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    オルト

    どうしようもないものを投下

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    オルト

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    成人タイカケ
    スパダリに成長するタもいいんですけど、いつまでも無意識にカケくんに甘えてるタもいいな。

    カタカタとキーボードを叩く音が耳に届く。うっすら目を開けると部屋間薄暗く、カーテンには外の光がぼんやりと浮かんでいる。おそらくまだ、深夜なのだろう。
     ゆっくりと身体を起こすと、シーツの擦れる音が聞こえたのか、机に向かうカズオがこちらを向いた。
    「あ、ごめん。起こしちゃった?」
    「ん……」
     まだ頭がぼんやりする。俺は頷いてからベッドを抜け、カズオの元へ向かう。カズオはそんな俺を優しい目で見ている。この目が、好きで好きで仕方ない。
    「なー、それ、今夜やんなきゃいけないの?」
    「いや、そういう訳じゃないんだけど、なんか寝付けないからさ」
    「ふぅん」
     カズオはノートパソコンをパタンと閉じると、立ち上がって大きく伸びをした。首を回すとポキポキ音が鳴っている。
    「やっぱベッド変わると寝付き悪いなぁ」
    「ふぅん。そんなに違うか?」
    「違うよ~。おれっちのベッドとも、タイガきゅんのベッドとも、全然違う」
     カズオがベッドの方へ視線を向けた。俺も振り返ってベッドを見る。二人で寝てちょうどいいくらいの広さのベッドは、ここに来たときは綺麗にしわが伸びていたシーツも、俺の寝相のせいでぐちゃぐちゃだ。
    「なぁんかこういうホテルのベッドで寝ると、身体バキバキにならない?」
     こういうホテル。いわゆるラブホテルのベッド。カズオはあまり好きではないらしい。俺はあんまし変わらない気がするけど。ていうか、んなこと言ったら俺のベッドはどうなんだよ。
    「そんなにこのベッドで寝んの無理ならさ、寝ないで、その……」
     朝までシたい、とはさすがにはっきり言いにくい。でも、カズオは、俺の言いたいことをいつでもわかってくれる。
    「もぉ~……。しょうがないにゃあ」
     カズオは呆れたように笑った。
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