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    akazyazi

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    akazyazi

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    さむーい、あったかーいなプトオク

    寒い日 今日はいつもより騒がしいガチャガチャという音で目が覚めた。
     オクタビオは、ほぼ毎晩どこかで遊び歩いていて、布団に入る時間が合わない。俺がやっと眠れそうな時に帰ってくる。いつもなら気を使ってか、控えめな足音が今日はかなり大きい。何かあったのだろうかと体を起こそうとした所に、勢いよくオクタビオが入り込んできた。
     
     「さみーーーーー!!!!!」
     「声が大きい」
     「いいだろ別にぃ!お前どうせ起きてんだから」
     布団に入ってきたオクタビオはタンクトップに短パンと、言う割には防寒とは程遠い格好だ。確かにそれじゃ寒いだろうと、入り込んだ隙間を埋めるように布団をかけてやる。
     「ここ最近急に冷えてきたからな……」
     「なー、さっきまで酒飲んでたのにもう体が震えてんの」
     ほら、と差し出された指先を握ってみると、しんと冷たい。
     「まさか、この格好で出歩いてたのか?」
     「いーや、流石に上にもう一枚着てたけど、寝る時は脱ぐだろ?」
     「それにしても冷たいな……」
     「クリプトはあったけー、なぁ、もうちょっとくっ付いてもいい?」
     そんなこと聞かなくてもいいのに、と思いながら両手を広げると、目にも止まらぬ速さでオクタビオが胸の中に顔を埋める。頬も冷たくなっていて、少し可哀想な気持ちになる。
     「何か温かいものでも飲んでから寝るか?」
     「んー……それか風呂一緒に入りてぇ」
     「わかった、入ってる間に暖房付けとこうな」
     オクタビオ用に温かい寝巻きを買わないとなと思いながら、ベッドから起き上がる。両手を伸ばして抱っこをせがむオクタビオを抱き上げる。ベッドから下ろした一歩目の足が冷たくて、少し驚いた。
     「もっと温まることしてもいーんだぜ?」
     「馬鹿、今日は風呂入ってもう寝るぞ」
     クスクスと笑うオクタビオに笑い返して、俺達は浴室へと向かった。
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    _BeHa_

    DONE雇プト×オク
    報酬に釣られボディーガードの面接に行った雇われがオクにテーブルマナーを教わる(教わらない)話。微エロ。
    裏はテロリスト組織のシルバ製薬。悪いオクタビオのアースです。


    ※軽いですが流血モブ死体表現があります
    俺はボディーガードの面接に来たはずだった。

    「頑張れよアミーゴ。あと一人だ、アンタならやれる」

     有名な製薬会社の御曹司。シルバ製薬が裏で何をやっているかも把握していたが、破格の報酬に釣られ気が付けば履歴書がわりに命を差し出すはめになっている。

    「くっ……」

     あくまで表向きはクリーンな有名企業だと完全に油断していた。
     勿論、表立って出された求人では無い。現にシルバ製薬とは違うダミー会社から出されていたこの求人は『簡単な試験と面接』のみだと説明を受けていたが、実際のところ詐欺も甚だしい。
     会場が高級レストランというのもきな臭かったが、面接官の姿を目にして嫌な予感は的中した。
     『オクタン』と名乗り危険なスタントに身を投じるアドレナリン中毒者。シルバ製薬の次期CEOである彼の過激な配信は有名だが、この放蕩息子のイカれ具合も俺の予想を遥かに上回っていた。

    「何してんだ、早く立て!死にたくねえだろ?」

     貸し切られた高級レストランの特等席で、静かに、優雅に、それはそれは上品な仕草で食事する面接官。それを尻目に俺は床を這いつくばり、皺ひとつない白いテーブルクロスを乱さないよう細 3585