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    594文字
    キョンシ院タイカケ
    (いつものやつ)

     いつものようにカケルたちの住む家を訪ねてきたら、ちょうど玄関のところに籠を背負ったユウとカケル、それからヒロさんがいた。
    「たぁ!」
     真っ先に俺に気づいたカケルが、ピョンピョン勢い良く飛んできて俺に抱きついた。勢い余って後ろにコケた。
    「たぁ、たぁ!」
    「なんだよ、落ち着けって」
     頭を撫でてやると、すごく嬉しそうな顔をした。めんこい。
     ヒロさんはカケルを操り俺から引き剥がして言った。
    「今からカケルが初めておつかいにいくんだよ」
    「おつかい?! 町に? 流石に無理なんじゃ……」
     喋れない、人間のように歩けない、硬直しているしたまに暴れてしまう。そんなカケルが人間たちの町になんて……。
    「うん、流石に町は無理だから、ちょっと先まで木の実を取りにね。ユウをお守りにつけて。どう? タイガも一緒に行ってくれないかな?」
    「俺も、っすか?」
     カケルはヒロさんと俺の顔を交互に見ている。期待と不安が入り混じったような顔だ。
    「カケルもその方が頑張れると思うし。ね、ユウ?」
    「まぁ、そうだな! どーする?」
    「い、行く!」
     ユウだけにカケルを任せておつかいだなんて……。
     カケルのことは、俺が守るんだ……!
     俺の返事に歓喜したカケルは、ジタバタ身体を動かした。こんなに喜ばれるなんて、こっちが嬉しくなる。
    「よし、行くぞ、カケル」
    「ぁう!」
     カケルの手を取って歩き出す。ユウが後ろから「俺がいるの忘れていちゃつき過ぎるなよー!」と言った。
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    recommended works

    オルト

    TRAININGパンそばのタイカケ。
    そばくんに対して過保護なパンくんが見たいです。
    「ねぇね、タイガくん」
    「あ?」
    「これからコウジさんたちと飲みに行くんだけど、タイガくんも来る?」
    「あぁっ?!」
     飲んでいたジュースを噴き出しそうになった。なんで、カケルが、あの探偵と?
    「ふ、二人で、飲みに行くのか?」
     まさか、俺が油断している間にあの探偵がカケルを? 俺らのファンとか言ってたけど、まさか、まさか……。
    「ううん、助手のユウくんやコウジさんのお友達も一緒みたい。タイガくんもどうかなって思ったんだけど……。もしタイガくんにその気がないなら僕一人で」
    「俺も行く!」
     カケルの言葉に被せるように、俺は大きな声を上げた。自分の好きなヤツが、いくら二人きりじゃないとはいえ、俺のいないところで他の男と飲むなんて耐えられない。それに、カケルは酒に弱いんだ。酔ってふにゃふにゃになってるカケルはめちゃくちゃ可愛いし、何かされちまうかも知れない。俺は酒を飲んでも、絶対に少しだけにしておくぞ。ちゃんとして、カケルのことを守るんだ……!
    「えへへ。タイガくんがいるなら安心だなぁ。僕、お酒弱いし、コウジさんのお友達は……僕らも会ったことあるみたいだけど、緊張しちゃうだろうから」
     安 1434

    オルト

    TRAINING154日目 1352文字
    付き合ってないタイカケのデート
    今日は天気もいいし、比較的暖かい。気持ちがいいな、と思い窓を開けて外を見るとちょうどタイガきゅんが玄関から出て来た。
    「あ、タイガきゅーん! どこ行くの~?」
     呼び止めるように声を掛けると、タイガきゅんはピタリと足を止めた。くるりと振り返ったタイガきゅんは、どこか嬉しそう。何かいいことでもあったのかな?
    「天気いいし、散歩。おめぇも行くか?」
    「え! いいの!?」
    「ダメなら聞かねぇよ。どーすんの?」
    「行く!」
     まさかタイガきゅんから誘ってくれるなんて、思わなかった。スマホとお財布だけを手にし、部屋を飛び出した。外に出ると、タイガきゅんは穏やかな笑顔で立っていた。あんな顔するんだ。
    「よし、行くぞ」
    「うん!」
     俺たちは並んで、温かな陽気の中歩き出した。

     公園に着くと、子供たちをはじめ、老夫婦や若い恋人までいろんな人でにぎわっていた。移動販売の車では、スイーツや軽食を販売していて、俺たちも軽食を手にベンチに腰かけた。
    「ん、おいしい!」
    「こっちも美味い」
     俺はソフトクリーム、タイガはフランクフルトを買った。甘いものを食べてると、しょっぱいものも食べたくなるんだよね。俺も 1422