【kkt夢】遊び慣れてるkktさんにめちゃくちゃ積極的に口説かれ、バーからホテルへ「え、暗いとこで見るよりかわいいな」
バーを出るなり菊田という男に言われた。
ありていに状況を説明すれば、私はひとりで飲んでいるところをこの人にナンパされ、うかうかとついて行こうとしている。危ない人ではなさそうだった。勘だけれどきっと、女に優しくてエロくてずるい人なんだろう。そういう人は嫌いじゃないし、たまには夜遊びしたっていいと自分にゴーサインを出した。
「いい?」
と聞くなり手を繋がれる。不思議と安心感が湧くような、乾いた温かい手だった。
大きな手を控えめに握りかえすと横からじっと視線を注がれる。
「あーすごいタイプ。かわいい。まずいな……」
繋いだ手の指先で太ももを撫でられる。
半歩体を離してからかった。
「慣れてますね。すごい女遊びしてるんだ?」
「いや全然。だから心臓バクバク、ほら」
「……別にそうでもないです」
触らされたワイシャツ越しの心音はいたって普通だった。
「はは、バレた? でも最中はそうなるんだよ。確かめてみる?」
悔しいほど色気のある表情に胸が鳴る。この余裕そうで精悍な顔が、服を着ていてもわかる筋肉質で逞しい身体が、私を抱くときどんなふうになるのか見てみたかった。
「決まりだな」
私の熱っぽい目を察して彼が笑う。
繋いだ手が離れ腰に回ってきて、私たちはそのままホテルに向かった。