長男と10男が〇〇になっちゃった話(クラッカー視点)
「いや〜いつもいつもすいませんねェ〜、何せ巨人薬の製造は時間も費用もウンと掛かるもので……♪」
「くっくっく、構わん。お前に託したその薬が、ママの夢の架け橋になるんだからなァ。資金は惜しまねェさ、ペロリン♪」
隣でキャンディ製のアタッシュケースを開くペロス兄と、机を挟んだ向こう側で厭らしく両手を擦り合わせるシーザー・クラウン。見事なまでの「上下関係」をつまみに、おれは質素なティーカップに注がれた外界の茶を口にしながら二人の会話をただただ傍観していた。
万国とパンクハザードを挟む中間地点。ドレスローザからそう遠くない距離に巨人薬の製造を一任されているシーザー・クラウンの第二研究所がある。
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