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    どうしようもないものを投下

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    タイカケ。
    ふたりとも女装が似合う。

    「あ、あのぉ……タイガきゅん、コレは?」
    「今さら『やっぱナシ』なんて言わせねぇからな」
     俺のベッドでふんぞり返ったタイガきゅんが、意地悪そうな笑みを浮かべる。
     俺の腕の中には、俺がタイガきゅんに着せようと思って用意した筈のフリフリのメイド服。
    「ほら、おめぇがそれを『キャワイイ』と思って用意したんなら、自分で着てみろ」
    「むぅ……」
     まさかこんなことになるなんて。ゲームでタイガきゅんと勝負して、おれっちが勝ったらこれを着てねってメイド服を用意して、キャワイイタイガきゅんを堪能するつもりだったのに! なのに、まさかのおれっちの負け。タイガは負けて落ち込む俺に向かって、笑顔で言ったんだ。『俺が勝ったんだから、おめぇがそれを着ろ』って。
    「まさかタイガきゅんにも好きな人を女装させる趣味があったなんて」
    「ねぇよ、そんな趣味」
    「え? じゃあやっぱりタイガきゅんが着る?」
    「着ねぇよ! 俺はただっ、おめぇが悔しそうにして恥ずかしがる姿が……」
     タイガは照れながらもにょもにょ口を動かす。やっぱり見たいんじゃん。
    「まぁ……タイガきゅんが望むなら仕方にゃい」
     観念した俺は、自分で用意したメイド服を自分で着ることになってしまった。タイガきゅんは嬉しそうだけど、おれっちこのままやられっぱなしは性に合わないんだよね。



    「なんだよこれは!」
    「あ、起きた? おはよータイガきゅん」
    「おめぇ、俺が寝てる間に何してんだよ!」
     ベッドでぐっすりだったタイガきゅんが、漸く目を覚ました。人の事好きにするだけ好きにして、ぐーすか寝てるから悪戯しちゃった。
    「タイガきゅん、とーっても似合っててキャワイイよ!」
    「ばか! ゲームに勝ったのは俺だろ!」
    「それはもうおれっちが着てあげたでしょ? おれっちはただ、タイガきゅんがぐーすか寝てるから悪戯しただけだよーん」
     そう。あまりにもぐっすりだから、さっきのメイド服を眠るタイガきゅんに着せちゃった! 腕や脚を動かしても、ぜーんぜん起きないから、着せやすかった。俺が想像した通り、タイガきゅんとっても似合ってる。
    「くっそ~」
    「ふふ、キャワイイ~」
     タイガきゅんに抱き着いて身体を絡めると、固いものが当たった。あらら、また元気になっちゃって! でも、これは計画通り。
    「タイガきゅん、元気だねぇ~」
    「……ふんっ」
     タイガきゅんはムッと頬を膨らませながらも、キャワイイメイド姿のまま、俺の身体をまさぐり始めた。
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    オルト

    TRAININGパンそばのタイカケ。
    そばくんに対して過保護なパンくんが見たいです。
    「ねぇね、タイガくん」
    「あ?」
    「これからコウジさんたちと飲みに行くんだけど、タイガくんも来る?」
    「あぁっ?!」
     飲んでいたジュースを噴き出しそうになった。なんで、カケルが、あの探偵と?
    「ふ、二人で、飲みに行くのか?」
     まさか、俺が油断している間にあの探偵がカケルを? 俺らのファンとか言ってたけど、まさか、まさか……。
    「ううん、助手のユウくんやコウジさんのお友達も一緒みたい。タイガくんもどうかなって思ったんだけど……。もしタイガくんにその気がないなら僕一人で」
    「俺も行く!」
     カケルの言葉に被せるように、俺は大きな声を上げた。自分の好きなヤツが、いくら二人きりじゃないとはいえ、俺のいないところで他の男と飲むなんて耐えられない。それに、カケルは酒に弱いんだ。酔ってふにゃふにゃになってるカケルはめちゃくちゃ可愛いし、何かされちまうかも知れない。俺は酒を飲んでも、絶対に少しだけにしておくぞ。ちゃんとして、カケルのことを守るんだ……!
    「えへへ。タイガくんがいるなら安心だなぁ。僕、お酒弱いし、コウジさんのお友達は……僕らも会ったことあるみたいだけど、緊張しちゃうだろうから」
     安 1434

    オルト

    TRAINING154日目 1352文字
    付き合ってないタイカケのデート
    今日は天気もいいし、比較的暖かい。気持ちがいいな、と思い窓を開けて外を見るとちょうどタイガきゅんが玄関から出て来た。
    「あ、タイガきゅーん! どこ行くの~?」
     呼び止めるように声を掛けると、タイガきゅんはピタリと足を止めた。くるりと振り返ったタイガきゅんは、どこか嬉しそう。何かいいことでもあったのかな?
    「天気いいし、散歩。おめぇも行くか?」
    「え! いいの!?」
    「ダメなら聞かねぇよ。どーすんの?」
    「行く!」
     まさかタイガきゅんから誘ってくれるなんて、思わなかった。スマホとお財布だけを手にし、部屋を飛び出した。外に出ると、タイガきゅんは穏やかな笑顔で立っていた。あんな顔するんだ。
    「よし、行くぞ」
    「うん!」
     俺たちは並んで、温かな陽気の中歩き出した。

     公園に着くと、子供たちをはじめ、老夫婦や若い恋人までいろんな人でにぎわっていた。移動販売の車では、スイーツや軽食を販売していて、俺たちも軽食を手にベンチに腰かけた。
    「ん、おいしい!」
    「こっちも美味い」
     俺はソフトクリーム、タイガはフランクフルトを買った。甘いものを食べてると、しょっぱいものも食べたくなるんだよね。俺も 1422