カラオケ 真っ昼間の繁華街は、今日も溶けそうなほどに暑かった。建物と建物の間を歩くだけで、ダラダラと汗が流れ落ちる。こんな環境でデュエルを繰り返すのは危険だから、僕たちもできるだけ屋内のデュエルコートを取るようにしていた。それでも、ビルとビルを行き交う僅かな間に、汗が流れてきてしまうのだ。
目的のビルに辿り着くと、エレベーターで上階へと上がっていく。クーラーの人工的な涼しさが、一気に僕の身体を冷やしてくれた。皮膚を覆った汗が気化して、寒さすら感じるくらいだ。この時期の寒暖差は、確実に身体に悪いのだろう。
エレベーターの扉が開くと、目の前はデュエルコートの入り口だ。前に足を踏み出そうとして、僕はある違和感に気がついた。
「あれ?」
閉ざされた扉の前に、白い看板が置かれていたのだ。スタンド部分は長めに作られていて、僕のお腹くらいの高さに文字の書かれた面が広がっている。黒く縁取りされたその文字列は、『本日貸しきり』と書かれていた。
「どうやら、貸し切りみたいだな。予約は確認しなかったのか?」
背後から覗き込んだルチアーノが、呆れたように声を発する。彼の言葉を聞いて、僕はあっと声を上げてしまった。そういえば大抵のデュエルコートには、オンラインの予約システムがあったのだ。普段はルチアーノに任せっきりだから、すっかり頭から抜けていた。閉まりゆくエレベーターの扉を眺めると、僕は小さな声で答える。
「予約のこと、すっかり忘れてた……」
背後からは、ルチアーノの呆れたため息が聞こえてきた。顔を合わせるのが気まずかったから、黙って一階行きのボタンを押す。身体が浮かぶ感覚がして、僕たちは地上へと戻ってきた。エレベーターから降りると、僕はルチアーノに視線を向ける。
「大丈夫だよ。この辺りには、まだデュエルコートがあるんだから。何ヵ所か回ってみたら、どこか一ヶ所は空いてるって」
建物の外へと足を運びつつ、僕は頭をフル回転させる。この辺りにはデュエリストが集まるから、他にもデュエルコートが設置されているのだ。何箇所か回ってみたら、どこかは空いているかもしれない。そんなことを考えたが、ルチアーノの言葉は辛辣だった。
「どうだろうな。外は凶悪な暑さだから、全部埋まってると思うぜ」
既にダメな予感がするが、僕は町へと足を踏み出す。身体が灼熱に晒されて、汗がダラダラと流れてきた。次のデュエルコートへと辿り着くが、ここも予約でいっぱいになっている。諦めずにもう一軒回ったが、またしても満員だと告げられてしまった。建物の外に出ると、隣にいたルチアーノが呟く。
「ほら、満員だっただろ。この時期は、ちゃんと予約を取らないといけないんだよ」
反論もできないほどもっともな言葉に、僕は再び言葉を失った。隣から向けられる冷たい視線が、チクチクと肌に突き刺さる。デュエルができないとなれば、別の代替案を上げるしかない。しばらく思考を巡らせて、ひとつのアイデアを思い付いた。
「ねえ、ルチアーノ。カラオケに行かない?」
鞄から端末を取り出しながら、僕はルチアーノに声をかける。にやにやと笑みを浮かべていた彼が、余裕の表情を引っ込める。怪訝そうな表情を浮かべると、確認するように言葉を返す。
「カラオケ? それって、一般人が歌を歌う娯楽施設のことか?」
少し心配していたが、彼もカラオケのことは知っていたらしい。それだけの知識があれば、これからの話は早いだろう。片手で端末を操作しながら、僕の目的を説明していく。
「そうだよ。歌を歌ったり映像を見たり、ご飯を食べたりもできるんだ。ここならデュエルコートよりも軒数が多いから、空いてる部屋もあると思うよ」
しかし、ルチアーノは、あまり乗り気ではなさそうだった。冷めた視線を僕に向けると、淡々とした声を投げかける。
「だからって、そんなところに行ってどうするんだよ。デュエルができるわけでもないのにさ」
予想通りの言葉に、僕は口角を上げてしまった。ルチアーノのことだから、デュエルを要求すると思ったのだ。確かに、カラオケはデュエルなどできそうにないが、実はそうでもないのである。訝しむルチアーノを見つめると、僕は自信を持って答えた。
「意味はあるよ。カラオケでも、デュエルはできるんだから」
僕の言葉を聞いて、ルチアーノはさらに表情を歪める。完全に僕のことを疑っているようだった。確かに、デュエルディスクを介したデュエルに馴染んでいたら、こんな発想には至らないだろう。
「はあ? カラオケボックスなんて、狭い密室なんだろ? どこでデュエルなんかするんだよ」
望んだ通りの言葉を並べられて、僕はさらに口角を上げる。せっかくのルチアーノを驚かせる機会なのだ。簡単に明かしたらもったいないだろう。口元に笑みを浮かべたまま、僕は近場の店舗の空きを調べる。
「それは、ついてきてくれたら教えてあげるよ」
含むような言葉に、ルチアーノは悔しそうに唇を噛む。恐らく、彼の思考回路には、カードをそのまま扱うデュエルなど含まれていないのだ。考えても分からないことを持ち出されて、不満そうに思考を巡らせている。しばらくの間を空けると、渋々といった様子で肯定した。
「……分かったよ。ただし、デュエルをしなかったら承知しないからな」
「分かってるよ。とにかく、ついてきて」
いくつかのサイトを巡って、ようやく空きのある店舗を見つけ出す。その店舗は少し値の張るチェーン店で、繁華街からは離れた場所にあった。若者はフリータイムの安い店舗を選ぶから、こういうところが残るのだろう。ルチアーノに地図を見せると、道案内をしてもらいながら目的地を目指す。
「ここが、カラオケボックスか。まさか、こんなところに来ることになるとは思わなかったな」
建物の前で足を止めると、ルチアーノは小さな声で言う。少し不満そうな態度なのは、まだ納得できていないからだろう。カラオケなんて俗っぽい文化だし、抵抗を感じるのも分からなくはない。彼を先導するように自動ドアを通ると、対面式の受付へと向かった。
「いらっしゃいませ。二名様ですか?」
「はい」
「プランはどちらにいたしますか?」
「六時までのフリータイムでお願いします」
淡々と受付を済ませると、部屋番号の伝票を受け取って部屋へと向かう。僕が店員さんとやり取りをしている間も、ルチアーノはキョロキョロと周りを眺めていた。本当にそうなのだけれど、初めてカラオケに来た子供みたいに思えてしまう。少し微笑ましくて、案内するように手を引いた
エレベーターで指定された階に上がると、目の前にドリンクバーが置かれていた。機械の前で足を止めると、後ろからついてくるルチアーノに声をかける。
「ここにドリンクバーがあるから、飲み物を持っていこうか」
設置されていたグラスを手に取ると、氷を入れて飲み物を注ぐ。年季の入った一連の機械を、ルチアーノは冷めた瞳で見つめていた。普段から高級食品を口にしている彼からしたら、古ぼけた機械のジュースは抵抗があるのかもしれない。仕草を真似るように氷を入れると、炭酸のぶどうジュースを注いでいた。
「部屋は、こっちみたいだよ」
看板の番号を確かめると、建物の奥へと向かっていく。伝票に記された部屋は、突き当たりの左側にあった。扉を開けて室内を見渡すと、僕は力強く頷く。目論み通り、この店舗のカラオケルームは、室内が広めに作られていたのだ。中央に置かれている机も、デュエルをするには十分な大きさだった。
部屋の扉を閉めると、ルチアーノを部屋の奥に座らせる。荷物と持ってきた飲み物を置くと、大きくひとつ息をついた。とりあえず、なんとか部屋は確保できたのだ。後はゆっくりとデュエルに挑むだけである。
「で、この部屋でどうやってデュエルをするんだよ。ソリッドビジョンなんか起動したら、天井を突き破って飛んでいくぜ」
ルチアーノの湿った声が、僕の耳へと飛んでくる。彼に微笑みかけると、僕はデュエルディスクに手を伸ばした。機械を腕から外すと、セットしていたデッキを取り外す。机に乗っていたポップをどかすと、見せつけるようにメインデッキを置いた。
「デュエルディスクを使うデュエルだけが、デュエルモンスターズじゃないんだよ。こうやって紙でデュエルをするのも、デュエルの醍醐味だと思わない?」
僕が語りかけると、彼はハッとしたように目を開く。服の隙間に手を突っ込むと、どこからかデッキを取り出した。
「そうか。この時代のデュエルモンスターズは、紙のカードを媒介にするんだったな。これなら、デュエルディスクを使わなくても、デュエルの練習ができるってことか」
「そう。ルチアーノと一対一でやることもあんまりないし、たまにはいいと思わない?」
「君にしては悪くないアイデアだな。今日のところは認めてやるよ」
上から目線なルチアーノの声を聞きながら、僕は机の上を整えていく。カードが汚れてしまうと困るから、ドリンクバーの近くに置かれていたおしぼりで机を拭いた。机に残った水滴は、持ち込んだティッシュで拭っていく。リモコンなどの機材をソファの上に移動すると、僕たちは机を挟んで向かい合った。
久しぶりのアナログなデュエルは、なかなかに大変だった。いつもは機械がやってくれる手元の作業を、全て自分たちでやらなくてはならないのだ。デッキのシャッフルやテキストの確認、カードに関する効果処理など、やることはそれなりに多い。ルチアーノの助けを借りながらも、なんとか一戦を終えた。
「僕の勝ちだ。君は、デュエルディスクを使ったデュエルは強いのに、こっちのデュエルはからっきしだよな。効果を使うタイミングもずれてるし、ルールの把握もいまいちだ。こんなのでプロデュエリストを目指してたのかい?」
手元のカードをシャッフルしながら、ルチアーノはにやにやと笑みを浮かべる。余裕綽々な彼に対して、僕は疲労困憊だった。この手のデュエルは初めてではないが、ディスクのある環境に慣れ親しんでしまった僕には、別物のように難解なのである。基礎的な知識は一通り持っていても、細部の裁定の把握まではできなかった。
「そんなこと言われても、デュエルのルールって難しいんだよ。僕はルチアーノと違って丸暗記ができないから、いつも使うデッキしか覚えられないんだ」
手元のカードを掻き集めながら、僕はルチアーノに言葉を返す。彼の言うことはもっともだったから、反論することもできなかった。メインデッキをまとめると、均等に分かれるようにシャッフルする。そんな僕を、ルチアーノはにやにやと眺めていた。
「なら、もっとアナログの練習が必要だな。デュエルのルールを覚えることが、上達への一歩だぜ」
ルチアーノに促されて、僕は二度目のデュエルに応じる。複雑な効果処理に頭を悩ませながら、手元のカードを動かしていった。大会用に組んだ本気のデッキは、特に効果処理が難しいのだ。何枚かカードをセットすると、妨害を打つタイミングを窺っていく。ディスクの無い環境に悪戦苦闘しながら、なんとか勝利を掴むことができた。
「やった! 勝ったよ。僕だって、やればできるでしょ」
フィールドのカードを見下ろしながら、僕は弾んだ声でルチアーノに言う。喜ぶ僕を横目で眺めると、彼は冷めた声で言った。
「君がルールを理解できるように、手加減してやってたんだよ。せっかくの心遣いなんだから、感謝してくれよな」
「そうなんだ。ありがとう」
手元のカードを片付けると、僕は大きく息を吐く。デュエルでいつも以上に頭を使ったら、お腹が空いてきてしまったのだ。そこそこ時間も経っているし、お昼ご飯を食べるにはちょうどいい頃合いである。メインデッキを横に積み上げると、隅に立てかけられていたメニューを手に取った。
「そろそろいい時間だし、お昼ご飯を食べない? デュエルをしたから、糖分の補給もしたいな」
メニューを広げると、ページを捲って食べ物を確認していく。大人数が集まる場所だから、目立つところに並べられているのはポテトやスナック菓子のようなファストフードだ。しばらくページを捲ると、今度は炒飯やピザのような食事メニューが表れる。デザートには、アイスやパフェが並んでいた。
「僕は、マルゲリータとチョコパフェにしようかな。ルチアーノはどうする?」
片手でメニューを手渡すと、僕はルチアーノに問いかける。彼は一瞬だけ視線を向けたが、すぐに離してしまった。手元のカードをとんとんと叩くと、さっきと同じくらい冷めた声で言う。
「僕は要らないよ」
「本当にいいの? たこ焼きもあるよ」
「要らないって」
冷たい返事を返すルチアーノに、僕はメニューのページを見せつける。しかし、この作戦は逆効果で、余計に冷たい視線を向けられてしまった。瞳の圧力に押し付けられて、僕はすごすごと引き下がる。注文用の端末に手を伸ばすと、手早くメニューを入力した。
それから数分も経たないうちに、店員さんが料理を運んできてくれた。さすがに高級路線のお店なだけあって、机に乗せられた料理はおいしそうだった。両手を合わせて挨拶を済ませると、一切れを持ち上げて口に運ぶ。表面のパリッとした生地には具材がたくさん乗せられていて、申し分なくおいしかった。
次々とピザを口に運ぶ僕を、ルチアーノは正面から見つめていた。視線を感じて顔を上げると、視線の先が噛み合ってしまう。少しの間黙って見つめあった後に、僕の方から声をかけた。
「どうしたの?」
「君は、よく食べるなって思って」
冷静な言葉を投げかけられて、僕は頬が熱くなった。熱い視線のように感じていたのだが、実際は呆れられていただけだったらしい。確かに、一人でピザを頬張る姿は、フィクションに出てくる食いしん坊キャラそのものである。でも、僕も年頃の男の子だから、お腹が空いて仕方ないのだ。
ピザをペロリと平らげると、今度はデザートのチョコパフェに手を伸ばす。少し柔らかくなったアイスを、スプーンで掬って口に運んだ。糖の蕩けるような甘味が、疲れた脳に染み渡った。デュエルによって積み重なった疲れが、一気に身体から吹き飛んでいく。クリームとアイスをまとめて掬うと、一気に口の中に押し込んだ。
パフェを食べ終える頃には、身体の内側が冷えきっていた。水分もそれなりに摂っていたから、お腹の中はちゃぷちゃぷになっている。ルチアーノに断りを入れると、席を立ってトイレへと向かった。
その後も、僕たちはしばらくデュエルを続けた。カードを広げて戦略についての話し合いをしたり、プロテクターの整備を確認したりする。僕のデッキは年季が入っているから、ところどころ傷が目立つものがあった。ルチアーノのデッキは剥き出しのままなのだが、なぜか傷ひとつついていない。不思議に思って尋ねると、彼はにやりと口角を上げた。
「このデッキは、僕が神から授かった特別な品なんだよ。ただのカードじゃないんだ」
とはいえ、飽き性のルチアーノにとっては、二人きりのデュエルは退屈だったらしい。カードを隅に放り出すと、唐突にこんなことをいい始めた。
「二人でデュエルをするって言っても、すぐに飽きちまうよな。なあ、せっかくカラオケボックスに来たんだから、何か歌ってみろよ」
「えっ!?」
突然の無茶ぶりに、僕は間抜けな声を上げてしまう。いや、無茶というわけではないのだが、急すぎて返事ができなかったのだ。俗世の文化には興味が無いはずのルチアーノが、僕に歌を要求している。目の前のシチュエーションが、なんだか意外だった。
「歌えって言われても、ルチアーノは知ってる曲とかあるの?」
疑問に思って尋ねると、彼はふふんと鼻を鳴らす。にやりと口角を上げると、自信満々な声で言った。
「好んで聴いたりはしないけど、それなりに知識はあるつもりだぜ。僕の記憶領域は、一度聴いた音声を記憶するからな」
「そっか。じゃあ、定番の曲なら分かるのか……」
小さな声で答えながら、僕は選曲用のリモコンを手に取る。カラオケに足を踏み入れた時から、こうなることは予測していたのだ。とっとと一曲歌って、ルチアーノに満足してもらおう。黙ってリモコンを操作していると、背後から声が聞こえてきた。
「心配するなよ。君の歌が下手くそでも、僕は笑ったりしないからさ」
彼がそんなことを言う時は、決まって笑う気満々なのである。反論するのも面倒だから、僕は黙って曲を入れた。広告ばかりが流れていたモニターに、カラオケ映像が流れ始める。部屋を埋め尽くすほどの音量で、音楽のイントロが流れ始めた。
大きく息を吸い込むと、僕はマイクに向かって声を発する。画面の文字を目で追いながら、フレーズを紡いでいった。何度も歌った歌だから、笑われるほどの不安定な音にはならないだろう。少し緊張しながら歌い終えると、僕は後ろを振り返った。
「……こんな感じだよ」
ルチアーノは、大きく口を開けていた。僕と視線が合ったことに気がついて、すぐに表情を険しくする。考え込むような瞳で僕を見ると、小さな声で呟いた。
「君って、意外と歌えたんだな」
「何度も歌ってるからね。身体に染み付いてるんだよ」
「この前家で歌ってた時は、蚊の鳴くような声だった癖に」
「あれは、アカペラだったからだよ。BGMが無いと歌いづらいでしょ」
僕が答えても、ルチアーノは不満そうな顔をしていた。僕をからかえなかったことが、悔しくて仕方ないらしい。僕はと言うと、ルチアーノに笑われずに済んだことで、ほっと胸を撫で下ろしていた。
それから何曲か歌を歌ってから、僕たちはカラオケボックスを後にした。まだ滞在時間は残っていたが、ルチアーノが飽きたと言ったのである。ここにいてもあまりやることはないし、外もいい感じに日が暮れてきているだろう。伝票を持って部屋を出ると、フロントで会計を済ませる。
食事代金を含めた室料は、それなりの値段になっていた。後ろで手続きを見ていたルチアーノが、驚いたように目を見開く。二人には広すぎる部屋だったことだし、まあこんなものだろう。手早く会計を済ませると、僕たちは建物の外へと出ていく。
夏の熱気は、夕方になってもあまり変わらなかった。冷房に慣れきった身体から、滝のように汗が流れ出す。手のひらにも汗が滲んでいたが、ルチアーノは自分から手を握ってきた。昔の彼からは考えられない行動に、少し口角が上がってしまう。
「今日は、楽しかったね」
町の中を歩きながら、僕はルチアーノに声をかけた。隣を歩いている彼が、ちらりとこちらに視線を向ける。冷めた瞳ではあるものの、機嫌は悪くないようだった。少し湿った声ではあるが、前向きな言葉を返してくれる。
「まあ、悪くなかったよ」
「また行こうね」
「気が向いたらな」
僕が誘いの言葉を続けると、ルチアーノは小さな声で答えてくれた。こうして肯定してくれるということは、彼にとってカラオケは楽しいものだったのだろう。こうして楽しんでくれたことが、僕にとっては嬉しかった。