エイワス・ベルトラン　メモエイワス・ベルトラン　メモ
エステル父
エイプリルフールには出したい尻叩き用


吸血鬼　男　800〜900前後　
上記の名は500年前に協定への賛同を表明する際定めたもの。出自を知る者からはラナ、ラナン等と呼ばれる事もある。ベルトラン氏族の実権を握っている。族長。

異能はリビドーの操作。生物の本能的な衝動を喚起・減退する事が可能で、その影響がどのように発露するかは対象の心理構造に依存する。対象の精神状態から大きく動かす程コストも比例的に増加する。元々死にたいパーソンに自殺教唆をするのは簡単でも生かそうとするのは難しい…のような話らしい。複数人の血液供給があれば生存欲求を極限まで減衰させて行動不能に陥らせる事も不可能ではないが、対象がその時被っているペルソナの影響も受ける為必ずしも狙った反応を引き出せるとは限らない。ヤりまくり男なので統計的に傾向は掴んでいる。同席者を気分良くさせる為に使う方がずっと好きらしい。

意外な事に、敵対していない相手に同意を取らず異能での平穏を押し付けたりはしない方針。一応は精神の自由を重んじている。
その方針で得た手痛い喪失がエステルの育成に繋がっている。

快楽主義に準じ、人鬼の区別や性別・立場を問わず友愛・性愛の対象とする。セメタリーに所属する同族に対しても友愛を表すが、原則として最大多数の最大幸福を優先する為、協定やイージスの規定には従う。
道徳や倫理意識が薄く、当人同士の同意があるならどのような行いも肯定されるべきだと考えている。
カードを含む様々なゲームを好み、イカサマが得意。人間貴族に取り入る為吸血鬼性を使わないトリックを幾つか習得している。異能を使う際も、ただ異能を強く行使して無力化するよりは、異能を用いながら相手の行動を相手の無意識化で誘導する、催眠をかけるためのフックにする…などの扱い方を好む。こすっからい性格で、敵対感情を削ぐように、あるいは相手の油断を誘うように茶目っ気のある振る舞いを自己演出している。

往年の戦争中から、同族や人間の被害に強く心を痛めており、協定が立ち上がる際は強く支援した。イージスにも成立初期から氏族ごと深く関わっており、諜報任務を扱う部門の一つでは上役の立場に就いている。


↓以降核心要素
30年前までの間に、兵器開発を精力的に行っていた重工業企業の家系と何代かに渡って契約していた時期がある。
最後の契約者は特に熱意を持ってイージスへの協力を惜しまない人物だったが、世が平和になる程「戦争中に吸血鬼を殺害する兵器を作り大金を稼いだ」生業であることへの悔恨を溜め込んでおり、種族での生存戦争が終結したとしてその次は国同士の覇権戦争が避けられないだろう未来への憂鬱にも耐えかねる様子を見せていた。
契約者本人から異能でその心理的苦痛を和らげることは拒絶されていた為、あくまで言語コミュニケーションで契約者の支えとなろうとしていた……が。戦争中の兵器開発を理由にスクールで酷い虐めに遭っていた息子からイージスでの討伐任務と家の稼業を酷く詰られたのがダメ推しとなり、療養休暇中に契約者本人の自殺という形で関係が終了。

以降、故契約者の恐れていた致命的な大規模戦争の発生しない世界を目指し、セメタリー含む反体制派組織の利用を考えるようになる。
人間が推し進める文明の進歩って彼らの精神の成熟に追いついてないんだよね……集団ごと病んでしまう前に一旦衰退させなきゃ勢いで絶滅しちゃうよ……

大勢の流れを重視しすぎて個を蔑ろにした事で身内からの裏切りに遭い本編開始前にあえなく死亡。息子の翻意に薄々気がついており、あれが自分を出し抜くようなら最後に「お前は悪くないよ」を言ってやりたかった気持ちがあった。ついぞ言えなかったのがこいつへの罰…ではあったのかもしれない。


対自宅関係性:
身内のこと都合のいい道具にしがち。ルナール家のように身内を特別視していた…というよりは、動物的な弱者は強者の道具理論をとっぱらえなかったような感じ。

エステル
組織への恭順さを示す為にお試し洗脳育成してた子供なので思い入れはさほど無い。
素直で扱いやすいな〜とは思ってたと思う。

オディリア
この性格と性別ではやりたい事がやり辛かろうと個人的な伝手を幾つか斡旋していた。バディと上手くやろうとするパーソンが本当に好きなのでこの親切には裏が無い。
おっぱいとお尻がおっきくて清らかな小娘に優しくしない理由も特にないし。

エリヤス
どうやらあの辺に遠征中に仕込んだ庶子がいるらしいことは認知してたけどバディの自殺のゴタゴタですっかり忘れていた。エステルが生まれて少しした頃思い出して迎えに行ったら丁度壊れかけだったので、エステルの教育に使おうとしてた色んな手腕を実験的に使ってみたらしい。


「支配ねぇ。私としては、今まで通り要領の良い輩だけが人間の寄生虫で居るくらいが丁度いいと思うが。搾取や支配が楽しいとか……同族としてもちょっと……品性がどうかしてるんじゃない？」
かなり軽いノリで相手をおちょくりがち。悪意はない…と言いたいけど人鬼問わずパーソンが怒ってるとこ大好きなので計算的ではある。


「考えてみたまえよ。吸血鬼に世界のハンドルを握らせてみろ〜。一次産業は確実に衰退するだろうな。一度こうまで上がった文化水準を手放すなど、私は御免だよ」
👈大嘘つき　吸血鬼優生思想に対しては敵にも味方にもこんな風に言っていた


「吸血鬼に科学や文化を解するほどの知性や感性がないなどと。フフフ……馬鹿々々しいとは思わないか。人間(じんかん)に与する社交性を身に付けた吸血鬼が、古き世では何と呼ばれたか知っているかね？」
「”悪魔”だよ」
「相対者の能力を頭から侮ってかからない事だ。確かに生態の違いは年の甲で補って余りあるハンディキャップだが、長き無聊を倦んだ連中はその不利をこそ楽しむのだからね」
こゆことを新人オディリアに話してた　おせっかいだいすき男の類ではある


「ああ、人間は好きだよ。だが、最近の彼らは……権利や自由といった考えに熱を上げ、資本主義を掲げていてね」
「資本主義とは自由だ。自由とは責任だ。幸せか否かに自己救済の責任がつきまとう社会では、必ず、複数回の国家間戦争が避けられないだろう。それがどうして私の翻意に繋がるか、と？　ン…わからないかな…」
「……マ、回り回っては社会に住まう同族の為という訳さ。君たちも、私の持つ情報は欲しいのではないかね？」
こんなことを言って内通できるセメタリーを探していたらしい