指揮をとるのはベッドに横になったウァプラの上にソロモンは腰を下ろしていた。
腹部に手のひらをつけ、ウァプラを軽く睨みつける。
「……なんだ」
言葉の強さと裏腹に少し嬉しそうな声色と口元。
ソロモンは顔の熱さを感じながら、首を振った。
「指揮するのは俺だって、いつもウァプラがいうから」
「……ああ」
ウァプラは小さく笑うとソロモンの腰に手を回した。
くすぐったいような痺れるような感覚が腰に走る。
「だ、だから! こっちの指揮だって俺がとってもいいだろ…っ」
「……フン」
ウァプラの手が離れていき、そのままウァプラはベッドに横になった。
好きにしろ、と言わんばかりに手を揃えて目を閉じている。
ソロモンは小さく喉を鳴らした。立ち膝をつき、寝転ぶウァプラの上で四つん這いになりながら顔を寄せる。
綺麗だ、と思わず零しそうになりながら、頬や瞼に口付ける。
触れる度に微かに反応を見せるウァプラを愛おしく感じた。
「……いつまでやってやがる……」
「ごめん。なんか可愛いな…って」
「チッ。ニヤけんな」
ウァプラは上半身を起こし、その手はソロモンの腰を撫で、なぞるようにスボンの中へ入っていく。
「ちょ、ちょっと!? 俺が指揮…っ!ゥッ」
ソロモンはウァプラの肩に手をつき、腰をよじらせる。
腰を引き寄せられ、前にも後ろにもウァプラの手が忍び寄る。
「ウァプラ……っ」
「指揮がとれるようになりゃ、使われてやってもいい」
そのまま流れるようにソロモンは押し倒され、主導権はあっさりと奪われた。