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    rukua_jub

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    rukua_jub

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    スネアくんのガーラス9の日々を書こうとしてたんだけど、なんも知らないままDJDを出す羽目になってしまい「今の知識でこの先書くのは流石にマズくない?」となって止まった文章。

    #スネア(TF)
    snare

    定時のアラームでスリープモードから復帰する。充電スラブから降り、スティック状のエナジョンを一本齧る。割り当てられた部屋を出てモニタールームへ向かう。ここの担当のストーカーはいる時もいない時もあるが、今日はいなかった。すぐそばにある監視システムを使用し生き残りのオートボットの人数を確認する。
     それから外に出る。ここのフォースフィールドは性能がいい、通信やレーダーですら妨害する。"隊長代行"曰くの客人をいち早く見つけるためにも哨戒は欠かせない。放置されている死体からは――まだ必要はないがこれから必要になるだろう――エナジョンを回収する。くまなく惑星を巡り基地に戻る。
     たいていの場合、この時に"隊長"の遊びに付き合わされる。哨戒の最中に呼び出され中断することもあるが。
     キリのいいところで自由行動を許され、今度は監獄内部を一周する。騒がしいディセップの領域、静まり返るオートボットの独房、動力炉、食糧庫、"エクイタス"の一番外側の扉。全てを見て回り、モニタールームの監視システムを確認し、部屋に戻る。これがスネアの一日だった。

     しかし極限まで組み上げられたルーチンワークの中にも――"隊長代行"が関わらなくても――時折、変化はある。


     ある日、スネアはストーカーの趣味に付き合っていた。ストーカーの拷問を受けてパーツを剥がされているオートボットの胸元からデータスラッグが転がり落ちた。中身を確認したがオートボットのグループを主役にした"小説"のデータログだった。
    「つまらないな」
    「ストーカー。このスラッグはオレが貰っていいか?」
    「別にいいが……スネアがそんなもんに興味を持つなんてなぁ」
     ストーカーは首を傾げ、それから放置したままの犠牲者に向き直る。スネアはデータスラッグをしまい込むとストーカーの手伝いを再開した。

     部屋に戻ったスネアはデータスラッグの中身を再点検した。やはり"小説"であって"記録"ではない。しかし知った地名、聞いた事のある人名、それらが敵対するオートボットの視点から全く知らない物語として再構成されているのはなかなか面白いものだった。スコードロンXの話などは――だいぶ盛られているだろうが――正しいディセプティコンの姿をすさまじい"悪"として書かれており笑ってしまうところだった。そんな彼らを追うレッカーズは暴力と統制のバランスが――だいぶ"盛られて"いたとしても――とれており、スネアの目にも魅力的な存在として映った。

     それからというもの、スネアは仕事が終わり部屋に戻るたびにデータログの一つを読むようになった。スプリンガーというオートボットの話も悪くないが、やはりデータログ113までの主役・インパクターの物語が好みにより近しい。……その名前を監視システム乗っ取り時にすでに知っていたからかもしれないが。



     ある日、哨戒中のスネアはディセプティコンの信号を受信した。……つまりすぐ近くの空域までディセプティコンのどこかの部隊が来ているということだ。オルトモードを解き、すぐさま部隊長へ報告する。
    「ファルコン」
    『スネアか』
    「ディセプティコンの通信信号をキャッチした。まだレーダーには反応が無いが」
    『どこのだ?』
    『オーバーロード!?』
     ファルコンとの通信だったはずだが不意に"隊長代行"の声がした。
    『どこのだ?』
    「……発信元を確認。ディセプティコン司法局、です」
    『あいつらか。ターンも来ているのか?』
     先ほどよりははっきり聞こえるようになったシグナルに、司法局長の特徴的な音楽は含まれていない。
    「いえ、代行の部隊のようです」
    『そうか、つまらん』
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    rukua_jub

    MOURNINGスネアくんのガーラス9の日々を書こうとしてたんだけど、なんも知らないままDJDを出す羽目になってしまい「今の知識でこの先書くのは流石にマズくない?」となって止まった文章。定時のアラームでスリープモードから復帰する。充電スラブから降り、スティック状のエナジョンを一本齧る。割り当てられた部屋を出てモニタールームへ向かう。ここの担当のストーカーはいる時もいない時もあるが、今日はいなかった。すぐそばにある監視システムを使用し生き残りのオートボットの人数を確認する。
     それから外に出る。ここのフォースフィールドは性能がいい、通信やレーダーですら妨害する。"隊長代行"曰くの客人をいち早く見つけるためにも哨戒は欠かせない。放置されている死体からは――まだ必要はないがこれから必要になるだろう――エナジョンを回収する。くまなく惑星を巡り基地に戻る。
     たいていの場合、この時に"隊長"の遊びに付き合わされる。哨戒の最中に呼び出され中断することもあるが。
     キリのいいところで自由行動を許され、今度は監獄内部を一周する。騒がしいディセップの領域、静まり返るオートボットの独房、動力炉、食糧庫、"エクイタス"の一番外側の扉。全てを見て回り、モニタールームの監視システムを確認し、部屋に戻る。これがスネアの一日だった。

     しかし極限まで組み上げられたルーチンワークの中にも――"隊長 1514

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