プロットメモ▼情景描写あとけしメモは()で
▼ナレーションは[]で
▽0
〆に繋がる話題
初期オディ:
弟が独り立ちする前に
借金のかたくらいは
つけてあげたいの
(初期軸でなぜこんな仕事を?を問われた時の回答)
(のちに借金を返す必要は無くなっている)
[彼女達は]
(擬似姉妹ちゃん回想)
[家族を求めたのだろう]
[なりたいように振る舞っていたのだろう]
[なら]
[自分はどうして]
(灰まみれの杭を握っている左手)
[彼等を憎んでいる
訳でも無いのに]
▽1
擬似姉妹ちゃんとの個人エンカ 自分のしてきたことは悪いことなのか をレベッカちゃんに尋ねられた時のやりとりの精細な内容
(レベッカちゃんに自分の近くに来るよう手招いて屈む)
(ハンカチを差し出した時と同じ屈み方)
オディ:
ミス・レベッカ
(左手の指を一本立てる)
オディ:
今、貴方の身近に居る方で
貴方の行いを悪い事だと仰る方は
一人でもいらっしゃった?
レベッカちゃん:
……ううん……
オディ:
そうよね
でも…
(右手の指を一本立てる)
オディ:
貴方が血を抜いたひと
或いは血を与えたひとの
お友達やご家族は
オディ:
貴方の行いを
きっと悪い事だと言うわ
オディ:
その気持ちも分かるから
わたくしに話を聞きたかった
それで合ってるかしら?
レベッカちゃん:
……うん…
オディ:
あのね
オディ:
それが良いことか
悪いことか
オディ:
わたくしから
たったひとつの答えを
教えることはできないわ
オディ:
世の中には
違う考えの人が
沢山いるから
オディ:
貴方の行いの良し悪しは
貴方が考えて
自分で決めなくちゃ
いけないの
オディ:
だからね
(両手を握り、目を合わせる)
オディ:
もし 貴方自身が
悪い事だと思ったのなら
それは決して
すべき事じゃないわ
(続く言葉には、僅かな恣意と、期待が込められている。オディリアは彼女の気乗りのしなさに拍車をかけ、叶うなら、今後の僅かな楔となればよいと思っている)
オディ:
……例え、誰が
何と言ってもね
レベッカちゃん:
………
(レベッカちゃんの想定反応です。噛み砕こうとして困ってる想定だけど違ったらなんかメモしてちょんまげ)
(時間が経っているのでマリエルちゃんの様子を伺うオディリア)
オディ:
お姫様が退屈そうね
また今度お話ししましょう
▽2
ここからはジキャパート
(二人を見送った後で立ち上がる。冷や汗と動悸で壁に凭れ掛かる)
(貧血で冷えてゆく体と、他のセメタリーに見つかる恐れの記憶が、フラッシュバックしている)
オディ:
……ベンを…迎えに行って
早く追いかけないと……
(足音なく路地裏からエリヤスが顔を覗かせる)
エリヤス:
──驚きましたよ
エリヤス:
依頼を受け調査中の
セメタリーを
見つけたと思えば
エリヤス:
当の依頼者本人が
歓談に興じている
オディ:
彼女達の後を……
エリヤス:
当然追わせていますとも
貴方はご自身の進退を
心配された方が宜しいかと
(そこで、エリヤスがわざわざ顔を出したことを訝しむオディリア。翻意を疑うなら身を潜めて観察しそうなものだが)
エリヤス:
見逃したのは結構
エリヤス:
武器も持たずに
獣狩りへ及ぶ狩人が居れば
それはただの愚か者です
エリヤス:
イージスに所属しながら
あの犯罪者の所業を
悪事と断言しなかったのは
何故ですか?
(額面以上に責めるニュアンスが込められている)
オディ:
今からセメタリーの
価値世界へ
回帰する子よ
オディ:
これから耳障りのいい言葉で
どれだけでも肯定されるのに
オディ:
今この場だけ
それは悪い事だと
指摘しても
オディ:
ほんの一時
少し気分が悪くなって…
それだけ だもの
(エリヤスが復唱する)
エリヤス:
それだけ
オディ:
ええ
オディ:
もし 彼女に僅かでも
これからの過ちに躊躇いを
差し挟み続ける余地が
あるなら それは
オディ:
傷つける誰かへの罪悪感を
強く自覚できた場合だけ
でしょうから
エリヤス:
最も近い隣人は
貴方でも同胞でもなく
自身であると
エリヤス:
結構
エリヤス:
被害を減らす為の
試みと主張するなら
私の出る幕は
ありません
エリヤス:
しかし ふふ
いずれ手に掛ける相手に
教師の真似事とは…
エリヤス:
吸血鬼に対し
要らぬ肩入れをしている
ように見えるもので
エリヤス:
同情でもしているの
ではないかと
(二者間には共通の認識が生まれた。即ち、オディリアは少女の為に教えを与えたのではない)
(その裏どりが出来た時点でエリヤスは仕事を終えたものの、今度は教育者然として振舞っているオディリアを私的に揶揄している)
オディ:
……彼女
オディ:
異能を使って
人間を誘拐して
オディ:
血を抜き殺して
オディ:
それらを吸血鬼に
無理矢理接取させて
オディ:
暴走させたあとは
持て余すから
放置して……
(一息を挟む)
オディ:
善悪の分別がついてない
子供のしたこと…では
済ませられないわよ
(同情していないとは言わない)
(聞き取りも終わったし揶揄が機能しなかったのでエリヤスは内心で気分を害したのを滲ませて去る)
(踵を返し本部へ向かうオディリア)
(以降は発話でなくモノローグ。歩いている足もとにカメラを向けた横長の縦二コマ程度?)
オディ内心:
何をすれば誰の側に
居られるか
居られないか
オディ内心:
それだって
選択の是非を決める
知識の一つよね
(加齢と共に少しずつ育ててゆく知識である。言動を見る限り、レベッカちゃんにそれが備わってるかそうでないかは分からないな…を思っている)
オディ内心:
行動さえ改めれば
いつでも居場所を
選べる なんて
嘘でも言えないのに
オディ内心:
善し悪しは自分で
決めろだなんて
よく言うわ……
(今更共生社会下の吸血鬼と同じような感覚を抱かせても、受け入れる場所がある訳ではない。よしんば近付かれたとして、返せるのは討伐という反応だけの癖に、の自嘲)
(それでも、もし自分の行いが悪いものだと思える子なら、その事に更に罪を重ねてから思い至るよりは…を思っている)
▽③
擬似姉妹ちゃんを1ページ挿入
(泣いているレベッカちゃんを慰めるマリエルちゃん/発言内容は要確認)
(白背景)
マリエルちゃん:
大丈夫よ
マリエルちゃん:
レベッカは
何も悪くないわ!
▽④
討伐後まで時間が飛ぶ ロットバルトさんとのお茶の場の示唆
オディ:
何度か会った私には
一度も甘えて
来なかったのに
オディ:
パパですって
オディ:
ふふ
オディ:
あの子
見る目あるわ
(冗談です)
(ベンさんの人格に関してはある程度認識を共通できてそうなので、これを聞けば彼は何とも言えない顔をしてくれそうな気がして…います!)
ロットバルトさん:
………
ロットバルトさん:
オディリアちゃんはさ
多分……
間違ってなかったよ
(要確認/慰めてくれそうだよな…を思ったので入れましたが内容はこの通りでなくて問題ありません)
オディ:
ううん
最初から間違ってた
(↑上記が違う場合ここは飛ばすなり違う相槌を入れるなり)
オディ:
私 まさか
あんな事をされて
正気で応答できるひとが
いるなんて思わなくて
オディ:
真っ先にね
オディ:
人の血を無理矢理
飲まされたりしたら
オディ:
例えおかしくならなくても
貴方の事を きっと
嫌いになっちゃうわって
オディ:
そのことを
教えてあげなくちゃ
いけなかったのに
オディ:
あのひとが
無事で居てくれて良かった
オディ:
私の居ない場所で
人を殺さないで居てくれて
オディ:
反射的に拒絶して
いたずらに傷つくことも
傷つけることもしないで
オディ:
なのにわたしは
本当 薄情で
嫌になっちゃう……
(いつも通り微笑んで話している。今回の討伐を殊更重く捉えている様子は見せない)
(この件の自責の愚痴、ベンさんには話せなさそうだしロットバルトさんには話せそうだな…を思ったんですが、彼がどんな反応するか全然想像つかなかったので取り敢えず切ってます。何があるなら反映させたいな…が…あるらしいです)
(程なくして次の話題に本人が切り替えそうな雰囲気もあります。話題重すぎだし。愚痴を聞いて欲しい割に大事には捉えないで欲しい所ありそう)
▽⑤
締め/作品としては冗長な気もするのでもしかしたらがっつり削るかも(とすると上の発言がオチになるのでそれはそれでキレが悪いかもな)描かなくても存在した出来事ではある
この幕を入れるならできれば合間に姉妹ちゃん討伐の一枚絵を二枚挟んでおきたい
(壊れたシャンデリアを一コマ。マリエルちゃん討伐後時系列の示唆)
(買い物の途中。見知らぬ親子の様子が遠目に映る。三人は楽しそうに団欒している。市場に差した西日が自分の数歩先にくっきりと影を横たわらせ、彼等はその中を歩いていた。家族で過ごす"かけがえの無い"瞬間の積み重ねを見送るオディリア)
(十五歳から先、漠然と感じていた疎外感が腑に落ちている瞬間の描写。線引きされたような景色に、この期に及んでそれを肯定出来ない自分があの中にいるのは場違いなんだな…の実感を静かに受け入れている)
オディ内心:
やっぱり あの中に
私の居場所は無い
オディ内心:
でも……
(過去回想・散乱した四百通近い手紙のイメージ)
(自分と違ってベンさんはあの中を知ってるひとだよな…の意)
初期ベンさん:
この国では吸血鬼も
人間も
初期ベンさん:
危険は付き纏うものだろう
例え契約をしなくとも
(過去回想・初期軸)
オディ内心:
いつか 彼が
誰かと過ごす
かけがえの無い時間
オディ内心:
それが 何者にも
脅かされない未来を
オディ内心:
作れたら……
(手に目を落とす。▽0で描いた手の杭がないver.。一瞥して瞑目する)
(シーン内で日陰の方へは歩み寄らないままふっつりと〆)