くちなおし 珍しく早く仕事が終わる事ができ……とはいえそれでも定時は過ぎているがいつもよりは断然早い。
待ち合わせ場所にはすでに銃兎が待っており、そのまま食事を済ませて、帰る道中にあるコンビニへと寄った。
コンビニでコーヒーなどの買い物を終えて店から出ると、店の前に設置されている喫煙スペースで一服している夜空に向けて紫煙を吹き出している銃兎の姿がそこにはあった。
買い物を終え、店内から出てきた独歩に気が付いた銃兎は口元に笑みを浮かべる。
「買い物は終わりましたか?」
「はい、終わりした!」
「ちゃんとアレも買いましたか?」
そう聞けば独歩は一気に顔を赤く染め「か、かいました……ッ!」と答えた。アレとは二人がこれから夜を過ごすには必要なモノだ。
1976