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    キラライ

    自創作の過去絵まとめたり
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    キラライ

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    フォーチュンドール本編13

    フォーチュンドール2章3話時間は幸が貝森高校に転校する2年前に遡る。
    高校2年生の澪は前の年の先輩たちに不満を持っていた。過去を見る能力から相手の能力や戦い方、弱点を割り出せるかつ、相手から読まれにくい戦い方をする澪に発言権がなく、効率的な戦い方ができなかったからである。
    今年こそは良い成績を獲得しようと鏡を取り出し、下級生の能力を見定める。また先輩なんかと組んだら発言権はないだろうから、今回は後輩と組んで自分がリーダーになれば、上手く指示できると踏んでいるのだ。
    そして、下級生の中で特に選んだ能力は瞬間移動の能力と魂を交換する能力である。効率で選ぶというよりは、単純に自分の戦闘スタイルと照らし合わせて、相手にしたくない能力を選んだのだ。学校行事のチーム決めが始まった時、1年生の教室の前で立っていた澪は教室から出てきた夏希にすぐさま話しかけた。

    「初めまして、1年生の泉谷君だね?」
    「え?なんで私の名前を?」
    「簡単に言うと僕の能力は過去を見る能力、1年生のほとんどの能力を見させてもらってね、ぜひチームに入れたいと思ったんだ。」
    「過去を見るってどこまで見たんですか!」
    「せめてどういう戦い方をするかというのを見ただけだからそこまで深くは見てないけど」
    「ほぉ~、除きとかも簡単にできそうですけど~」
    「そこまで興味ないから」
    「本当かな~?まぁでも、まだチーム決めてなかったし、せっかく誘われたなら組もうかな?」
    「ありがとう。もう一人、1年生で誘いたい奴がいるんだが一緒に探すのを手伝ってくれないか?」
    「え?誰ですか?」
    「魂交換の能力者、赤馬将信ってやつだ、1年生だが老けているのが特徴だ。」

    澪の情報をもとに夏希は将信という男を探し始める。夏希の能力テレポートで高い木から見渡して探そうと校庭にある高い木の上に移動したはいいが、足を滑らせ一気に木の下まで落っこちてしまった。頭から落ちた夏希はさかさまになった視界で目の前を見ると1人の男が心配そうに見ていた。紫の髪で老け顔…

    「い、いたぁあああああ!!」

    都合よく将信を見つけた夏希は大声をあげたが将信は木から落ちたことの痛みだと思い心配して話しかけた。夏希は体勢を立て直して一緒に学校行事のチームを組まないかと将信を誘う。こうして、澪の望んだとおりのチームが出来上がった。
    3人はチームとして一緒にいることが多くなり、チーム名をトライアングルとつけて行事に参加し、成績を伸ばしていった。
    澪が戦い方の改良をしてみることであまりライフルでも相手に当たらなかった夏希は声を出すことが弱点と知り、戦闘中は口を開かないように飴を舐めさせ、将信の戦い方も能力を利用できていないと言い、ゴーレムを生成してそこに自分の魂を入れて戦わせることを提案する。

    「お前、ゴーレムになれ」
    「え?」

    また夏希の武器のライフルに使われる特殊な弾、モルターバレットは非生物を透過し、動物のみを貫く特殊な弾、これをゴーレムとうまく連携させられないかと考えたりもした。

    3人はプライベートでも仲良くすることがあり、夏希が味音痴な不味い料理をふるまったり、澪がスマホで妹の写真を見ていたら夏希が覗き見ようとしたり、時には夏希の父親がやっているレストランに足を運んでみたり、澪と将信は夏希の事だから期待していなかったが父親の料理は美味しかったと言っていた。

    3人の成績は2年とも20位内にはいっており、好成績をたたき出している。

    「せ~~~~き~~~~ば~~~~くぅん。」
    「はっ!先輩何か用ですk…」

    たびたび澪が何らかの理由で将信をしばきにいくのもよくあることだ。夏希もテレポート能力で突然目の前に現れて驚かすものよくある。とても仲良くバランスの取れた3人であった。

    そして現在の時間軸に戻る。

    「ほう、将信のチームと僕の妹のいるチームとの戦いは見に行ったけど、あの時チームメイトにはなっていたのか。」
    「いやぁ~、そうなんですよ~毎年30位内に入るって超成績いいじゃないですか~」
    「いや、それアリなのか?留学していたんなら学校行事も何もないだろ。」
    「バレなきゃ大丈夫っすよ~。」
    「つまりばれたら減点じゃないのか?」

    夏希はカフェで澪と話していた。夏希がズルをして成績を上げようとしていたのは澪にバレバレだった。さすがにチクりはしないがいずれ学校柄にもバレるんだろうな~と思う澪はバカと言わんばかりに夏希にデコピンした。

    「痛い~なんですか澪先輩~」
    「はぁ…まぁ、困ったことあれば連絡しろよ、僕に何かできるわけじゃないと思うけど相談は乗ってやる。」

    澪はそう言い残し、二人分の料金を払いカフェを後にした。

    次の日、夏希は職員室に呼び出されていた。案の定、先生に留学していながら学校行事に参加していたことがバレていたのである。
    夏希は先生からの課題でとある研究所の調査依頼を受けることになった。
    もちろん一人では大変なので何人かほかの生徒や協力者がいてもいいことにするという。
    この課題をクリアしたら学校行事の成績は普段の成績に上乗せできるが引き受けなかったり、失敗したりしたら没収だというのだ。
    他の生徒や協力者がいてもいい…ほう?にやけ顔で夏希は引き受け職員室を後にした。

    つづくなぁ…?
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    キラライ

    MEMOハロウィンネタ2024
    幸と雫のハロウィンSS10月31日の昼間、幸の家では人形達が玄関の装飾やジャックオランタン作りをしていた。一方で幸は唯と雫を誘ってカップケーキを作っていた。

    「幸さん、材料はこれで揃いました?」
    「そうね、唯と雫はこの作り方をみて、カップケーキを作ってね。フレーバーや飾りはこっちで切っておくから。」
    「わかり…ました…、できるかなぁ…」
    「少しずつやっていきましょう。唯もカップケーキなら包丁を使わないから安全にできると思うし。」
    「でも料理なんてあんまりしたことないからなぁ。」
    「落ち着いてやればできるものよ。」

    幸は唯と雫に指示を出しながら、色とりどりのかわいいカップケーキを作っていた。幸が珍しく張り切っているのは、先日、将信がハロウィンの日に地元の仲のいい子供たちを連れて知り合いの家を何件か周るというので、幸もなにかのインスピレーションになるかと思い、将信に家に来てもいいと言ったのだ。子供たちに配るためのお菓子として、カップケーキを作ろうと思い、たくさん作るために二人を誘ったのだ。結果的に料理の経験や、楽しい思い出になっているので、すでにとても楽しめている。不安と言えば、いきなりきた子供たちにお菓子をあげたところで、いたずらされたりたくさん話すことになって緊張したりないかと言ったところだが、そのときはそのときで将信にフォローしてもらうことにしよう。
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