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    やか(ヤカ)

    いろいろ詰め込む用
    一次も二次も健全もエロも。メギドが多いかも。
    X(旧Twitter):@mooncross215

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    やか(ヤカ)

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    キスの日ウァプソロ

    ##ウァプソロ

    「おにいたぁん」
    「ソーくん」
    ジズとコルソンがソロモンの背後から足元に抱きついてきた。
    「しゃがんで、おにいたん」
    「届かないよお」
    「ん? どうかしたのか?」
    ソロモンは2人に目線を合わせるようにしゃがみこんだ。
    すると、ソロモンの右頬にジズ、左頬にコルソンが口付けた。
    「……え?」
    ソロモンは驚いた表情で二人を見た。
    イタズラっぽく笑って顔を見合わせた二人は逃げるようにソロモンから去っていった。
    残されたソロモンは何度も瞬きして二人の後姿を見ていた。
    「ああ、キスの日だからだね。二人とも可愛いじゃないか」
    一部始終を見ていたバルバトスが微笑ましく笑いながら近づいてきた。
    「なるほど。キスの日か。誰かから教わったのかな」
    「きっとね。頬へのキスは、親愛、厚意、満足感……二人的には親愛なるソロモンへ……という感じかな」
    「へえ……場所によって意味合いが違うんだな」
    バルバトスはソロモンの前髪を手で少しかきあげた。
    「じゃあ俺からは祝福を」
    そういうと額に口付けた。
    「バル…っ!」
    「そんなわけだから、ソロモンも一発かましてきたらどうだい?」
    バルバトスは自身の耳たぶを触った。
    「唇で愛情でもいいけど、ここで誘惑するのもありだと思うよ」

    *****

    バルバトスに唆されたソロモンは行動を起こすべく、アジトのソファーに座っているウァプラのそばにやってきた。
    (後ろからそっと……耳……、ウァプラってピアスつけてるよな……優しく……優しく……)
    じりじりと距離を詰めていくソロモン。
    ウァプラの背後までこれたので、改めて気持ちを整える。
    ソファーの背もたれにそっと手をかけてウァプラの耳に顔を近づけた。
    「わっ!?」
    しかし、ウァプラに手を引かれて、ソロモンは体制を崩し、ソファーに前のめりに倒れ込んだ。
    ウァプラはソロモンの額に手を当てて上体を起こし、喉元に噛み付くように口付けた。
    「ひょあっ!」
    「ヘタクソが。まあいい……夜空けとけ」
    そう言ってウァプラは立ち上がり、アジトを去っていった。
    ソロモンは喉元に残った感触を辿るように指を這わせた。
    顔の熱さを感じ、ソロモンは今日と明日の予定に頭を巡らせた。


    おわり。
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