Rotレオドン「……で、それなに」
自我を持ち始めた時から一緒にいるけど、ドナテロの奇々怪々な行動には未だに慣れない。
お互いシャワーを浴びて、此処はレオナルドのベッド。
そこに恋人ふたりでいるのだからそういうシチュエーションしか思い浮かばない状況だ。
それなのに取り出された籠のようなものが付いている器具を、ドナテロは自信満々にお披露目した。
できたての口輪だ、と。
「…嫌だけど」
素直にそう言ったが、しかしドナテロは怪訝そうな顔を返してきた。
「レオにあげるわけないじゃん。僕のだよ」
「はぁ」
そんな気の抜けた声が出るのはしょうがないことだと思う。
誰が好き好んで自分でつけるのにそんなもの作るんだって話だ。
しかも痛くないようにシリコンの配合がどうとか、持続性がどうとかそんなこと聞かせられても反応のしようがない。
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