラッカー」

    少し酷だとは思ったが、これが一番手っとり早い。透明度を調節したキャンディ製の巨大な姿見を頭上で作り出すと、それを混乱しているクラッカーの眼の前にドン!と置いてやった。そしてコンマ0.1秒後。一瞬固まったクラッカーだったが、次の瞬間予想通りのリアクションを見せた。

    「な゙ッ!?ななな、なんだこれはーーーーッッ!!?」

    無理もない。掛けられていたシーツを引っ剥がし、自分自身の身体を凝視し始める。

    「ペロス兄ッ!! こここ、これ……ッ!? な、何が起きて……むぐっ……!!?」
    「落ち着いて聞くんだクラッカー」

    たった今作ったソルティキャラメル味のロリポップをクラッカーの口に突っ込む。頭に「?」を沢山浮かべた可愛い弟と、それと全く同じ「姿形」になってしまった私は、先程聞かされた事実のみを静かに口にした。

    「どうやら私達は「サキュバス」ってもんになっちまったみたいだ、ペロリン」






    「……つまり、あの時吸ったガスのせいでこうなっちまったと」
    「あぁ、そうだ」

    やっと落ち着いて話が出来る状態になったクラッカーは、改めて自身の身体をまじまじと眺めていた。
    頭には二本の角、背中からは黒い蝙蝠の様な羽が生えている。それに尻の当たりから先端がハートになっているこれまた黒い尻尾の様な物が生えており、中でもそれらを押し退けて一番目を引いたのはーー

    「にしてもなんだこの服は……窮屈だし面積が無いばかりか、まるで……」
    「変態みてェだよな、ペロリン」
    「言わないでくれッッ!!」

    腕と脚、それから腹が剥き出しになってるテカテカと黒い光沢のあるボンテージ服は、どうやらクラッカーには刺激が強過ぎた様だ。

    「ペロス兄は、その……随分と落ち着いてるんだな」
    「私だって最初は驚いたさ。起きてすぐにシーザーを締め上げちゃったしな、ペロリン」
    「うわぁ……」

    クラッカーが引きつった顔でこちらを見てくるので「殺しちゃいねェよ」と付け加え、ここまでの経緯を簡単に説明する。

    あれはシーザーが他の顧客用に開発していた「サキュバススモーク」なる代物で、吸った対象者をその名の通り「サキュバス」に変える煙だそうだ。
    サキュバスーーといっても、主に「女をその気にさせる効果」と「見た目をサキュバスそっくりに変える効果」があるだけで、その他に何ら害は無い。
    「ヤる事をヤレば」すぐに元に戻る、ただそれだけの話らしいが問題は、吸っちまったのが私達「男」だという事だ。
    そう、あれは「女向け」に開発された物であり「男」に対して使う事など開発者であるシーザーですら想定して居なかったらしい(なんでこういう部分は詰めが甘いんだ)
    「ヤる事をヤレば」、そう言った私にクラッカーは「ちょっと待ってくれ」と話を遮った。

    「ペロス兄の話だとサキュバス、って男から、その、精液を奪う、みたいなやつなんだろ……? そ、それって今この場合「突っ込んだ方が戻る」のか「突っ込まれた方が戻る」のか、その……どっちなんだ……?」
    「流石だなクラッカー、実は私も同じ事を考えていた」

    クラッカーが言いたいのはこうだ。今の私達はサキュバスというよりどちらかと言えば「インキュバス」なのではないだろうか、という事。

    ーーインキュバス、男版サキュバス。

    女と性交し、その種を植え付ける存在だ。吸ったのが私達「男」なのであるからその可能性もゼロではない。
    だから「突っ込んだ方が戻る」のか「突っ込まれた方が戻る」のか。クラッカー理解力の速さに今度はミルク味のソフトキャラメルをプレゼントした。

    「お前の言う通り「そこ」が重要なんだ。シーザーも「ヤッてみなきゃ分からない」って言ってたしなァ」
    「むぐ……あ、そういえばシーザーはどうしたんだ? アイツもおれ達と同じであの煙吸ったんだろう……?」
    「シーザーならもうここには居ねェぜ」
    「あ!?」
    「元に戻る方法は聞き出した。後は「そっちはそっちでヤッてくれー!」だとよ。あ、そういや秘書も一緒だったな。まぁ恐らくドレスローザにでも行ったんだろうが……私もこの姿じゃ追い掛ける気にもならねェよ、ペロリン」
    「そ、そうか……」

    クラッカーの表情が曇っていく。自分のせいでこうなってしまったと自責の念に駆られているのだろう。なら、兄として私が出来る事はひとつだ。
    椅子から立ち上がるとベッドサイドに腰掛けているクラッカーの元へと近付いた。

    「ペロス兄……? おわ゙ッ!?」

    そのままクラッカーの肩を掴み、ベッドへと押し倒す。

    「ペロス兄ッ!? な、なに……ッ!?」
    「痛いのは嫌だろう? 私が下になるからお前が挿れろ」
    「な゙ッ……!?」
    「どうせヤらねェと元には戻れねェんだ。可愛い弟に無理はさせたくねェし、今回の件に関しては私にも非がある。最初から包み隠さず全て伝えていればこうはならなかっただろうしな、ペロリン」
    「そ、そんな事は……」
    「くくく、悪い事しちゃった罰なのかもな、それに……」

    グリッ。

    「ッ……!?」

    自身の下半身をクラッカーの下半身に押し付ける。
    サキュバススモーク。「その気にさせる効果」はどうやらしっかり「男」にも適用される様で、お互い気付かない振りをしていたが勃つべき所がしっかり勃ってしまっていた。

    「ペロス兄ッ、ちょ……ッ……!?」
    「くく……お互いこのザマだ。もう腹括るしかねェだろ」
    「だ、だけどよ……ッ……」
    「ん? 私が相手では不満か? あ、そうか。お前「下」の方が良いのか? なんだ、それならそうと最初から言って……」
    「いやいやいやいや違う違う!!」

    私の下でクラッカーは顔を左右にブンブンと振る。別に意地悪したくてそう言った訳では無かったのだが、これで少しはこの場の空気も軽くなっただろう。
    「クラッカー」と名前を呼びそのまま静かに首筋に触れると、首を横に振り続けていた弟は「ッ……!」身体を震わせ大人しくなった。

    「私はな、何処の馬の骨とも分からねぇ奴に突っ込まれるより愛する弟に抱かれる方が100倍も200倍も良いと思ってるぜ、ペロリン」
    「う……ッ……」
    「こんな兄では嫌か? クラッカー」

    昔からちっとも変わらないその目元に指を滑らせる。吸った煙の所為なのか、頬を赤く染めたクラッカーに優しく問いかければ、少し間を置いて静かに小さく口を開いた。

    「い、嫌じゃ、ねェ……それに……おれ、も……知らねぇ奴とヤるより、ペロス兄と……が、良い……ッ……」
    「そうか、なら……」

    更にクラッカーの身体へ覆い被さる。

    「元に戻ったら、早く出港して寄り道しちゃおうぜ。確か帰りの航路に、焼き菓子が名産の島があった筈だ」

    私の提案にクラッカーは一瞬キョトンとした表情を見せたが、その後すぐに目を細め、少し吹き出しながら静かに笑った。

    「……その焼き菓子、ペロス兄が奢ってくれよな?」

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