私がプラントに訪れる機会はそう多くはない。
あの時プラントで過ごせたのも仕事のおかげだった。
私のプラントでの仕事の翌日は、ディアッカがプラントの景色を見せてくれると案内をしてくれた。
連日徹夜続きで働き詰めだったこともあり、無理やり休みをもぎ取ったらしい。
今もあの日のことを鮮明に覚えてる。
あの日に見たプラントの空は、雲が少ない澄んだ青空だった。
少しひんやりとした気温に暖かな日差し。
優しい風を受けてゆらめく木々の音。
そして、隣にはディアッカの嬉しそうな笑顔。
ディアッカのアメジストの瞳は光を受けて、きらきらと輝いていた。
そんな嬉しそうな彼を、輝くアメジストを。
ずっと見ていたいと思ったことを、今もあの時の気持ちのまま、覚えている。
2511