タイトルもない小ネタはじめ大学4年
綱院1年
冬くらい
綱の家のベットで寝っ転がって(仰向けで)くつろいでるはじめの腹の上にのってくる綱
んー?どうしたの綱さん
グレージュのクルーネックカーディガンの前を開かないよう手で押さえてる
いや、何も
無いわけないですよね、なんで前おさえてんですか?
そう言って見ていたスマホは置き、押さえてる手を両方ともどかすと⋯
⋯
んふふふ⋯
と、はじめの顔を見て頭を下げて笑う綱
対してそこに現れたものに頭が処理できず眉間に皺を寄せ思わず食い入るように見つめてしまったはじめ
眼前に現れたのは、何も身に着けていない肌理の整った綱の上半身だった
なんて、顔だ⋯、ふっ
いや、そりゃこんな顔にもなりますよ⋯え?何で前留めてないの?てかなんで中何も着てないの?わざわざ食われに来たんですか?
おもむろに腰に手を回して反対の手で意図を持たせた風に腹筋を撫でると素直に体は反応した
が、
そんなわけないだろ
ばっとカーディガンの前は閉じられて綱ははじめの上から退いてしまった
え~~~~~!!?
カーディガンを新調したから見せただけだ
そんな生殺しなことあります?!
俺は別に生殺しになっていない
スタスタとクローゼットの前まで行き手持ちのインナーに袖を通して再び先程のカーディガンを羽織る
綱さんのせいでやる気満々だよー
ベットの上で枕を抱え、うつ伏せのままダダをこねる
先程までスマホに夢中だったくせになんだその気の変わり方は
ふんと鼻を鳴らしてはじめが寝転がってるベットの端に腰を下ろす
⋯もしかしてちょっと放置されてたのいやでした?
⋯別に
(これは⋯拗ねてしまったやつだ!!!)
構わなかったせいで拗ねてしまった綱という事実にみなぎってきたはじめ
うつ伏せから体を起こして、綱の肩を手で体重をかけてそのまま体ごとベットに横たわらせた
その上からはじめは覆い被さる
厚い前髪を払って現れた額と瞼、頬、鼻先と唇を滑らせて同じ唇に触れる前に
放置してごめんなさい
と素直に謝罪する
⋯カーディガンがシワになるから、脱がしてくれ
はぁい♡
持ち上げた腕からカーディガンを引き抜いて傍に置き、まだ触れてなかった唇に吸い付いた
首に回された手に少しは機嫌が戻ったのを感じて安堵した