Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    オルト

    どうしようもないものを投下

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 178

    オルト

    ☆quiet follow

    成人タイカケ
    スパダリに成長するタもいいんですけど、いつまでも無意識にカケくんに甘えてるタもいいな。

    カタカタとキーボードを叩く音が耳に届く。うっすら目を開けると部屋間薄暗く、カーテンには外の光がぼんやりと浮かんでいる。おそらくまだ、深夜なのだろう。
     ゆっくりと身体を起こすと、シーツの擦れる音が聞こえたのか、机に向かうカズオがこちらを向いた。
    「あ、ごめん。起こしちゃった?」
    「ん……」
     まだ頭がぼんやりする。俺は頷いてからベッドを抜け、カズオの元へ向かう。カズオはそんな俺を優しい目で見ている。この目が、好きで好きで仕方ない。
    「なー、それ、今夜やんなきゃいけないの?」
    「いや、そういう訳じゃないんだけど、なんか寝付けないからさ」
    「ふぅん」
     カズオはノートパソコンをパタンと閉じると、立ち上がって大きく伸びをした。首を回すとポキポキ音が鳴っている。
    「やっぱベッド変わると寝付き悪いなぁ」
    「ふぅん。そんなに違うか?」
    「違うよ~。おれっちのベッドとも、タイガきゅんのベッドとも、全然違う」
     カズオがベッドの方へ視線を向けた。俺も振り返ってベッドを見る。二人で寝てちょうどいいくらいの広さのベッドは、ここに来たときは綺麗にしわが伸びていたシーツも、俺の寝相のせいでぐちゃぐちゃだ。
    「なぁんかこういうホテルのベッドで寝ると、身体バキバキにならない?」
     こういうホテル。いわゆるラブホテルのベッド。カズオはあまり好きではないらしい。俺はあんまし変わらない気がするけど。ていうか、んなこと言ったら俺のベッドはどうなんだよ。
    「そんなにこのベッドで寝んの無理ならさ、寝ないで、その……」
     朝までシたい、とはさすがにはっきり言いにくい。でも、カズオは、俺の言いたいことをいつでもわかってくれる。
    「もぉ~……。しょうがないにゃあ」
     カズオは呆れたように笑った。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖💖💖👏👏👏👏👏👏🙏🙏🙏☺❤❤🙏☺💕☺💒💒💒👏👏🙏💒😍💕👍
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works

    オルト

    TRAININGタとシンちゅわとモブしか出てこないけど、タイカケです。華京祭が終わってすぐのこと。クラスはミス華京院の話題で持ち切りだった。みんな誰が可愛かったとか、来年は自分も出てみようか、なんて話している。
    「なぁ、お前も意外と可愛かったぞ!」
    「…………」
     クラスメイトに声を掛けられたタイガくんは、両耳を塞いで机に突っ伏している。僕もクラスメイトに褒めてもらえたり色々聞かれてちょっと照れ臭かったけど……。
    「いや~優勝した西園寺、可愛かったな。俺、ファンクラブはいろうかなぁ?」
    「俺は太刀花先輩だなぁ~。美人のお姉さま、って感じですげぇイイ」
     みんなそれぞれに感想を述べている。みんなで頑張ったから、こうして褒めてもらえるのは嬉しいな……。
    「俺はやっぱり十王院先輩だなぁ~。あの衣装も髪形もクオリティ高かったし!」
     カケルさんの名前が出たその時、タイガくんの肩が揺れた。タイガくんはゆっくり身体を起こしてカケルさんを褒めたクラスメイトを睨んだ。睨まれた本人はそのことに気付いていないみたいだけど。
    「あれってアニメかなんかのコスプレだろ? おめぇそういう趣味なの?」
    「いいだろ、別に。ていうかソレ関係なくイイと思ったんだよ。校内でたまに見るけど、め 1002