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    akbnsn

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    ※申し訳程度のR18
    ※水上の陰毛に萌えただけなのに何故かこうなった
    ※方言は大目に見てください
    ※というか全てを大目に見て下さい
    パスワード→18↑?

    #隠岐水

    期待を項に潜めて 合同訓練だとか、ランク戦だとか、予定の噛み合いが少し悪くなるだけで、同じ隊に所属していても恋人の時間を作るのは難しくなる。
     久しぶりに休日と非番が急に重なったので、すぐさま相手方の予定を聞くも「学校の補修」とだけメッセージの返信をされてがっくりくる。学校の予定だ。ただでさえ出席日数が足りないのだから、外せない用事だという事は同じ立場だからこそ当然のように分かる。
     だけど朝から晩まで空いてないのか? とか、残念だとかそういう気持ちは無いのか? とか、疑惑は湧いてくる。本人に直接聞けばいいだけの話だが、こちら側からそれを問いただすのは情けない気がしたし、相手から言ってこないのであれば予定の合間を縫ってまで、それほどの努力をしてまで会いたくないのだと、聞かなくても想像はたやすい。半分は素直に、もう半分は不貞腐れて投げやりな気持ちでそう結論付けた。
     付き合っているのだから多少の我儘を言っても良いだろう、とも思うが、そういうのを一番嫌うタイプの人だ。価値観の違い、だとかで別れるなんて言い出されたら本当に立ち直れない。それに、自分だけが会いたいと思っていても、相手もそうでなければ意味がない。
    「分かりました」と返したメッセージには既読のアイコンが付いたまま、なにか言葉を掛けられることがないまま一時間が経った。本当は何も納得していないのに、全く気にしていない風を演出した六文字に恥ずかしくなって、見えないように画面を下に向けて端末を机の上に置いた。
    「ちくしょう、一か月ぶりやで」
     額を机に打ち付けると、ごん、と鈍い音がして、想像以上の痛みに歯を食いしばる。色々馬鹿らしくなり、そのまま頭を机に預けてうんともすんとも言わない端末に目を向けた。
     やっぱり、少しでもいいから二人だけの時間を作りたいと思った。全く会わないならまだしも、このまま多人数のなかで顔を合わせるのはもはや生殺しの期間になっている。会って、誰にも見られないところで視線を交わしたい。許されるなら、その肌に触りたい。少しでいいから。
    「夕飯作りに行くって体なら、夜だけでも会ってくれるやろか」
     面倒くさがりなあの人のことだ。手間が省ける、と、頷いてくれる気がする。「分かりました」には未だ返信は来ていないが、思いついた勢いのまま、「夕飯だけでも一緒に食いませんか。作りに行くんで」とだけを送ってもう一度画面を伏せ、ベッドに潜り込んだ。ベッドヘッドに置いてある置時計を手に取って時間を確認する。夜中の十二時。先輩はもう寝ているのかもしれない。
     アラームを少し遅めの九時にセットして目を閉じる。了承の返事が来たら何が食べたいかを聞いて、後は指定された時間に合わせて計画を立てればいい。
     幸い寝つきは良いほうだから、それ以上思考を広げることなく眠りに落ちることが出来た。
     眠りから浮上させたのは、置時計のアラームではなく、机の上に置いた端末のバイブ音だった。いつもだったらバイブ音だけじゃ起きなかっただろうが、机の上に置いていたせいで音が大きくなったことと、何度も何度もしつこく震え続けたことで流石に目が覚めた。音の長さから、メッセージの類じゃないことは明らかだった。
    「朝っぱらからなんやねん……」
     寝起きで乾いている瞳を懸命に見開き、ベッドに寝転がったまま机に手を伸ばして端末を手に取る。目を細めながら光る画面を見て、がばりと起き上がる。
    「あ、え、なんで」
    「あほお、隠岐。一回で出えや」
     聞きなれた、不機嫌な声がする。
    「……水上先輩」
    「おん、水上先輩やで」
    「なんで、まさかもう夜、」
    「寝ぼけんな、まだ朝の六時じゃ」
     聞きながら置き時計に目を向けると、確かに言われた通りの時刻を指している。薄いカーテンからは朝日が差し込んで、照明をつけていない部屋をぼんやり明るくしていた。
    「早起きですねえ、なんや、ガッコの前に俺の声聞きたなったんですか?」
     意外にも、メッセージよりも電話の方がいつもの調子で喋れることに驚いた。あほか、と言われた後に本題を言われるのを待っていると、先輩は馬鹿にしたように鼻で笑った。耳に直接吹き込まれるようなそれが、少しくすぐったい。
    「そう。でもあかんな。やっぱ生身がええわ」
     けれど予想を裏切って、先輩は俺の冗談をその通りと肯定した。
    「な、なにいってはりますの。熱でもあるんちゃいますか」
     予想外のそれに分かりやすく声が裏返る。今度は心底愉快だと言うように、先輩は喉からくつくつと声を出して笑った。
    「残念なことに健康体やで。なあ、隠岐。お前が顔真っ赤にして喜ぶこと、今から教えたろか」
    「……なんですの」
    「ガッコあるってな、あれ嘘なんやわ。まああるっちゃあるけど出席せんでもレポート出せばチャラになるやつな。数時間授業聞けば良いなら行った方が楽かなあ思て、行くつもりやったんやけど、隠岐君がどうしても会いたいーっちゅうなら、まあ、レポート書いてやってもええで」
     優しい先輩やろ? ゆったりと、言い聞かせるように言う。面白がっているのは明白だ。なにより自分を餌にして遊ぶなど、なんて傲慢なんだろう。
    「会いたいです。俺の為にガッコ休んで。先輩」
     頭ではそう理解しているのに、先輩の思惑に簡単に乗せられてしまう。
     手のひらの上で良い。扱いやすい玩具だと言われても構わなかった。
     電話越しに先輩の息遣いを追う。珍しく、先輩は言葉を選んでいるようだった。
    「なに即答してんねん。もう少し遊んだろ思ってたのに、白けたわ」
    「すんません、でもほんとのことですから」
     先輩が息を呑む音が脳に直接響く。
    「……あと十分でお前んち着くで」
    「は?」
    「二度は言わん。ピンポンは一回で」
     ほなまた。先輩はそう言うと、一方的に電話を切った。ぴろりん。と間抜けな音が鳴る。画面を見ると、どうやら本当に何度も電話をしてくれたらしく、履歴の欄に赤い文字で先輩の名前がいくつも並んでいる。
     いや、それよりも、
    「十分って、言ったよな」
     呟いて、反射的にベッドを飛び出した。慌てて身支度を整えながら、思考を取っ散らかす。学校と俺の家は正反対の所にある。決して通り道じゃないし、そもそも、学校に向かうにしても早すぎる時間だ。
    電話で俺に選択を迫ってきたけど、俺に決めさせたみたいにしてたけど、本当は、先輩も。
     ピンポン。
     思考の中、高く間抜けな音が部屋に響く。
     ガチャ。
     俺は誰かを尋ねることなくドアを開けた。
     目の前には、制服でもなんでもない、水上先輩がいた。
    「よお、っ、わっ、」
     先輩の顔を見た瞬間、挨拶も返さずに腕を引っ張って玄関に引き込む。先輩は驚きながらも内側のドアノブを持ち、引き込まれる勢いでドアを閉めた。堪らなくなって、先輩の体をドアに体を押し付けてキスをする。先輩は一瞬唇を震わせたけど、俺を咎めることもなく、俺の舌を受け入れるように小さく口を開けた。
     荒い息遣いが二人分、狭い玄関で響き合う。耳たぶを親指と人差し指で擦るようにすると、先輩の舌の動きが強張り、甘い声が小さく鳴った。欲情が腹の底を這いまわるのが分かった。だけれど、まだ、早い。
    「っ、……は、すんま、せん、朝っぱらから」
    「……ほんまやで」
    「でも、うれしいわあ。会いに来てくれて」
    「じゃかしい」
     先輩の上下する喉を眺めてから、目を伏せる。
    「上がってください。買い物、起きてからしよ思てたんで、なんもありませんけど」
     噛み殺すようにいうと、
    「は?」
    「え?」
     先輩は大きな声を出してから、唾液でてかてかの唇を歪めた。その唇をみて慌てて自分の口元を拭いながら聞き返すと、先輩は一瞬で無表情になって、そんで、視界から消えた。
    「こんな半勃ちでなにスマートぶってんねん」
     先輩は俺の足元で玄関の床に膝立ちになり、パジャマ代わりにしていた俺のスウェットをパンツごとずり下げた。尻が外気にふれてすーすーする。先輩が言った通り、俺のちんこはゆるく勃っていた。
    「さっきみたいに素直に言えや、ハゲ」
    「ハゲって、ぅ、あ」
     文句は最後まで言わせてもらえなかった。先輩は一息で俺のちんこを飲み込んだ。根元まで余すところなく。
     言っておくけど、俺のちんこは中の上サイズやで。この人がほんま、おかしい。
    「うぉ、い」
    「あかん、加えたまま喋らんといて」
    「んぐむむもあ」
     声の振動がダイレクトに響く。これ、気持ちいいんやけど、くすぐったさも混ざって情けない感じになる。歯も少し当たるから心臓に悪い。
     先輩は聞いてるんだか聞いてないんだか微妙で、話すのは止めてくれたけど、もっと奥がある、みたいに俺の尻を両手で掴んで顔を俺に埋めるようにする。なんで咳込まないんやろ。きもちくて上げてしまっていた顎を無理矢理戻して先輩の顔を見る。先輩はちっとも苦しそうな顔をしてなくて、寧ろ目尻は機嫌よさそうに綻んでいた。
     暫くもごもごと味わうように口が動いてから、一気に引き抜かれて腰が震える。
    「おきぃ」
     今日一番のごきげんな声で、先輩が俺の名前を呼ぶ。
    「なんです、」
     荒い息を誤魔化すように喉の奥で声を出すと、先輩は唇を舌で拭った。
    「お前、慌ててシャワー浴びたやろ?」
     けぇ、湿っとったで。そう、揶揄う様に、嬉しそうに、弾んだ声で言われて。
     ならばもう好きにして良いだろうと、靴を履いたままの先輩の腕を引っ張って、ベッドへと押し込んだ。閉じ込めるように体重を掛けて、唇を降らせる。
     先輩は静かだった。俺のなすこと全てを受け入れるように俺の背を撫でる。鼻を埋めた先輩のうなじから、シャンプーの匂いが強く香った。
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